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feed ハンググライダーの大会に出るには? (2020/10/10 9:29:10)
先日開かれたハンググライダーの日本選手権。

選手の参加数は…。

40名!

しかも、休日のみの参加数も含めてですから、実質は40名を切っています。

今回はコロナ渦の影響もあるかとは思いますが…。

これでは今後、人数が少なすぎて、運営側が赤字になるため、日本選手権を開くことはできません!

でもこれ、ある意味、当然の成り行きのように私には思えるのです…。

と、言いますのは…。

ハング人口は順調に減少し続け、それに従い競技人口も明らかに減少していっています。

さらに、以前より気になっていたのですが…。

JHF(日本パラ・ハンググライダー連盟)のHPを見てみても、どこにも、これから競技を始めたい人に対し、どう

すれば競技を始められるか、その手引きを記したものがないのです…。

これも影響しているのでは?と、私は考えています。

これでは、地方の方が競技を始めたいと思っても、何をしてよいかさっぱりわからないのです。

競技に新しく参加できるのは、関東と関西の決まったスクールに所属している方だけ、つまり、すでに大会に参加している先輩から、いろ

いろ口伝てで教わることが出来る環境にある方だけに、現在はなっています。

現状はそのようになっているため、少しでも大会に参加していただく方を増やすため、私は今回このブログを書く

ことを思いつきました。

今まで、「競技は敷居が高い!」なんて考えらえていた方がいらっしゃいましたら、この記事を読んでいただければ、その考えが少しは

変わるかもしれませんよ!





まず何を競っているのか!

ハンググライダーのポイント大会ではスピードを競っています。

スピードといっても、短い距離で出すスピードではありません。

かなり長い距離になります。

ハンググライダーのポイント大会では、まずその日のコンディションで飛行コースが決められます。

この飛行コースのことをタスクといいますが、このタスクをいかに早く回ってゴールにたど

り着くか…。その時間を競っているのです。

タスクはだいたい40キロから長いものでは100キロほどまで…。

ハンググライダーはご存じのように動力を持っていませんから、これだけ長い距離になると、サーマル、つまり、上昇気流をいくつも乗り継がない

とゴールまで到達することが出来ません。

自然界に存在する、ハンググライダーを上昇させることが出来るサーマルは、全体の空域に対し、ざっくばらんに1パーセントほどしかないのでは

ないでしょうか?

この1パーセントしか存在しないサーマルを、確実にいくつも乗り継いで、いかに早くゴールにたどり着けるかを競っているのです!



大会に参加するには、何を準備すればよいか?

まずは日ごろ使っているグライダーやハーネス、計器などの機材。

これに加え、飛行コースを知るのに必要なGPSです。

現在のハンググライダーの競技ではライブトラッカーというとても便利な機材が、大会側から全

選手に貸し出されます。



これ、とても便利な機材で、ハンググライダーやパラグライダーの競技に革命をもたらせたものです。

このライブトラッカーを持って飛ぶと、選手の位置をリアルタイムでネット上に表示することが出来ます。



これはもともとは、ネットで使用できるライブトラックというアプリから始まり、スマホなどを持って飛ぶと、そのスマホからの

現在位置情報より、選手の位置がネットで見られるというものだったのですが、スマホと通信網、ネットなどの相性により、位置データーがとんで

しまったり、表示が出来なくなったりしたため、そうならないように大会専用にライブトラッカーが開発されたわけです。

このライブトラッカーがあれば、だれでもどこでもネットが使える環境ならば、すべての選手の現在位置がすぐに分かります。

さらに…。

ネット上で選手の飛行記録のすべてがわかるため、競技が終わった時点で得点集計することが可能で、選手の成績をすぐに表示することも

出来ます。

昔は選手の帰りを待って、飛行記録の入ったGPS を提出してもらい、それから得点集計を始めていましたが、現在では、選手が競技を終え

て大会本部に帰ってきたら、すでに成績が出ている…。それが当たり前になりました。

また、このライブトラッカーは、選手からSOS信号を出すことも可能で、選手の位置がリアルタイムでわかるため、何かあった時

もすぐに救助に向かえる利点もあります。



この他にハンググライダーの競技に必要なものは、広い空域を飛び回るわけですから、XCパイロット証

は欠かせません。

さらに、ポイント大会は外人選手なども参加できる国際的にも公的な競技なので、その人の飛行技術を国際的に証明するスポーティングラ

イセンスが必要になってきます。

これは、JHFではなく、その上のJAA(日本航空協会)が管理しています。→ スポーティングライセンス


以上がハンググライダーのポイント大会に出るには必要です。



整理すると…。

日ごろ使っているグライダーや機材

XCパイロット証とスポーティングライセンス

飛行コースを知るためのGPS

以上があれば良いのです!

更に、GPSについては…。

現在はスマホのアプリにGPSの機能のあるものがありますから、これを応用しても問題ありません。

個人が持つGPSは、飛行コースを知るほかにも、万一上記で説明したライブトラッカーが故障したときのバックアップとしても認められています

が、このバックアップデーターが取り出せるのであれば、スマホのアプリのGPS機能でも問題ないのです。

…と、言うことは。

ちょっと試しにポイント大会に出てみたい!という方は、XCパイロット証を持っていて、スポーティングライセン

スの手続きをとり、後はGPSかスマホを持っていれば、とりあえず何とかなるということですね!



どうです。意外と簡単だと思いませんか?


競技を知らない方は、ポイント大会というと、なんだか敷居が高い!なんて考えていたかもしれませんが、今回説明したように、意外と簡

単に日本トップレベルの選手と一緒に飛ぶことが可能なのですよ!




どうです。意外と簡単にハンググライダーの大会に参加できるでしょ?














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