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link 飛行中年 飛行中年 (2024/5/20 21:18:27)

feed 溝腐病…。 (2019/9/20 8:49:02)
先日の台風15号で大変な被害が出てしまった千葉県。

今もなお停電や断水が続いていると聞きます。

一日も早く、平常の生活をとりもどされることを祈るばかりです。


さて、今回の台風の被害を大きくしてしまったものの一つに、杉の木の溝腐病というものがあるといわれています。

これはどのようなものかというと、植林された木が長年放置された結果、溝腐病の菌糸に木が侵されてしまい、腐食してしまうも

のです。



今回の台風では、この溝腐病の木が里山に増えてしまったため、それが、台風の大風で倒れて電柱に被害を出してしまったため、多くの停電を発生させ

たと言われています。

現実的に、一般の方々は、あまり里山に目を向けていないと思いますが、よく見ると多くの杉の木がこの溝ぐされ病に侵されているんです。

実は、私は今の季節になると台風で倒れた木の処理を頼まれているのですが、ほぼすべての杉の木が、この溝腐病なのです。

撤去した木は、我が家の薪ストーブの薪として活用させていただいています。

溝腐れの部分は薪としては使えませんが、放置すると他の木に溝腐れの病気が移る可能性があるため、持ち帰って焼却処分しています。

昨日も2本の杉の木の処分を頼まれましたが、やはり、2本とも溝腐病に侵されていました。


今回の千葉の停電の被害は、里山が適切に守られていなかったため、より被害を大きなものにしてしまったように確かに思えるのです。

台風そのものは自然災害ですが、それによる停電被害は、かなりの部分が里山を守らなかったことによる人災なのでは

ないか?そういう考え方もできると思うのです。


里山は、本来適切に間伐され、それぞれの木が健康に育つ環境を作ってあげ、溝腐病などの病気の木は伐採して、病気が広がらな

いようにしなければいけません。

つまり、常に人が手を加えていなければいけないものなのです。

それが放置されてしまうと、里山と人との共存関係が崩れてしまい、今回のような被害をもたらせてしまうのだと思います。


今後、今回のように、自然災害の被害を大きなものにしないように、適切な里山保全が出来るように考えていかなければいけないのかもしれません…。











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