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feed <飛丸日記 4月4、5,6日> 「今、やるべき事は何か」 (2020/5/23 6:16:56)
200406 ミリ バイパス 月夜
200406 ミリ バイパス
200406 ミリ国境
200406 ミリ バイパス  ムアラ
20040 生物多様性研究所
200405 ラビの滝 2
200331 KB バイパス 日没

自らを省みると、他人様と異なる点の一つに、計画力がある。
通常、これは褒められるべき事なのだが、過ぎたるは及ばざるが如し、
私の場合は異常である。
「4月15日帰国!」を昨年9月に社内外に打ち出した時に、
実は引越しに向けた荷造り計画も、その時点で綿密に立てた。
お陰で引っ越しまじかの3月に入っても、毎週末、イベントの連続。
そこに来て、帰任の目途が立たなくなり、荷造りのスピードを緩める。
ところが一転、予想外の大どんでん返し。
4月に入り、日本大使館のご尽力で、帰国便が手配されたのだ。
ありがたい限り。日にちは4月9日。
6日間の前倒しである。結果、残る休日は4日から2日に。
止む無く、6日(月)にお休みを頂いて、荷造りに当てる。

とは言え、この5年間、家にずっといた日は片手に余る。
休日は外出して必ずイベントを入れないと気が済まない。

4月4日(土)
先日、「生物博士」「K社のM氏」にご紹介頂いた「生物多様性研究所」
そこではガイドさんが同行するジャングル・ツアーがあることが分かった。
急遽、「Want to Do List」に書き込まれた「やりたい事」
赴任後、10回通ったマレーシアのランビルヒルズ。家からは2時間も掛かる場所。
ブルネイに、同様のトレッキング・コースがあるなんて。
家から僅か30分足らずである。
「ブルネイ・マスター」気取りの私。まだまだ未熟者だ。

4月5日(日)
以前ブログに書いたが、ジャングルで迷い、なんとか辿り着いたラビの滝。
後で調べると、実はそこは観光で有名な場所ではなかった。
所謂「ラビの滝」は別にある。「何時かは行かねば。」 
そう思っていたのだが、離任5日前、土壇場のこの日、その機会を得る。

4月6日(月)
荷造りができる最後の休日。まあ世の中、何事も予定通りには進まないものだ。
流石に遊び過ぎもあり、朝からずっと荷造りに明け暮れる。
17時30分。堪忍袋の緒が切れる。我慢の限界だ。
一体何をやっているんだ。ブルネイには後数日しかいないのだ。
「今、やるべき事は何か。」「今しか出来ない事は何か。」
自己正当化の理論武装が完成する。

17時40分。自転車で、南端のマレーシアとの国境方向に向かう。
日没まで1時間。国境まで距離は39㎞。推定3時間は掛かる。
出遅れた。間に合わない。30分たったところで折り返そう。

自転車にはライトはない。戻ろうか否か、葛藤の末、また自己統制を失う。
日没まじか、北端の国境に辿り着いた日から僅か10日後、
今度はブルネイ南端の国境に到着した。
12回に分けてのブルネイ縦断計画、改めて完結である。

駐在した5年間、人生で一番成長したと自負していた私。
ところがまだまだである。時に自己統制を失う、変わらぬ自分をそこにいた。
帰り道、深く反省しながら、暗い夜道を走る。
いや、時に無鉄砲に突っ込む事で得られるものの大きさ。
「あるべき生き方とは何か。」「Think More」を続ける。

そこで出会ったこの光景。
「世の中で一番美しいものは夜景である。」
大学の卒業旅行で初めて行った海外、アメリカ横断旅行。
シカゴで高層ビルの展望台に上がり、頭に浮かんだ言葉。
帰国まで後3日、ブルネイで一番美しい景色に出会うことが出来た。
答えは神様が与えてくれた。
「人生は不思議なものである。」

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