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世界選手権の振り返り 番外編 ~メキシコってどんな国?~
FLIGHT LOG (`・ω・´)
(2024/10/31 8:41:49)
世界選手権の振り返り 番外編 ~メキシコってどんな国?~ (2015/4/23 23:14:39)
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世界選手権の振り返り 番外編 ~メキシコってどんな国?~ (2015/4/23 23:14:39)
メキシコに行って肌で感じたことと、ネット上で拾ってこられる情報を照らしあわせてみたいと思います。
治安と幸福度
以下の数値はメキシコにおける3ヶ月間での犯罪発生件数。なので、年間だと単純に4倍になると思われます。
(1)全国一般犯罪
内務省国家公安機構事務局が発表した第3四半期(10~12月)の犯罪発生件数報告によれば,総犯罪発生件数は400,591件と前期(7~9月)と比較 し4.7%減少した。犯罪種別の内訳は以下のとおり。
ア 窃盗 111,407件(前期比 7.1%減)
イ 殺人 4,499件(前期比 1.6%増) →年間約18,000件
ウ 強盗 52,909件(前期比 5.5%減) →年間約212,000件
エ 強姦 3,262件(前期比 0.9%増) →年間約13,000件
オ 誘拐 436件(前期比 1.2%増) →年間約1,600件
でも、Valle de Bravoとその近辺は世界選手権のために警備が徹底されていて、期間中はものすごく平和でした。夜の12時過ぎに外を歩いても、特に危険な雰囲気はありませんでした。
ちなみにWikipediaによると、日本では…
イ 殺人 年間で約1,000件
ウ 強盗 年間で約3,300件
エ 強姦 年間で約1,400件
オ 誘拐 年間で約200件
※各犯罪の定義が日本とメキシコで違うので、単純には比較できません。あくまで参考値として。
※日本とメキシコの人口はほぼ同じです。
数値だけを比較すると確かに日本の方が少ないです。が、昨今のニュースで明らかなように日本には「マジでヤバい奴」がものすごい数、しかも隣の家とかにいて、もはや安全な国だとは全く言えないです。メキシコ滞在中にも川崎で中1がどうのこうの、というニュースを聞いて「日本って怖っ!」と普通に思いました。
ついでに年間の自殺件数を見てみると、日本では約30,000人、一方メキシコでは約4,000人です。
単純に「亡くなる人の数」という見方をしてしまうと、もはやどっちがいいとも言えません。
それに、日本には、年間10万人が消息不明になっているとの情報も。つまり、犯罪や自殺の件数は本当はもっと多いのかも。 (http://matome.naver.jp/odai/2135613366544262301)
自殺者が少ないことと関係あるかどうか分かりませんが、メキシコの(特に田舎の)人々は概してフレンドリーで旅人に優しく、日本人よりも明らかにハッピーそうな表情をして暮らしていました。
※メキシコを含む中米は治安が悪いのに幸福度が非常に高いです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E5%BA%A6%E6%8C%87%E6%95%B0
というわけで、日本はもはや平和じゃないし、多くの人があんまりハッピーでもない、という現実にハポネスは早く気づくべきです。残念!
