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PWCスペイン初日 ワールドカップコンディション
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
PWCスペイン初日 ワールドカップコンディション (2015/9/1 15:02:22)
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PWCスペイン初日 ワールドカップコンディション (2015/9/1 15:02:22)
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【ワールドカップコンディション】
あまりよい意味では使われない。
ほとんどの場合、大会前日まで非常によいコンディションで、大会になるとコンディションが渋くなる
場合によく選手達の間で使われる。
一昨日まで行われていたスペインチャンピオンシップでは、100kmを越えるタスクが連日行われていたが、
ここにきて、気象の周期が一時期的に悪くなっている模様。
初日の朝は天気こそ良いものの、うっすらと霞がかかるような安定している空気。
集合は9:00でミーティングということで、生真面目に大会本部にやってきたものの、選手のほとんどはいない・・・・。
仕方ないので朝ごはんを食べていたりして、ようやく大会スタッフがミーティングらしきものをしたのは10:00過ぎ。
さすがスペイン時間・・・・・。
T.O.について準備を始めるも、安定した大気の層はどんよりとした空気を上昇してなるものかとゆるーく我々を待ち構えている
ような雰囲気。
ちなみに、今回日本人の参加者は
男性:呉本、廣川、岩崎
女性:平木、山下、佐藤
の計6名。(聖子選手はフランスなのでここには入れていません)
このエリアは、14時になると確実に強い風がT.O.に吹き込み離陸が難しくなるので、
タスクが発表されたときにはコンディションを見ることなくすでに競技開始時間が13:15に決定されています。
タスクは50kmほどのショートタスク。
岩盤の斜面を行ったりきたり、その間に渋いコンディションの沖に出すというタスク。
離陸前、ほとんどの選手が、本当に上昇帯あるの?という質問をするくらいにコンディションがわからないまま
スタート。
ただ、風はしっかり吹いているので、飛べば何とかなるな。そう思っての離陸。
確かに高度をおろすことはあまりなく、何とかはなるものの、山の上に何とか上昇してはまた高度をおろすという
予想通りしぶーーーーい条件に、スタート前から空中は混雑。
当然上昇があれば、何十機ものグライダーが殺到し、上昇が切れれば次なるサーマルを探して右往左往。
スタートしてからも、前半戦は、サーマルをいかに乗り継いでいくかの勝負。
時折、風がぶつかり風が乱れるも上昇をしてくれるところを見つけてはグライダーを何とか制御しながら上昇させ、
その先の向かい風に翻弄されながら前に進んでいきます。
前半戦の終わりには一度この渋い条件の中沖に5km飛んでいかなければならない場面。
集団は強いサーマルを探しつつ、沖のタスクから近いとこへ移動していく中、
私を含め何機かは、その手前の強いサーマルにとどまり、一気に上昇。
集団を一時期出し抜いてトップに躍り出たまではよかったものの、その先でスタック。
集団が追いついてきてまた団子状態。
後半戦は岩盤に沿ってひたすら飛んでいくだけ。
壁を真横に見ながらも、アクセルを緩めるとトップには残っていられません。
もう、我慢勝負。
グライダーに何かあるとリカバリーする暇ないくらい低く飛んでいるので、アクセルは踏みつつ、
グライダーをつぶされないか神経を張り詰めて飛んでいないといけません。
岩盤の先のターンポイントを折り返してまた同じ道を今度は岩盤を右手に見ながら更にスピードアップ。
少しでも前に出るためには、グライダーが上昇するタイミングで、どうアクセルを踏み込んでいくか。
もちろんタイミングを間違ってはグライダーがつぶれてしまうので、神経は張り詰めたまま。
折り返すあたりで少しだけ慎重になってしまった私は、トップから1分くらい後ろ、
じりじりと距離をつめてはいても、なかなか皆同じようにスピードを出しているので追いつけない。
最後のターンポイントへはフルアクセル!!
しかし、この時点ではすでに皆フルスピードなので、追いつくことはできない。
ただ、追い抜かれないためにフルスピード。
結果、トップとは1分遅れの10位。
初日としては悪くない。
日本人も佐藤選手が惜しくもゴール手前で降りてしまったが、
それ以外は皆ゴール。
まずは確実な1本を残したというところ。
明日からも条件は渋いものの、当初よりも天気予報はよくなってきていて、
タスクができそう。
また、予報では週後半に向けて徐々によくなっていくということです。
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