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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed やってしまったタスク9と日本を掛けたタスク10 (2019/8/18 16:04:48)
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今回の大会では、10タスクがすべてできるといった
素晴らしいコンディションに恵まれた。

タスク9では、私は上位に行くために、前半戦から攻めていた。
しかし、気持ちが焦っていたようで、人よりも高いことをいいことに前に出て、
そのまま地上人となる大失態を犯してしまった。

ルール上、ダメなポイントを4タスクごとにリセットできるが、
悪いpointをすでに2つもっていた私には致命的だった。
この大会で、上位を狙うことはこれでできなくなってしまったのだ。

あと、最終日を含め、2つが上位にいれば10番手台には入れるはずだっただけに
本当に悔しい。試合の後半戦で、悪い癖が出てしまった。

そして迎えた最終日。


この日の時点で、日本チームは3位。
チーム戦では、毎日チームのポイント上位2人を使ってpoint計上していく。
これまでのタスクで、日本チームは必ず2人はゴール、もしくはいいpointを取っていたので、
上位に食い込んでいた。
ここで表彰台に上がれば、世界選手権で国別で表彰台に上がるのはアジアで初めてになるという。

ここは気持ちをチーム入賞に切り替え、飛ばないと。
日本チームでは廣川選手がこの日の成績次第では表彰台もありうるところまで来ていた。


最終日は96㎞のタスク。
これで最後のクルシェボの空。

国別でこの日が始まるまで、イタリアが1位、フランスが2位、日本が3位、以下スロベニア、スペインといった強豪国が
ほぼpoint差がなくひしめき合っている。

T.O.前の気合はどこの国もすごい、そして、世界で最も強豪のフランスは、首位奪回のために、
T.O.に入るのは全員が一番手とすごい気合。
私も負けるわけにはいかない。

空は今までになく冷えていて、積雲ができている。
今までは2000mまで行っても、少し涼しいくらいの空だったのに、寒い!!
手がちぎれそうになる。

スタートまで1時間以上ある中、この中で高度2500まで上がるが、あまりにも寒くて高度を落として2000mのあたりをキープしながら
飛ぶ。


スタート前には高度を戻し、スタート。
この日はサーマルがなかなか荒れている。
空が寒いからサーマルも少し狂暴にっている様子。

スタート後、高くなったグループは山側を南下。
私は少し低いものの、その先を考え沖を走る。

2つ目のターンポイントでほぼ全員がまた同じ位置。
ここから東へ。
この日は前日のこともあり、高度を落とさずに行く。
という自分のルールを守り、高度を極端に落とさないように進む。


大分慎重に飛んでいた。

ターンポイント3つ目もトップ集団の最初の方にとる。
ここから西へ。

西へ行くとき、集団はより北のコースへ行き、サーマルを上げるが、
ここは小さな小山に挟まれたいつものサーマルスポットへ一人走る。

ここで一気に高度を稼いで、有利に進めようというところ。
しかし、確かにサーマルがあるものの、弱く、強くなり始めたころには、
先に行く集団が高く、私を通り過ぎていく。

同じサーマルに廣川選手。
ここで雲の高さまで高度をしっかり上げ、トップ集団を追う。
集団は少し低く飛び出したおかげで、この先の山で高度が低くスタック。
そこを我々が今度は高くパスする。


しかし、ここで5機ほどが非常に高い高度に突き抜け、さらに先を進行していくことになった。
我々はそれを追う小グループ、そしてそれを追う大きな集団

その次はまた東へ。
ターンポイントを取った私は少し南下しながら進む。
一緒に行くのは廣川選手。

しかし、高度は低くなっていく。
そのまま西のポイントに向かう廣川選手に対して、さらに南で上げている一機のグライダーを見つけた私は
南下。そしてサーマルを当て、西へ。

しかし、その先でさらに強いサーマルを当てたトップグループ、そしてそれに続く廣川選手。
私はそこに追いつけず、集団に巻き込まれていく。

最後のターンポイントを取り、南下。
後はゴール。

集団の後方になった私は、ここで集団とはコースを変え一気にまっすぐ進む。
そしてゴール。


トップから3分遅れてのゴール。
廣川選手も9位でのゴールとなった。

成山選手は途中まで攻めていたが、ゴールにたどり着けず、平木選手は更に1分後にゴール。

日本はこれで上位に2名がゴールし、後は結果を待つのみ。
スロベニアチームも2名が上位ゴールだけに、かなり微妙に思える。

そして、夜、結果がWeb上で発表された。
結果



日本 3位 



快挙の瞬間!!
やりました!!!

個人の順位は振るわなかったものの、チームとして最高の結果でした!


残るは表彰式、そして帰国です。



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