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feed <飛丸日記 4月9日> 「ブルネイ脱出大作戦」 (2020/5/25 21:33:17)
200525 ブルネイ航空
200525  ブルネイ空港
200525 ブルネイ空港
200525 ブルネイ ムアラ
200525 香港
200525 香港空港

2014年7月、フランスで行われたハングの世界選手権。
大会半ばでの帰国途上、ジュネーブの日本領事館での出来事。
窓越しに奪われる新品のパスポート。
「再発行費用のお支払いは現金です。
カードでの支払いは出来ません。
フランスに友達がいるのなら、借りて来て下さい。」
「私は盗難にあったんですよ。現金がないのは当たり前。
飛行機の出発は3時間後。時間的に無理です。
海外の邦人を守るのが、大使館の第一の役割ではないのですか?」

幼少の頃に受けた心の傷は、ずっと癒えないものだ。
以来、大使館不信に陥っていたのだが、ブルネイに来て解消した。
150人足らずのブルネイ日本人社会。
大使館の方々とは、非常に深いお付き合いである。

そしてこの時程、大使館を頼りに思った事はない。
日本への直行便はブルネイ航空が早々に運航を取り止める。
シンガポール経由の帰国ルート等も乗換禁止で不可となる。
一体何時、日本に帰れるのだろうか。

そんな中、大使館さんからメイルが入る。
「4月9日に香港経由のフライトが確保できそうです。
現在、ブルネイ航空、日本航空と調整中です。」
涙、涙、ありがたい限りである。

9日朝、空港に着くと大使館の方3名がお出迎え。
勿論、良く知っている方々である。
空港には 我々の他誰もいない。
ルート確保の苦労話をお伺いしながら、搭乗口、
そして搭乗間際までお付き合い頂く。

香港での乗り継ぎもしかり。
大使館の方のフル・アテンド。

成田では、鼻にかなり痛みのある検査を受ける。
そして、「青山の我が社」の手配によるハイヤーでの送迎。
「ブルネイ脱出大作戦」
その実態は、これ以上ない大名旅行であった。

海外旅行をする方にアドバイス。
「海外で、何か問題が起きたら、大使館に頼ること。」
その心強さ、ありがたい限り。

4回目、5年3か月の駐在を終え、日本の土を踏む。
故郷を離れ、改めて思う事。
皆さんに伝えたいメッセージ。
「我々は、日本人である。」



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