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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed 競技3日目 長い長い道のり (2019/7/3 6:07:05)
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毎日快晴のポルトガル。
朝は少し冷え込みますが、日中は暑い。そしてこれでもかというほど乾燥しています。

大会3日目。昨日の挽回というよりは、自分らしいフライトを心がけます。
ただ、グライダーの調子は今一つ。やはり時間を乗ったグライダーは飛びに差が出ます。
それを加味してどう飛ぶかを考えていくというのは飛びの中でいい勉強になります。

集団で飛ぶけれども、同じようには飛ばない。
これが今日のテーマ。

タスクは97㎞。


今日はブリーフィングからT.O.の風は吹きこんできています。
飛べるうちにさっさと飛ぶことにします。
テイクオフ周辺はなかなか高度が上がりません。
スタートをするには風上の山を越えていくことが必須。
昨日も同じでしたが、スタート前が本当にきつい。

高度がなかなか上がらないのに、風が強く巻き込む谷でサーマルをひっかけないといけないので、
とにかく荒れます。
そしてとにかくグライダーが多い。

今日は一日首をぐるぐるとまわして上下左右警戒して旋回してないとぶつかりそうになります。
(というか2度ほど接触してます)


スタートは余裕のある高度ではないものの、選手の中ではいいポジション。
今回のレース、スタートはいい感じですが、高度的に余裕がないので、
進んでもとにかく上げることが優先。

高度を獲得しても、そこから進むのに風上に移動、上昇は真が細い形をしていて、
そこを外れると、一気にシンク(下降)していきます。
なので全く気が抜けない。

進むと人より高度が落ちるので、とにかく早くいいサーマルに行くために、
少しコースを変えて進みます。
こうして自分のほうが良ければ早く上げ、悪ければ即集団に入っていくという飛び方。


この日はとにかく上昇して滑空し始めると次のサーマルまでが遠い。
あわや集団全員が着陸してしまうのではないか?と思うほど。

この時、私よりもさらに1㎞程独自のコースを行く選手を見かけます。
このコンディションで一人で進むスタイルはマレッキ・ペペ選手。

一瞬彼の方にコースを取りつつ、やはり集団と共に進むことを選んだ私。
しかし、ペペは今日ダントツのトップゴールを決めます。


後半になるにつれ、サーマルは活発になってきて、上げる高度も上がっていきます。
しかし、その次のサーマルまでがやはり遠い。

最後のターンポイント、トップ集団は低くサーマルを上げるのに苦労していた時、
それよりも少し後方のグループは高度を上げ続け、トップ集団を出し抜き、ゴールへ。

トップ集団だった大きなグループは、途中から一気に成長したサーマルで高度2500mに達し、
ゴールへ向かいます。


この集団の中で最初に飛び出したのは成山選手。
そして私、それより高い選手が次々にゴールに向かってフルスピードで飛びます。

時に強烈なサーマルでグライダーが一気に激しい挙動を起こしますが、
ライザーコントロールで強引に安定させ、とにかくスピードを緩めない。

10㎞のグライドののち、ゴールラインを切ります。
ペペはダントツでゴール、最後にトップ集団を出し抜いたグループが入り、私は8位でこの日の
レースを終えました。


よし、これからです。
明日も気負うことなく、自分の飛びをするのみ。


おまけ
今回のポルトガル美人!!


いつも行く食堂のおばちゃんとウェイトレス。愛嬌たっぷりで料理もおいしいです。


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