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ラミナールのインシデント報告について (2019/11/16 18:21:09)
ラミナールのセットアップミスによると思われるインシデントの報告がありましたのでお知らせ致します。
最近のラミナールには写真の通り、カーブドチップの根元にスポンジがセットされているのですが、そのスポンジを片側のみ翼端側にずれた状態でフライトした結果、コントロールにかなりの影響が出たとのことです。
今回の事例では、左翼のスポンジがずれた状態でフライトをしたのですが、左ターンが入りづらく、右ターンはインに食い込んでしまう状況だったようです。
幸い無事にランディングはできましたが、かなり危険を感じたとのことでした。
本日、当該グライダーのチェックをした後にテストフライトを行いました。
まず、インシデントの時と同じ状態でセットアップをして状況を確認。
その結果、正しくセットアップした翼端に比べ、上面及び下面に明らかに違和感のあるシワができており、写真では分かりづらいですが、左右の翼端の捻じり下げを見比べると、右翼に比べ左翼は数センチ下がっていました。
また、右のカーブドチップはかなり曲がり癖がついていました。
他に異常箇所は見られなかったので、1本目のテストでは、左翼のスポンジは正しい状態に戻し、右のカーブドチップはしなっている方向でセットアップした状態でフライト。
インシデントの時の状況がどれ程であったかが分からないのでなんとも言えませんが、かなり改善されていたと思われます。
ただ、まだ左ターンが入りづらく右ターンは食い込むので、2本目は右のカーブドチップをしなりとは逆方向になるようにセットアップしてテスト。
風も悪くなってかなり荒れたコンディションでしたが、取られもなく素直なハンドリングになっていました。
今回のインシデントは、スポンジのズレだけではなく、カーブドチップの曲がりも大きく影響していたと考えられます。
大きく曲がったカーブドチップは交換をし、プレフライトチェックはしっかり行うようお願い致します。
また、カーブドチップは印などを付けて同じ方向にセットするようにご注意ください。