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思えば2015年4月岡山県大佐でのクロスカン大会参加から始まった
夢のクロスカントリーツアー。
既に今年で5回目を数える。
2015年には三重県までのフライトを何度もイメージ・トレーニング。
2016年には浜松からの甲府へのフライト。思いは新潟にあった。
2017年には足尾のクロスカントリー大会に参加。
2018年には琵琶湖畔で先ずはランディング練習。
ブランクによる衰え。見事に毎年縮小している。

さて、今年。
目標は只々、安全にランディングする事。
駐在前は晴れた土日は必ず飛んでいた私。それが今や半年に一度。
「自分の実力を見極め、その範囲の中で楽しむこと」
と綺麗事を言ったところで、そもそもその実力、衰え具合がわからない。
何せ、忘却力には自信がある。

初日、小山グライダー滑空場から北上、鬼怒川大橋を取り、途中でランディング。(1:50)
二日目、大会参加。新しいルール(？)、ベストポジションとやらを取りに
目標とは反対方向に一度南下、10㎞前後飛び、それから北上。
慣れないルール。筑波山南を経て雨引山経由高峰麓にランディング。(1:30)
三日目、筑波山手前まで南下、板敷ランディング。(1:10)
飛んだ距離も時間も、この三日間だけでも日々縮小している。

体力の衰え？、いや、分かった事は、体力以上に集中力が持たないことだ。
ハングって、こんなに頭を使うスポーツだったかなあ？
最近「Think More」の極意を、今まで以上に心がけ、以前よりは
考察力・発想力が着いたかなと思っていたのだが、全くの驕りだった。

文学部曰く「普段と違う頭の使い方だから疲れるんだよ」
慰めの一言。まあ、そういう事にしておこう。
兎に角、目標は100％達成した。
まあ、また帰任したらもう一度一から出直そう。

もう一つ、分かった事。
「私はハンググライダーが好きである」
改めて、空を飛ぶ事の喜びをかみしめた。
気流を捉え上昇する。そしてグライド。この瞬間、瞬間。
これまでも、そしてこれからも、
ハング無くして私の人生は語れない。