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営業時代には一ヶ月に二回のペースで出張していた私。
JALのマイレージは、毎年大体10万マイル溜まっていた。
ブルネイに駐在してからは一変。今は年に一度だけの出張である。

毎年11月、シンガポールで開かれる「IMPCA 国際メタノール会議」
「ブルネイの我が社」で生産する世界最大の化学品、メタノール。
世界中からメーカー、商社等が集まり、二日間に渡りプレゼンを聴く。
そしてQ&Aセッション。
昨年は手を上げて4、5回質問をした記憶がある。
大人数の会議、やり取りは苦手な英語。
今思うと我ながら果敢なものである。
「後で調べる時間が勿体ない。今質問して解決しまおう。」
人生の折り返しを迎えようとしている焦燥感。
その気持ちがそうさせた。

さて、今年。
5年連続、同じ会議への参加である。
座る場所も同じ。前から2番目右通路側。かぶりつき。
発表者、会議運営者とも親しくなり、時に会話も交わす。

一方で会議中の内職も一杯。
いや、これは内職ではない。
昨今、会議の時に、集中力を維持する為に考えた技である。
講演を聞いていると、様々な事が思い浮かぶ。
「あっ、この話はこういうケースにも適用できる。」
時に突然全く違うことも思い浮かぶ。
あれもやらねば。これもやらねば。
そうした時には、例のPCTに記載する。
記載することで、一旦頭からは忘れる事が出来、
また会議に集中できる。

本を読む事もそうなのだが、プレゼンを聴く事で、
新たな発想、考え方に触れ、創造が生まれる。
全く独創的な創造というのは実際のところむつかしい。
凡人の私に出来るのは、異なる考えの組み合わせ。
「多様性の存在、その融合が創造を生む」
引き出しを一杯持った、「アイデアの泉」を目指したい。

PCTへの記載、その数、二日間で117。
要はやることリストが二日間で117項目増えた。
合計2521。後161日。消化するには一日16件
んんんんん。これは何か新たな方策を考えないと、
あと半年では、とても終わらない。