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feed <飛丸日記 7月25日> 世界最恐ツアー その7 (2019/10/2 23:20:41)
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乗馬4日目
ライオンさんが獲物を捕まえたという情報は、まだ入らない。
危険を避けて、車で別の場所に移動することになった。

朝は自動車でのサファリ・ツアー。
途中からガイドさんが徒歩でのツアーに連れて行ってくれた。
流石に銃を携行する。
「そうだよなあ。乗馬の時にも持って行って欲しいんだけど。」
アプローチの仕方次第らしいのだが、サイに数mの距離まで近づく事が出来た。
あの突進してきたサイに、何故こうも近づけるのか。
コミュニケーションが図れない。相手が何を考えていうのかわからない。
やはり私は動物は苦手である。

午後はザンベジ川に沿って乗馬を行う。
カバやら、ヌーやら、ここはここで 様々な動物に出会う事が出来た。
象との距離感が、初日とは明らかに違う。
ガイドさんが私の技量をある程度認めてくれたからだろう。
結果起きたこと。象に三回突進された。
この迫力、恐怖は、正に筆舌に尽くしがたい。
いきなりのダッシュ。木々をなぎ倒し迫ってくる。
逃げ惑う馬。振り落とされまいと必死の私。
特に三度目は、突進が終わったのかわからず、暫く逃げ続けた。
馬にとって上に乗っている人間なんて知ったことではない。
馬の背丈ぎりぎりの木々の隙間をくぐろうとする。制御できない私。
咄嗟に木につかまる。
人生9度目の落馬。いや、これは落馬とは言わないだろう。
走り去る馬。取り残され、木にしがみついている私。
恐る恐る振り返ると、幸いそこに象の姿はなかった。

夜はディナークルーズに参加。
満天の星空。

これにて無事、乗馬ツアーは終了した。
5時間、5時間、3.5時間、3.5時間、計17時間。136キロ走破、
「Still Alive」(まだ生きている)
20年以上前、ハングで海外の大会に何度か参加した時、チーム内での合言葉だった。
強烈な上昇気流等、過酷な条件下で飛び、時には砂漠のど真ん中にランディング。
再会して、互いの生存を確かめ合う。
その言葉を、またここで呟く事になるとは。

「あれっ、私ってこんなに白髪があったかなあ?」
人は過度な恐怖に会うと白髪になるらしい。
その夜、生まれて初めて白髪が気になった。

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