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PWCスイス3日目 同じ過ち
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
PWCスイス3日目 同じ過ち (2015/8/12 15:28:12)
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PWCスイス3日目 同じ過ち (2015/8/12 15:28:12)
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2日目の失敗を教訓とし、パラグライダーのレースにおける基本的な事柄
「先行するグライダーには追いつけない」※
ということを頭に入れなおして挑んだ2日目。
※これは目の前に飛んでいるグライダーは基本的に同じ速度、滑空比を持って飛んでいるので、
追いつく為に早く飛べば高度をロスするだけでそのグライダーの位置に同じ条件でいられることはない。
パラグライダーの場合、後方から追いつくためには①前方を行くグライダーのコースを見ながら、少しでも良いコース取りをして、
先行のグライダーのミスを待つ。②コースを違え、より効率の良いコースを行く。③低く先行し、上昇率の高いサーマルを掴む。
強いコンディションであれば②、③の戦略が使えるが、コンディションが強い場合でないとリスクが高い。
3日目は2日目よりもコンディションが強く、少しテクニカルなタスク。
中盤まで先頭を走っていた私でしたが、大きな分岐でミスを犯しました。
タスクは81km。
タスクコミッティー(毎日のコースを設定する人達)は毎日のコンディションを見ながら選手のコース取りを考え
タスクを設定。
パラグライダーと地元の天気を把握しないとできません。
この日のタスクは前半はいつもと同じように北側の山を往復し、後半に対岸の南の山を奥まで飛ぶタスク。
コンディションは良いというものの、雲はまだ低い。
確かに上昇自体はよく、雲のサイドをスタート前は飛んで待つ。
前半
スタートして、最初のターンポイントを最初に折り返したのはステファン・ウィス選手。
続いて私が折り返す展開。
高度もテンポも悪くない展開。
その後高く来た選手達に抜かれるも、また追いつき、集団となって対岸に渡る。
中盤
対岸に渡り、最初にサーマルを拾ったトップグループ。
山の山頂で日の当たらない北斜面を次のパイロンに向け進む多くの集団ではなく、
南斜面で高度を上げて次のパイロンを高く取ろうとした小数派。私はその少数に入ったが、
高度がうまく上がらず、遅れを取る。
その後の強いサーマルで少し追いつくも、先に行くトップ選手にはこのままでは確実にキャッチできない。
そこで私と数機は別のコース取りをして先に進むが、思いのほかサーマルにあたらず、苦しい展開。
後半
最後のターンポイントに向かう途中先行していた集団は抜いてはいたが、低くいた我々に集団は高く追い越していく。
ここでしっかり上昇をしないといけないのに、弱いサーマルに焦れてしまった私。
先を急いでしまい、ここが安定した最後のサーマル地帯だった。
そして高い先頭集団はそのままゴールをきる高さに到達してゴールまで一直線。
私は低くローターの中を飛ぶ羽目になり、最後まで粘ってみたが、ゴールにたどり着くことができなかった。
またしても、リカバリーがうまくできずにあせった結果、最悪な選択をしてしまっていた。
ゴールをできて当たり前の試合で2つもタスクを落としてしまうという大きなミス。
4日目はこの一週間で最高の天気になりそうだという予報。
ここで自分の飛びをちゃんとできるよう、気持ちを切り替えていく必要がある。
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