インフラ・教育レベル
メキシコ州の田舎に限った話になりますが、道路は本当にひどいです。ダートは当たり前で、岩や燃えた車で塞がれていることも。また、がけ崩れで道路自体が消えているケースもありました。直線で1kmを進むために1時間以上かかることもしばしば。これには選手もチームリーダーも本当にウンザリしました。Valleでまた飛びたいかと言われると、このことが頭をよぎってしまい「う~む」となります。
山中にある貧困層のエリアでは、ガスや電気すらなさそうな家も多かったです。
ひとつ前の記事の写真にもあるように、農村は子供だらけです。10人兄弟とか、ざらです。日本の戦前と同じように、農村では子供を沢山作って労働力にしよう、という考え方のようです。
(多分、都市部では日本と同じく、子供が多いと教育費がかかるので農村とは逆の傾向です)
で、農村の子供たちは基本的に学校に行けていません。お金がないというのもありますが、そもそも村に学校がないのです。政府が都市部ばかりに投資して、田舎はほったらかしにされているそうです。
特に乾季で農作業がないとき、子供たちは暇を持て余しています。平日の昼間でもグライダーが降りてくると大集合です。どうやら、長男か長女だけが学校に行かせてもらえるらしく、彼らは教育が受けられる代わりに将来にわたって弟や妹を養う義務を背負っているそうです。
でも、いじめも受験もない彼らは、上の写真のようにみんな純粋無垢なスマイルを振りまいてくれます。
日本人は「知らない大人に気をつけろ」と教えられますが、メキシコの子供たちは我々のような知らない外国人にホイホイ付いてきます。こんなに誘拐の多い国で大丈夫なんだろうか?と心配になりますが、みんな超カワイイです。
日本政府がこんなにも欲しがっている「子供」が、メキシコの田舎にはうじゃうじゃいました。
※メキシコの人口構成比 http://populationpyramid.net/ja/%E3%83%A1%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%B3/
経済
いろんなモノの物価は日本とほぼ同じでした。マクドナルドのセットで500~600円くらい、ちょっといいレストランに行くと一人3,000円くらいで、外食費は東京と大して変わりません。ガソリンも1Lあたり140円くらいでした。レンタカー代も日本で借りるのと同じくらい。唯一、ホテル代だけは日本の半額くらいかな?
「途上国だから、ゼロが1つ少ないくらいだといいな」という淡い期待はすぐに打ち砕かれました。
日本は先進国、メキシコは途上国、みたいな上から目線はもうできません。
でも、メキシコ人の所得は日本人の半分~1/3程度と言われていて、農村部ではもっと低いはず。なのに彼らはどうやって生計を立てているのでしょう??そこは謎のままでした。
※メキシコのGDPは1.2兆USD、一人あたりGDPは10,300USD
※日本ののGDPは4.9兆USD、一人あたりGDPは38,600USD
おまけ
メキシコの田舎には、犬もうじゃうじゃいます。基本的に、全て放し飼いなので、バカな犬は車に轢かれて淘汰されて、賢い犬だけが自由でロハスな暮らしを謳歌しています。
というわけで、結論としては、、、、
メキシコってちょっとヤバい国だけどみんな幸せそう。好きな国の一つ。そして、オワコンになりつつある日本、大丈夫か!?でした。
治安と幸福度
以下の数値はメキシコにおける3ヶ月間での犯罪発生件数。なので、年間だと単純に4倍になると思われます。
(1)全国一般犯罪
内務省国家公安機構事務局が発表した第3四半期(10~12月)の犯罪発生件数報告によれば,総犯罪発生件数は400,591件と前期(7~9月)と比較 し4.7%減少した。犯罪種別の内訳は以下のとおり。
ア 窃盗 111,407件(前期比 7.1%減)
イ 殺人 4,499件(前期比 1.6%増) →年間約18,000件
ウ 強盗 52,909件(前期比 5.5%減) →年間約212,000件
エ 強姦 3,262件(前期比 0.9%増) →年間約13,000件
オ 誘拐 436件(前期比 1.2%増) →年間約1,600件
でも、Valle de Bravoとその近辺は世界選手権のために警備が徹底されていて、期間中はものすごく平和でした。夜の12時過ぎに外を歩いても、特に危険な雰囲気はありませんでした。
ちなみにWikipediaによると、日本では…
イ 殺人 年間で約1,000件
ウ 強盗 年間で約3,300件
エ 強姦 年間で約1,400件
オ 誘拐 年間で約200件
※各犯罪の定義が日本とメキシコで違うので、単純には比較できません。あくまで参考値として。
※日本とメキシコの人口はほぼ同じです。
数値だけを比較すると確かに日本の方が少ないです。が、昨今のニュースで明らかなように日本には「マジでヤバい奴」がものすごい数、しかも隣の家とかにいて、もはや安全な国だとは全く言えないです。メキシコ滞在中にも川崎で中1がどうのこうの、というニュースを聞いて「日本って怖っ!」と普通に思いました。
ついでに年間の自殺件数を見てみると、日本では約30,000人、一方メキシコでは約4,000人です。
単純に「亡くなる人の数」という見方をしてしまうと、もはやどっちがいいとも言えません。
それに、日本には、年間10万人が消息不明になっているとの情報も。つまり、犯罪や自殺の件数は本当はもっと多いのかも。 (http://matome.naver.jp/odai/2135613366544262301)
自殺者が少ないことと関係あるかどうか分かりませんが、メキシコの(特に田舎の)人々は概してフレンドリーで旅人に優しく、日本人よりも明らかにハッピーそうな表情をして暮らしていました。
※メキシコを含む中米は治安が悪いのに幸福度が非常に高いです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E5%BA%A6%E6%8C%87%E6%95%B0
というわけで、日本はもはや平和じゃないし、多くの人があんまりハッピーでもない、という現実にハポネスは早く気づくべきです。残念!
