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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed 世界選手権、最初の戦い (2019/8/8 14:33:47)
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ついに戦いの火ぶたは切って落とされました。
初日も相変わらずの快晴。
予報ではしばらくこの天気は続くということなので、
最高の戦いができそうです。

日本選手チームも全員が士気が高く、良い状態で挑めています。
チームの岡さん、長島さんのサポートもよく、ストレスない試合。


この日の天気予報は風が全体的に弱く、そして高度は3000mまで上がる予報。
レースは81.5㎞のレース。
スタート位置を山側にするか、沖に出てしまうかというチョイス、そのあとの
北へのコースを山側に行くのか沖をストレートに行くのかが選択肢として
あるのではないかと予想するも、あとは空中に出てみて、柔軟に判断ということに。


準備を終え、離陸に備えます。
離陸場に入るゲートは一つ。
ただし4機が十分に広げられるスペース、手伝うスタッフも大勢いるのでスムーズ。


いつものように早めに離陸。いざ初戦の空へ。


高度は最初上がりが悪かったのですが、徐々に2000mに到達し、山奥に移動して一気に高度は2500mを越えます。
時間があるので、可能な限り上げようとしますが、次々に離陸してくるグライダーが集まってきて、
150機近いグライダーが上昇気流に集まるので、なかなか気を使います。

グライダーの調子もよく、落ち着いてみていられる。
自分のセルフチェックもいい感じです。

最終的には3,000m近くまで上がり、スタートを迎えます。


スタートは良い位置。一気にスタートする選手の中で前の方でのスタート。
高さも悪くない。

スピードを出しすぎず、高度を維持しながらほかのグライダーを観察しながら
進みます。

最初のレグ。
ターンポイントは先にある谷を越え、山の奥。

谷の手前で多くのグライダーが上昇するのですが、少し高い私と数人は先に
進みます。一緒に行くのもフランスチームや、良く見知った選手というキレイどころ。

山の高さでターンポイントを取り、折り返してサーマルに入る。
後ろで高くなった集団は高さを生かしてターンポイントを取り、折り返して
我々のサーマルに入ってくる。

先行しても高さが物を言うのはやはりこのエリアの特徴。

ここからはひたすら集団の中でのレース。
途中、サーマルの中で隣にいた選手のグライダーがつぶれ、修正しようとしたところに
運悪くグライダーがいて空中接触。ぶつかられたグライダーはラインが切れて修正不可能。
すぐにレスキューを開いて降りていくというハプニングがありましたが、
集団は高度を上げて先に進みます。


最後のターンポイントも順調にとり、最後のゴールへ。
高度を稼いで進みますが、GPSデータではゴールまでまだ300mほど高度が足りない
という20㎞弱手前。
トップを行く選手たちはスピードを上げ一気にゴールへ向かっていきます。

このままでは確実にゴールを切ることができない。
確かにこの先はところどころサーマルはあったし、あるような雰囲気。

しかし確証は持てない。
それでも私より低い高度の選手も一直線に突っ込んでいきます。


少し気まずいが、ここは強気で行くしかない。
そのまま確かにある上昇を突っ切りひたすらゴールへ。
後数百メートルのところ。

私のグライダーの右翼がガツンと潰れます。
しかも数回。

この大切なタイミングで!!
グライダーを安定させるためにスピードを少し緩めただけで数機に抜かれてしまいます。
それでも再びスピードを上げ、時間計測のラインを越えスピードを落とします。

後はゆっくりゴールラインにたどり着けばいいのですが、それだけの高度は残っていません。
ここで降りたらここまでの意味は全くありません。

しかし、そこは世界選手権。
全員でゆっくり高度を上げ、ゴールへ。

蓋を開けてみると最初のゴールから5分以内に100名がゴール。
最終的に138名がゴールをして100名が900ポイントを得るというまれにみる僅差のレースとなった。


流石は世界選手権。
私は14位。ですが、点差は上も下もあまりない状態。
まずは初日を無事にこなせました。
後はこれをキープしていくだけです。


さて次のタスクも頑張ります!

レースはリアルタイムで選手の動きが見えます。↓


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