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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed 課題はゴール (2019/8/14 15:41:53)
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大会7日目
選手たちに疲労も出始めているこの日のタスクは、昨日のレース内容のこともあり、
短めのひねりのないレース内容。とはいっても100㎞


この日のレースはとにかくスタートとゴールが鬼門となるものになった。
スタート前、選手たちはより距離が短い平野からスタートすることも考えていたが、
上昇が弱く、高度が上がらない。
なし崩し的にほぼ全員が北の山からスタートを切ることになった。

スタート後は、それまでの上昇の弱さが何かの冗談だったかのような強い突き上げる
サーマル。時折アンコントロールになるほどの上昇で2500mの世界へ


そのあとは南下。
私は少し遅れるが、コース取りを変えたことで、再び2500mのコンバージェンスラインに乗り、
トップグループの先頭へ戻る。

レース内容は順調
次のターンポイントで上昇し続けながら切り返して行くが、少し低く廣川、成山選手が飛び出していく。
私を含むトップグループはそこで強い上昇で3500mの高さまで上昇してから一気に谷を渡る。

ここで廣川選手たちはより南下、我々は北のコースを取る。
ここが分水嶺。

谷を渡った山の上にラインのように長いチェックポイント
山は西風(正面からの風)で高度を急激に落としながらなんとかポイントを取り、
ゴールへと向かう。
高度を落としてしまうが、今度は強い上昇がなく、ゆっくり高度を上げて進むことになる。

そこへ、ビックリするほど高い高度で来たのが、なんと廣川選手。
「まじか!!!」
そうつぶやいてしまう光景。

我々をパスしてゴールへと向かう。
我々も何とか高度を取って追いかける。

しかし、その差はかなり開いている。


そのまま攻めていく廣川選手に勝利の女神は微笑んだようで、彼がさらに強い上昇で
ゴールまでの一手を手に入れた。

そこに入り込む我々だが、思うほどの上昇はなく、ゴールまでぎりぎりの高度。
またか・・・・。

そしてゴールまで後2㎞というところ、時間ゴールのラインを先に切った廣川選手はラインを切った後、もう地上まで
の高さがないところでサーマルを捕まえている。
私も後時間ゴールまで400mというところで、サーマルを捕まえる。
後少し上げればよかったとはこの後の後悔。
我々グループのほとんどは少しだけ上げて時間ゴールを取り、同じサーマルに戻った。
ここはもう時間との勝負なので、私もとり、戻る。

サーマルには戻ったものの、徐々に失われる高度。
地上すれすれまで粘るが、あえなくランディング。

戻らずそのままゴールラインへ勝負をかければよかった・・・・。

廣川選手は何とかそこで生き残り、ゴールを切り、この日世界選手権では日本人初めての
トップゴールを飾ることになった。

このままゴールできていれば私も総合トップ10に入れただけに、悔しい思いが募る。
しかし、彼のおかげで日本の順位は2位となり、トップのフランスに迫る勢い!!

明日はレストデイとなるので、グライダーチェックをしてゆっくり休息をとり、あと3本の
タスクをきっちり攻めていこうと心に誓った。




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