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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed PWCスイス 大会初日 (2015/8/10 6:20:20)
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ワールドカップの参加費は一律の金額で、
どこの国の大会でも、参加費用は€250で、国が変わってもその金額は変わらない。
ということはオーガナイザーの負担がスイスは多く、物価の安い国では余裕があるということだろうか。

それでも大会オーガナイザーの質は高いように感じる。ランチのパンもおいしいし、 大会H.P. や、大会本部、
そういった準備は抜かりない。
ただ、いくつか違うこともある。スイスの大会では、基本的に回収車というものがない。
いや、これはお金がかかるから準備しないというわけではなく、代わりに電車のフリーパスが渡される。
基本的に、パラグライダーが降りれるところは谷の中で、その谷という谷にはたいてい電車かバスが走っている。

だから、それに乗って帰ってこい。
というのがスイススタイル。

ちなみに山に落ちたりして救助が必要な場合は、自分でヘリコプターを呼ぶことになっている。
スイスは民間の救助ヘリが非常に発達しているので、電話をすると、１０分もあれば飛んでくる。
それ専用のアプリもあるくらいだ。

そういった情報は、昨晩の大会ブリーフィングで話をされ、今日のタスク初日。
昨日の練習日は非常に良いコンディションだったが、そのコンディションは最終的に積乱雲を呼び、夕方から
嵐のような大雨となっていた。

当然、初日にはその湿度は残ったままで、風も湿った南風が入る予報で、初日は飛べても競技になるか微妙と
言われていた・・・・が、その予報ははずれ、天候が回復！！

”飛べる”コンディション。
ゴンドラとリフトを乗り継いでT.O.に向かいます。


T.O.は３０機ほどが広げられるスペース。
日本で言うと十分広いT.O.ですが、こちらではこのT.O.は「狭い」らしく、
ゲートが設置され、T.O.に入るには順番にゲートインして行く必要があるが、
離陸する順番は「早い者勝ち」

見た目にはよさげな空だが、予報はそう改善しているわけでなく、
午後には南風が入り、積乱雲が発達。
その割りにサーマル（上昇気流）の活動は活発でない

ということで、短い４８kmタスクが組まれることに。


ただ谷をまっすぐ進んで折り返す、単純なタスク。
それだけにスピード勝となるタスク。

ちなみに地図上で赤い部分は、飛行禁止区域。
（その日によって赤い部分でも禁止区域から外れる場合がある。）
離陸前には毎回確認が必要。


早く飛びたい渡しはゲートオープンですぐに離陸


まずは高度を上げますが、湿った空気はすぐに雲を形成していくので、すぐに雲の天井にたどり着いてしまう。
スタートまではこの天井の高さにい続けるように移動を繰り返す。

そしてスタート。


この日はサーマルがあるけど強くなく、最初からスピードが速い展開。
アクセルを踏みつつ、少しでも浮きの良いラインを飛ぼうと、蛇行するように飛びます。

ほぼ全部の選手が団子状態で飛んでいく様は、
遠くからみれば海の魚の群れのように見えるのではないだろうか。

ただ、この集団にいても、抜け出していくのは難しい。
何度か、先に抜け出し、集団を出し抜こうとするが、すぐに集団に飲み込まれ、
この日は最後の最後までこの集団のままゴールに向かうことに。

谷を越えていくのは風が巻いているので注意が必要だが、
それ以上に、そのサーマルをしっかり捕らえるのか、それともスピードを緩めて
旋回はせずに上昇して次に進むのか。

特にここのような山岳エリアだと、一瞬一瞬の判断が重要。


しかし、最後のターンポイントでの若干遠回りしたおかげで、高度に余裕あってのゴール。
ゴールラインもきったのですが、トップから２分弱遅れの２３位で初日を終えました。
順位自体は良くはないけれど。ポイントは悪くない状態。
さぁ、後はランディング（着陸）するだけ。

でも、さすが要領のいいパイロット達、帰りのことを考えて駅の隣の空き地に次々とランディング。
ゴールに降りた人はわずかな数。
「あれ？せっかくゴールしたのに人がいない！！」てな状況がランディングで行われていたに違いない。

さ、帰りは電車。
駅も自由な感じのホーム。
電車のホームがどこかの課いまひとつわかりませんが、
出入りは自由。


電車に乗り継いで４０分ほどでディセンティスに到着。
しかし、予報どおりの大雨に、重いグライダーを背負ったまま走らなければと。
とにかく、無事に初日を終えました。

さぁ、条件は悪くない。

あすの天気が気になるところです。







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