RSSHEADLINES SKYSPORTS

「出張前後にプライベートの旅程を入れてはならない」
明文化された規定は見たことがないが、
私の理解では「『青山の我が社』の常識」である。

これまでに一度だけ破って、「えらい目」にあった。
90年台後半、プレ・ヨーロッパ選手権参加の為にオーストリアへ。
休暇取得、手配確定後、課長さんからのご提案。
「折角なので重要仕入先であるポーランドのメーカーに行って来い。
追加費用は負担するから。」
苦労して予定を組み直し実行。その後、大後悔。
周りは決してそうは見ない。聞こえてくる陰口、悪評の数々。
「会社の旅費を使ってヨーロッパに行き、
　最小限の自己負担で大会に参加したのではないか。」
悟った事。
処世術そのXX
「自分が正しいと思う事をするだけではあかん。
　周りがどう見るかも考えるべき。」
　紛らわし事はすべきではない。

この常識は「『ブルネイの我が社』では適用されない。
出張前後にプライベート旅行をつけても、自費負担すれば問題ない。
この場合、出向者としては、最大公約の厳格な方を採用すべきなのだが・・・
ということで、人生二度目の掟破り。

帰任までにやりたい事、10項目のひとつ。
「上座部仏教文化が花開いた地、タイ、チェンマイに行く」
シンガポールでの４日間の滞在を終え、バンコク経由チェンマイに。
2002年、香港駐在時代に同僚が旅行、土産話を聞く。
是非行きたいと、「やりたい事リスト」に記載した。
到着して思わずFB仲間のその友達にメッセージを送る。
「遂に達成しました」と。

2016年スリランカ、乗馬をして森の中で出会った光景。
2017年ミャンマー、友人に案内してもらった荘厳な建物。
2018年カンボジア、自動車を走らせてやっと辿り着いた景色。
2019年ラオス、街を歩き回って、探し当てたお寺。
様々な記憶が彷彿させられた。
「あらゆるものがそこにある」そんな感じがした。

「文化が華開く」とはこういう事を言うんだなあ。
また相変わらず不遜な発言。
「チェンマイ観ずして、上座部仏教文化を語るなかれ」