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feed 2020年2月台湾の埔里にて (2020/2/18 8:13:57)
2019年プーリーにて
2019年プーリーでのテイクオフ

2020年2月14日、台湾の埔里にて大切な人を亡くしました。
人生の大先輩であり、世界中を一緒に旅してたくさんの時間をともに過ごしてきた仲間であり、時に優しく、時に厳しく、色んなアドバイスをしてくれて私を助けてくれたG G。とっても賢くて物知り、優しくて大らかでひょうきん。好奇心が強くて色んな経験をしてきていていっぱい引き出しを持っていて、楽しい話をたくさん聞かせてくれました。
どうしてこんなことになってしまったのか、、、何回も繰り返し繰り返し考えています。あの時、たった一言の確認をしていれば、飛び立ったその時にすぐに気づいていれば、テイクオフにいたのが私じゃなかったならば、慎重で完璧なGGなんだからそんなことは有り得ないっなんて思い込んでいなければ、、、どんなに後悔しても悔やんでももう時間は戻ってくれません。自分の愚かさを呪うばかりです。
60年近く連れ添ってこられた正子さんが一緒に来ていました。事故の翌日、息子さんが来てくれました。ご家族にとって、悲しくて辛くて本当に大変な時なのに私たちを気遣ってくれました。ご迷惑をかけてすみませんとも。何とすごいご家族なのでしょう。またG Gの偉大さを痛感しました。そしてご家族はこう言ってくれました。
GGは本当にパラグライダーを楽しんでいました。パラグライダーが大好きで残りの人生をかけていました。毎年、色んな国に飛びに行ったり、知らない日本のエリアに行くのを楽しみにしていました。ずっと飛び続けられるようにと、筋トレをして食生活を改善して、健康で動ける体を維持できるように頑張っていました。そんなに大好きだったパラグライダーで亡くなったのは、少し早すぎたけど、自分たちには辛い事だけど、本人にとっては幸せな終わり方だったんじゃないかと。ただ、G Gが思うだろうことを代弁しえるならば、この事故が大好きなパラグライダーにとって悪い方向に働いてしまうことが心配ですと。共に飛んできた仲間はこれからも楽しんで飛び続けて欲しいし、私には大会でこれからも頑張って欲しいと。。。
とてもとても救われました。G Gの思いを、より楽しいパラグライダーのために、安全なパラグライダーのために、必ず活かしていきたいと思います。
台湾の方々には、本当にお世話になりました。エリアの方達、G Gを捜索してくれた消防の方達、民間の救援隊の方達、G Gを日本に返すために尽力してくれた方達、そして我らがガイド・神龍リーさん。本当に本当にありがとうございました。台湾の人たちはとても優しいです。リーさんは言いました。「台湾の一番美しいところは、景色じゃない。台湾人の人情」心からそう感じました。そして皆さんが、台湾に、プーリーにまた来てくださいと言ってくれました。今回の事故は辛いことだけれども、この経験を教訓にして二度と同じ事故を起こさないように変えていきましょうとも言ってくれました。
一緒に来ていたメンバーのみんなにも感謝です。少しでも役に立てるようにと尽力してくれました。
G Gへ。安らかにお眠りください、とは言いません。これからはもっと高い空で自由に飛び回ってくださいませ。そして高い高い空から、正子さんを、ご家族を、私たちをどうぞ見守っていてくださいね。

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