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feed 「星の王子さま」を100倍分かりやすく読む方法。 (2019/8/31 11:19:28)
有名でありながら、実はとても難解な童話「星の王子さま」

実は私、この童話を40年以上読み続けています。

この童話、はっきり言いますと、予備知識なしで読んでもよくわからないものです。

でも、前もってその予備知識を知っていれば、ずいぶんと理解しやすくなるんですよ!

今回は、この童話を40年以上読み続けている私が、そのご説明をしたいと思います!


まず大事なことは、この童話は、子供むけにではなく大人向けに書かれたものということです。

そして、この童話を、作者が本当に読んでほしかった人は、彼の親友のレオンウェルトだったという

ことです。

レオンウェルトは第二次大戦前にヨーロッパで活躍したユダヤ人ジャーナリスト…。

ドイツのナチス軍がフランスに侵攻した際に、別荘に潜伏していたところを捕らえられています。

レオンウェルトは、ナチスに捕らえられる前に、星の王子さまの作者サンテグジュペリにいろいろと大切なことを教えていたのでした。

星の王子さまは、そのレオンウェルトに教えられたものをまとめた本なのです。

以下に星の王子さまの本の概略を記したものを載せますが…。



この本は、実は4つのパーツに分けることが出来るんです!

そして、最もこの本で大事なのは、中ほどにあるわずかな部分なんです。

有名な「肝心なものは目には見えない…」この言葉が書かれた場所です。

ページでいうと99ページ目 。このたった1ページにこの本のすべてがあります。

私がお勧めする星の王子さまをわかりやすく読む方法とは、まず、この部分を先に読んでしまうんです。

上に書いた「肝心なものは目には見えない」。この言葉を聞いて興味を持った方は、最初に戻ってこの本を読み始めるんです。

そうすると、肝心なことは目には見えないという言葉の意味がどういうことなのか、次々とその説明が書かれていることに気が付くと思います。

そして、残念ながら肝心なことは目には見えないという言葉について興味を持たれなかった場合。

その場合はこの本を理解することはできません…。

時間の無駄です。読むのはやめてください。


以上の読み方の工夫の他に、もう少しこの本を理解するには前知識が必要です。

それは…。

・この本が書かれたのは、第二次大戦中であったこと。

・作者サンテグジュペリは、当時ファシズム体制にあったドイツ、日本、そして、イタリアを相手に、志願してアメリ

カの偵察機パイロットとなったこと。

・志願して入隊した軍であったが、その中では風当たりが強かったこと。

・浪費家の妻コンスエロとの関係が、すでに、破綻状態であったこと。

・ナチスに捕らえられたレオンウェルトとは、連絡が取れない状態であったこと。

・大人の世界が嫌になっていたこと。

当時作者は、このような状況の中で「星の王子さま」を書いていたことを理解しておく必要があります。


今回述べたこれだけのことを踏まえたうえで、この本の読むと、その理解度がまったく違ってくるはずです!。

もう一度、この名作を読むことにトライしてみませんか?



 


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