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feed フックアウト事故防止新アイテム!! (2019/6/28 21:22:33)
フックアウト事故が完全に撲滅できるかもしれない、新アイテムを開発しました!

今回はその公表です!


少し前に、YOUTUBEで大変な再生回数があった動画がありました。

それは…。

ヨーロッパでのタンデムフライトでのフックアウト事故!

動画の掲載者が、観光でハンググライダーの体験飛行をした際のフックアウトアクシデントを、ランディングまでとらえたもので

す。

フックアウトとは、ハンググライダーで人間とグライダーをつなぐ「カラビナ」をかけ忘れて、人間が落下してしまう事故のこと…。

極めて初歩的なミスですが、ハンググライダーの歴史が始まって以来、この事故は何度も繰り返されてきました。

幸い、問題の動画の事故の時は、フックアウトを起こしたパッセンジャーが、ランディング寸前までインストラクターにしがみついていたため、

最後に落下した際に手首を骨折しただけで済みました。

…。

…。

ネットでフックアウト事故が掲載されてしまい、ハンググライダーの信用もがた落ち…。

そう思っていた矢先…。

今度は国内の有名エリアで、フックアウト事故が発生しました!

このエリアでは、20年前にフックアウトの死亡事故があってから、徹底してフックインチェックが

実施されていた場所です。

フックインチェックとは、飛行する前に必ず第三者にグライダーを支持してもらって、カラビナがかかっているか、パイロットと第三者の二名が確認す

るものです。

常識で考えれば、このようなフックインチェックが行われていたならば、まず、フックアウト事故が発生するわけはありません。

しかし…。

実際に事故は起こってしまいました。

何故厳重なフックインチェックをしていたにも関わらず、フックアウト事故が起こってしまったのか…。

事故当事者は風が悪いからと、一度ランチャー台から降りたところ、すぐに風が良くなって、再び慌ててランチャー台にのぼりテイクオフした際に、

自分がわずかな時間のうちにカラビナを外していたことを忘れていたのです!

周りの人間も、あまりに短い時間だったため、まさかカラビナを外していたとは思わなかったため、再度フックインチェックはしていなかったので

す…。

結局…。

人とグライダーをカラビナでつなぎとめるという現在のシステムが続く以上、フックアウト事故の発生は防げないのか…。

そんな、あきらめに近い心境になっていたのですが…。

これならば、フックアウト事故が無くせる可能性があるのでは?という新アイテムを思いつきました!

それがコレです!



…。

あまりに簡単すぎて拍子抜けしてしまったかもしれませんね!

しかし、単純なんですが、見事にフックアウト事故を防いでくれるものなのです。

まずこれ、どのように使用するかというと…。



カラビナをかける前に、この新アイテムを先にスイングラインに通しておくんです。

たったこれだけなんですが、見事にフックアウトを防止してくれるんです。

まずこの新アイテムは、ショックコードの先にプラスチックリングを付けたものなのですが、

カラビナがかかっていないと、ショックコードが縮んでスイングラインから抜けてしまうのです!



結果…。



再びこのショックコードは前にぶら下がります。

パイロットの目の前には…。



こんな風にショックコードが見えるため、いやでもカラビナがかかっていないことに気が付きます。

この新アイテムは、カラビナがかかることにより、パイロットの視界からこのショックコードが消えるのです。



そして、この新アイテムは作り方も簡単で、しかも、安価!

安全ピンでセールに取り付け、テントのフレームのつなぎ合わせに使用しているショックコードをつなげて、

プラスチックのリングを取り付けただけなのです。





写真のものは、100均で買ったカードリングというものですが、探してみると、カーテンの取り付けに使うリングランナーというも

のの方が良さそうです。

どこでも手に入るものでできてしまい、一つ当たりのコストも50円しないのではないでしょうか?

あらゆる可能性を考えてみたのですが、ほぼ完ぺきにカラビナがかかっていればショックコードはパイロットの視界から消えます。

ただ…。

次の3つのケースでは、パイロットにフックアウトを知らせてくれない可能性があります。

一つは…。

この新アイテムが取れてしまったとき。

これはどうしようもありませんが、取れていればすぐに気が付くので、これは問題ないと思います。

2つ目は…。

スイングラインに手荷物などをぶら下げ、その時、いつもの癖でこの新アイテムをスイングラインに通してしまったとき。

このケースの場合、パイロットはグライダーをかついでテイクオフまで移動する際に、顔や体に手荷物がぶつかるので、いくら何でも途中で気が付くと

思います。

最後の3つ目なんですが…。これがちょっと問題…。

タンデムフライトの際に、インストラクターがパッセンジャーの分のショックコードもまとめて自分のスイングラインに2つ通してしまっ

た場合。

ちょっと考えられないかもしれませんが、人間ボーっとしていると信じられないミスをしでかしますから、可能性はあります。

これが一番厄介なのですが、スイングラインとショックコードを、インストラクターとパッセンジャーで色分けし、それぞれの色を合わせて

おけばかなり効果的と考えました。

例えばインストラクターが赤色で、パッセンジャー分が黄色にしておくとか…。

以上の3つのケースを除けば、完ぺきにフックアウトをパイロットに知らせてくれると思います。


でも、大切なことは、この新アイテムだけを信用するのではなく、今まで行ってきたフックインチェックも必ず併用し

て行うことだと思います。

2つの違うチェック方法を同時に行うことにより、初めて事故を無くすことが出来るということなのです。

どちらか片方だけだと今までと同じ…。結局、先日国内で起こったようなフックアウト事故が再び起こってしまいます。



過去、不幸にして日本国内で起こったフックアウト事故について調べてみたのですが、2件を除いて、フックインチェックと今回の新アイテ

ムが使用されていれば、全部事故は防げていました。

防げなかった2件とは…。



昨年ご紹介した、スイングラインをロープやテープなどで結わえてしまい、それにカラビナをかけた場合。

しかし、このケースについては、そもそもそのようなものでスイングラインを結わえることを禁止すればよいのです。

上記にご説明したことをすべて実施すれば、すべてのフックアウト事故は防ぐことが可能になると思っています。



先日国内で起こったフックアウト事故を考えてみると、20年前からフックインチェックが必ず行われるようになってから、ざっくり見積もってこのエ

リアでは10万回程度のテイクオフが繰り返されてきたことになると思います。

つまり、フックインチェックも10万回繰り返されたことになるのですが、10万回ともなると、その中には1回ミスも出てしまうのです。

今回は、そんなミスをも無くすための、私からの提案でした。











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