インフラ・教育レベル
メキシコ州の田舎に限った話になりますが、道路は本当にひどいです。ダートは当たり前で、岩や燃えた車で塞がれていることも。また、がけ崩れで道路自体が消えているケースもありました。直線で1kmを進むために1時間以上かかることもしばしば。これには選手もチームリーダーも本当にウンザリしました。Valleでまた飛びたいかと言われると、このことが頭をよぎってしまい「う~む」となります。
山中にある貧困層のエリアでは、ガスや電気すらなさそうな家も多かったです。
ひとつ前の記事の写真にもあるように、農村は子供だらけです。10人兄弟とか、ざらです。日本の戦前と同じように、農村では子供を沢山作って労働力にしよう、という考え方のようです。
(多分、都市部では日本と同じく、子供が多いと教育費がかかるので農村とは逆の傾向です)
で、農村の子供たちは基本的に学校に行けていません。お金がないというのもありますが、そもそも村に学校がないのです。政府が都市部ばかりに投資して、田舎はほったらかしにされているそうです。
特に乾季で農作業がないとき、子供たちは暇を持て余しています。平日の昼間でもグライダーが降りてくると大集合です。どうやら、長男か長女だけが学校に行かせてもらえるらしく、彼らは教育が受けられる代わりに将来にわたって弟や妹を養う義務を背負っているそうです。
でも、いじめも受験もない彼らは、上の写真のようにみんな純粋無垢なスマイルを振りまいてくれます。
日本人は「知らない大人に気をつけろ」と教えられますが、メキシコの子供たちは我々のような知らない外国人にホイホイ付いてきます。こんなに誘拐の多い国で大丈夫なんだろうか?と心配になりますが、みんな超カワイイです。
日本政府がこんなにも欲しがっている「子供」が、メキシコの田舎にはうじゃうじゃいました。
※メキシコの人口構成比 http://populationpyramid.net/ja/%E3%83%A1%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%B3/
経済
いろんなモノの物価は日本とほぼ同じでした。マクドナルドのセットで500~600円くらい、ちょっといいレストランに行くと一人3,000円くらいで、外食費は東京と大して変わりません。ガソリンも1Lあたり140円くらいでした。レンタカー代も日本で借りるのと同じくらい。唯一、ホテル代だけは日本の半額くらいかな?
「途上国だから、ゼロが1つ少ないくらいだといいな」という淡い期待はすぐに打ち砕かれました。
日本は先進国、メキシコは途上国、みたいな上から目線はもうできません。
でも、メキシコ人の所得は日本人の半分~1/3程度と言われていて、農村部ではもっと低いはず。なのに彼らはどうやって生計を立てているのでしょう??そこは謎のままでした。
※メキシコのGDPは1.2兆USD、一人あたりGDPは10,300USD
※日本ののGDPは4.9兆USD、一人あたりGDPは38,600USD
おまけ
メキシコの田舎には、犬もうじゃうじゃいます。基本的に、全て放し飼いなので、バカな犬は車に轢かれて淘汰されて、賢い犬だけが自由でロハスな暮らしを謳歌しています。
というわけで、結論としては、、、、
メキシコってちょっとヤバい国だけどみんな幸せそう。好きな国の一つ。そして、オワコンになりつつある日本、大丈夫か!?でした。
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