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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed PWCスイス 大会5日目 (2015/8/14 3:13:29)
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スイスの大会は5日目。


空は引き続き青空です。
ただ、この日はフェーン現象の風が入ってくる予報。
そのため、いつもとは違い、南風が早いうちに強く入ってきそうです。

条件は引き続きよいが、ここディセンティス周辺は、フェーンが入ってくると非常に危険な空域になるそうです。
ということで、この日のタスクは練習の日にとんだクールの街の先まで行く100kmタスク。


タスクの地図の範囲外まで飛びます・・・・・。


これじゃ地形がわからん・・・・・。
気温減率は非常によいので、サーマルの活動は活発の模様。
長い戦いになりそうです・・・・。

スタート前には地形の入念なチェック


私も当然GPSでのチェックをして、フライと前に一度イメージフライトをしていきます。


いつもPWCの映像を取っているフィリップ。

フライト前には栄養補給は重要で、選手もそれぞれフライト前に栄養補給。


さて、この日は離陸に手間取りました。
主催者としてはフェーンの影響が出る前に離陸をさせようと、スタート時間を短めに設定。
私も早く出ようと最初にセッティング。

しかし、いざ離陸しようとすると風は追い風・・・・・。(追い風だとパラグライダーは離陸できない)
しばし待機。
風が止んだタイミングで急いで離陸。
私と数機が飛んだ後また風が悪くなったようで、その後しばらく離陸してきません。

スタートまで30分というときに、ようやく安定して風が入ってきたようで、次々に離陸。
そのころ私は高い位置にいたので、スタートに間に合わない選手もいるんじゃないか?と思っていたのですが・・・・
そこはワールドカップ。
きっちりスタート時間には全員集合。

すでに南風が入っている影響か、なんだかサーマルの様子がおかしい。
しかし、進むしかない我々。
岩でできた山をぎりぎりに飛ぶと、突き上げられるようなサーマルにあたる。
最初のサーマルには飛び込んだものの、その後のサーマルにはいやな雰囲気。
そこで一気に上昇していくグライダーを見ながら私はその先に。

案の定、すぐ後でレスキューコール。
パイロットはパラシュートで無事だったものの戦線離脱。
その周辺では風が巻き込んでいて、私のいる空域でもグライダーの挙動が激しく、
コントロールするのが精一杯。

その岩山の洗礼の中上昇したパイロットは高く、それを抜けたパイロットは低く進みますが、
その先のサーマルを拾いつつ、結局はその先で同じ位置で合流。
しかし、風は強く、流れるサーマルの為に、なかなか進みが悪い。
山の斜面にべったり張り付くようにして高度を維持して先に進んでいきます。

先頭はクリスチャンマウラー。
こういった強いコンディションでは段違いで早い。
何がそんなに違うんだ??

その後は一列にトップ集団。
どこのサーマルで抜け出すか!先に抜けたマウラーはクールの街の手前で一気に雲底まで上昇し、完全に先行。
その後を続く我々集団はクール手前のサーマルをその後捕まえて後を追う。

この時点で集団の先のほうを飛ぶ。



クールの街を越え、その先の山を進むのですが、マウラーは少しスタック。
高く手間の尾根につけ、集団は一気に雲低へ。
差は一気に縮まる。

ようやくターンポイントまで10km地点。


このとき、南斜面を進む集団から、ステファンウィスをはじめとして5機ほどの小数派が道を違え、
北斜面側のターンポイントに近い道を選ぶ。
私も散々迷った挙句、大きな集団のまま進むことに。

ターンポイント1は我々の方向から進むと山の中。
低くとった私はそのまま切り替えしてターンポイント2へ。

それを取れば後はゴールするだけ。
多くのグライダーは1を取る前にきっちりあげていたが、そこのサーマルは少し弱め。
私は先の強いサーマルを狙うが、ここは集団が優勢。

上げあぐねているところに上から抜かれる。
しかし、そこできっちりあげてファイナルと考え、高くして集団を追う。

同じところにいた数機はショートカットして先に行く集団の先に出るべく進むが、ここでも迷った挙句判断が遅かった私は
結局27番手のゴールとなってしまった。

ちなみに、トップは集団から抜けていったステファンウィスが10分も早くゴールを切ったのだった。
スイスの判断は難しい・・・・・

帰りはゴールから近い駅から電車に乗って2時間の旅


後残り2日。
・・・・・ですが、明日は強風予報でキャンセルと早々に連絡が入りました。


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