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一回目は大学2年の時、合宿で来た石垣島川平湾にて。
二回目は2013年ドバイから偶々来たボルネオ島東岸のシパダンにて。
ダイビングにおける私の「ロスト歴」である。

ダイビングには決まりがある。
何かあった時にお互い助け合う為に、2，3人でチームを組む。
「バディ・システム」
仲間がタンクの空気切れを起こした時に、自分の空気を分ける等々。
ダイビングをやっていると、実際に助け合う事は何度もある。
一人になろうが、何とか出来る過信はあるので、ロスト
（相手とはぐれる）しても、危険を感じないのだが
問題は、「１分間ロストしたら浮上して仲間と海上で落ち合うこと。」
というルールがあること。
自分は兎も角、相手に御迷惑をお掛けしてしまうのだ。

こんな私にも行動指針がある。
私と親しくお付き合いがある方には信じがたい事だろうが、
「人様には出来るだけ迷惑を掛けないこと」
自分が出来ないだけに、娘息子には良く言い聞かせて来た。
最近まで知らなかったのだが「静岡の我が社」にも親父の決めた
行動指針があった。
「お客様に迷惑を掛けない」
なんという偶然か、世の中、不思議なものである。
この「ロスト」、そこが問題である。

ちょっと気を抜いて魚を観察していたら、あっという間にはぐれてしまった。
何せこの時は、悲しいかな、天気も悪く見通し6ｍ位だった。
ロストした地点を基準に、半径5m位をぐるっと回る。
次に半径10ｍ位でもう一周。
断念、当に1分は過ぎている。
諦めて浮上する。

結果、時間は30分強。
普段は45分から1時間は潜っているダイビング。
「バディ」さんに平謝り。

改めて、心に誓った行動指針「人様には迷惑を掛けない様にしよう」
但し『出来るだけ』である。