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(飛丸日記1月13日) <さよなら、ドローン>
飛丸日記
(2024/12/25 18:57:24)
(飛丸日記1月13日) <さよなら、ドローン> (2019/1/16 20:50:56)
朝4時半起床。
日の出を見るには、夜明け前に山を登り、そして50mのタワーに上る必要がある。
タワー到着は6時半前。
日の出を待ちながら、もう一度ドローンの説明書を読む。
追加購入を含めてバッテリーは5つ。
失敗すれば、ジャングルの中、回収不可能なのは明らか。
「折角持って来たのにここで無くすのか。」批判の嵐。
「私は一切関知しないので。」冷たく背中を向けられる。
反対をよそに、飛行を開始する。
一度目、近場での一通りの撮影を終え、なんとか手元に戻す。
兎に角、大事な事は、手元に戻すことだ。
手元に戻す自動操作があるようだが、説明書が理解できない。
昨晩、ガイドさんと二人で格闘したが、何度やってもうまく出来ない。
しかし、ここで引くわけには行かない。
二回目、やや高く上げ、また撮影を行う。
三回目、四回目、大分馴れてきた。思い通りの操作が出来る。
撮影も満足。暫く、のんびりと日の出と共に変わる景色を楽しむ。
既に1時間半もタワーの上にいる。
日も登り、霧も晴れて、すっきりした景色。
そろそろ降りようか。
ふと気づくと、撮影した4回とは全く違う光景がそこにある。
「なんとなく嫌な予感」といのはこういうものだろうか。
もう今は、神様は振り向いていない予感がした。
「多分、このドローンとはこれでお別れになる。
お願いだから、カメラを構えといて」
理由はわからない。そう感じた。
5m程先、3m位上空。突然、全く操縦が聞かなくなる。
操縦桿を傾けても、どのボタンを押しても動かない。
ホバーリングを続けるドローン。
何かあれば届きそうな距離。
いや、風に流され、少しづつ場所を移動する。
徐々にこちらに寄ってくる。祈るしかない。
ところが、風向きが変わり、今度は徐々に遠ざかる。
そして・・・最後は電池切れで徐々に高度を失い、・・・墜落。
50mのタワーを下り、落下地点と思しき場所を探したが、見つからず。
そもそも、そこはジャングル。
幾重にも木が重なり、地面まで落ちる事は先ずあり得ない。
悲しくも手元の携帯に映し出されていたのは、木の上に引っ掛かった映像である。
かくて人生初のドローンは、二日にてお別れ。
先日フィリピンで水没した、ブルネイ駐在4台目のカメラは一日の寿命だった。
それに比べれば・・・という問題ではない。涙、涙。
気を取り直し、その後はタイヤ・チューブでの川下り等々。
2015年6月頃のブログに「お気に入りの場所」として記載したランビル・ヒルズ。
その後、訪問歴11回のマレーシアの国立公園である。
その地位はこのテンブロン国立公園にすっかり譲られた。
今や私の中で、人生でもっとも寛げる空間である。
「間違いなくまた来ますので宜しく。」
ガイドさんにそう別れを告げて、公園を後にした。
次に来る時には、それまでにドローン操縦に習熟して、雪辱戦を果たそう。
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(飛丸日記1月13日) <さよなら、ドローン> (2019/1/16 20:50:56)
朝4時半起床。
日の出を見るには、夜明け前に山を登り、そして50mのタワーに上る必要がある。
タワー到着は6時半前。
日の出を待ちながら、もう一度ドローンの説明書を読む。
追加購入を含めてバッテリーは5つ。
失敗すれば、ジャングルの中、回収不可能なのは明らか。
「折角持って来たのにここで無くすのか。」批判の嵐。
「私は一切関知しないので。」冷たく背中を向けられる。
反対をよそに、飛行を開始する。
一度目、近場での一通りの撮影を終え、なんとか手元に戻す。
兎に角、大事な事は、手元に戻すことだ。
手元に戻す自動操作があるようだが、説明書が理解できない。
昨晩、ガイドさんと二人で格闘したが、何度やってもうまく出来ない。
しかし、ここで引くわけには行かない。
二回目、やや高く上げ、また撮影を行う。
三回目、四回目、大分馴れてきた。思い通りの操作が出来る。
撮影も満足。暫く、のんびりと日の出と共に変わる景色を楽しむ。
既に1時間半もタワーの上にいる。
日も登り、霧も晴れて、すっきりした景色。
そろそろ降りようか。
ふと気づくと、撮影した4回とは全く違う光景がそこにある。
「なんとなく嫌な予感」といのはこういうものだろうか。
もう今は、神様は振り向いていない予感がした。
「多分、このドローンとはこれでお別れになる。
お願いだから、カメラを構えといて」
理由はわからない。そう感じた。
5m程先、3m位上空。突然、全く操縦が聞かなくなる。
操縦桿を傾けても、どのボタンを押しても動かない。
ホバーリングを続けるドローン。
何かあれば届きそうな距離。
いや、風に流され、少しづつ場所を移動する。
徐々にこちらに寄ってくる。祈るしかない。
ところが、風向きが変わり、今度は徐々に遠ざかる。
そして・・・最後は電池切れで徐々に高度を失い、・・・墜落。
50mのタワーを下り、落下地点と思しき場所を探したが、見つからず。
そもそも、そこはジャングル。
幾重にも木が重なり、地面まで落ちる事は先ずあり得ない。
悲しくも手元の携帯に映し出されていたのは、木の上に引っ掛かった映像である。
かくて人生初のドローンは、二日にてお別れ。
先日フィリピンで水没した、ブルネイ駐在4台目のカメラは一日の寿命だった。
それに比べれば・・・という問題ではない。涙、涙。
気を取り直し、その後はタイヤ・チューブでの川下り等々。
2015年6月頃のブログに「お気に入りの場所」として記載したランビル・ヒルズ。
その後、訪問歴11回のマレーシアの国立公園である。
その地位はこのテンブロン国立公園にすっかり譲られた。
今や私の中で、人生でもっとも寛げる空間である。
「間違いなくまた来ますので宜しく。」
ガイドさんにそう別れを告げて、公園を後にした。
次に来る時には、それまでにドローン操縦に習熟して、雪辱戦を果たそう。
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