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最新のリジッド機。ATOS VR2020モデル
飛行中年
(2024/12/25 18:57:24)
最新のリジッド機。ATOS VR2020モデル (2020/11/10 13:12:07)
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最新のリジッド機。ATOS VR2020モデル (2020/11/10 13:12:07)
今回は、A.I.R社の最新リジッド機、ATOS VR2020モデルをご紹介致します。
もともとあったVRモデルに対し、写真の機体はDボックスに大きな変更が加わっています。
それは、軽量化されていることです!
それまでのDボックスに使われていたロービング、つまり、一方向だけのカーボン繊維をやめ、クロスのカーボンが使用されていま
す。
これは、クロスのカーボン繊維の積層方法の見直しにより、より、軽量化できることが分かったからですね!
この改良により、Dボックス1本につき1キロ以上の軽量化が実現したそうです。
もともとATOSのDボックスはクロスのカーボン繊維から始まり、それがコスト面の理由でロービングへと変更。
しかし、軽量化の目的のために、再びクロスへと戻ったことになります。
その他はとりわけ大きな変更点はないのですが…。
まず、見ての通り、テクノ―ラセールを全面に配するのはやめ、新しくエンデューマックスという白いセールク
ロスが使用されています。
今までハンググライダーといえば、フレキシブルも含めテクノ―ラセールの黒というのが当たり前でしたが、今回の2020モデ
ルでは全く別系統の白いセールクロスが使用されました。
個人的にはテクノ―ラはあまり好きではなかったので、この流れは歓迎いたします。
そして、翼端にあるウイングレットですが、今回の2020モデルでは、その取り付け角が高速飛行時にマッチ
した角度に変更されているようです。
じゃあ今までの取り付け角はどこにあわせていたのか?ということになりますが、その答えは最良滑空時に合わせられていまし
た。
つまり、最も滑空比が良くなる角度にしていたのです。
しかし、実際のレース時には、最良滑空速度以上を多用することが多いため、より高速での滑空時に効率が良くな
る角度に合わせられたそうです。
これはごもっとも。
レースでは最良滑空速度でチンタラ飛んでいることなんてそんなにはないのですから、高速性能を出すようにした方が良いはずです。
そして、私が最も評価したい変更点がコレ!
フラップの付け根にルミラーを新しく配置。これにより、フラップON時にトレーリングエッジに段差が出来ない滑
らかな曲線を描くようになりました。
それがどうしたの?なんて声が聞こえてきそうですが…。
実はこれって非常に重要!
一般の飛行機では、フラップは主に着陸時などに使用されますが、実は、フラップを下げると、その翼根部分には、翼端渦と同じように渦
が発生し、大きな空気抵抗になるんです!
この空気抵抗。揚力が最大で発生する翼根で出てしまうと、大きく揚力を損ない、結果、大きな空気抵抗につながってしまうんです!
一般の飛行機では、どのみち速度を落とさなければいけない着陸時なので、この問題はさほど気にされていなかったのですが…。
サーマルの中で、できるだけ沈下速度を落とすためにフラップを使うハンググライダーのリジット機では、フラッ
プをONにすると同時に空気抵抗が上記の理由で大きくなるため、沈下速度的にも不利になってしまうため大問題だったのです!
もっとも、今までは、そんな損失が発生しながらでも、やはり、フラップをONにした方が結果的に沈下速度が抑えられるため、ずっとその形で続い
てはいたのですが…。
今回の改良で、ATOSは本来持っていた、そのサーマル内での上昇性能が、最大限に引き出せたことになります。
事実、ATOS VR2020モデルでは、サーマル内での上昇性能の向上が認められるようです。
ATOS VR 2020モデル。
この機体の性能をまとめると…。
重量が軽くなり、高速性能が向上した。
フラップ部分の工夫で、サーマル内で上昇性能、いわゆる「浮き」が向上した。
こういうことですね!
ちなみに、今回のATOSの入荷では、もう一つのバージョン、ATOS VQ 2020モデルも、S氏の愛機として入荷しました。
皆さんもどこかで見にするかもしれませんよ!
ちなみにこのATOS VR 2020モデルのお値段なのですが…。
標準仕様で280万円!
大人のおもちゃとしては、第一級ですね!
もともとあったVRモデルに対し、写真の機体はDボックスに大きな変更が加わっています。
それは、軽量化されていることです!
それまでのDボックスに使われていたロービング、つまり、一方向だけのカーボン繊維をやめ、クロスのカーボンが使用されていま
す。
これは、クロスのカーボン繊維の積層方法の見直しにより、より、軽量化できることが分かったからですね!
この改良により、Dボックス1本につき1キロ以上の軽量化が実現したそうです。
もともとATOSのDボックスはクロスのカーボン繊維から始まり、それがコスト面の理由でロービングへと変更。
しかし、軽量化の目的のために、再びクロスへと戻ったことになります。
その他はとりわけ大きな変更点はないのですが…。
まず、見ての通り、テクノ―ラセールを全面に配するのはやめ、新しくエンデューマックスという白いセールク
ロスが使用されています。
今までハンググライダーといえば、フレキシブルも含めテクノ―ラセールの黒というのが当たり前でしたが、今回の2020モデ
ルでは全く別系統の白いセールクロスが使用されました。
個人的にはテクノ―ラはあまり好きではなかったので、この流れは歓迎いたします。
そして、翼端にあるウイングレットですが、今回の2020モデルでは、その取り付け角が高速飛行時にマッチ
した角度に変更されているようです。
じゃあ今までの取り付け角はどこにあわせていたのか?ということになりますが、その答えは最良滑空時に合わせられていまし
た。
つまり、最も滑空比が良くなる角度にしていたのです。
しかし、実際のレース時には、最良滑空速度以上を多用することが多いため、より高速での滑空時に効率が良くな
る角度に合わせられたそうです。
これはごもっとも。
レースでは最良滑空速度でチンタラ飛んでいることなんてそんなにはないのですから、高速性能を出すようにした方が良いはずです。
そして、私が最も評価したい変更点がコレ!
フラップの付け根にルミラーを新しく配置。これにより、フラップON時にトレーリングエッジに段差が出来ない滑
らかな曲線を描くようになりました。
それがどうしたの?なんて声が聞こえてきそうですが…。
実はこれって非常に重要!
一般の飛行機では、フラップは主に着陸時などに使用されますが、実は、フラップを下げると、その翼根部分には、翼端渦と同じように渦
が発生し、大きな空気抵抗になるんです!
この空気抵抗。揚力が最大で発生する翼根で出てしまうと、大きく揚力を損ない、結果、大きな空気抵抗につながってしまうんです!
一般の飛行機では、どのみち速度を落とさなければいけない着陸時なので、この問題はさほど気にされていなかったのですが…。
サーマルの中で、できるだけ沈下速度を落とすためにフラップを使うハンググライダーのリジット機では、フラッ
プをONにすると同時に空気抵抗が上記の理由で大きくなるため、沈下速度的にも不利になってしまうため大問題だったのです!
もっとも、今までは、そんな損失が発生しながらでも、やはり、フラップをONにした方が結果的に沈下速度が抑えられるため、ずっとその形で続い
てはいたのですが…。
今回の改良で、ATOSは本来持っていた、そのサーマル内での上昇性能が、最大限に引き出せたことになります。
事実、ATOS VR2020モデルでは、サーマル内での上昇性能の向上が認められるようです。
ATOS VR 2020モデル。
この機体の性能をまとめると…。
重量が軽くなり、高速性能が向上した。
フラップ部分の工夫で、サーマル内で上昇性能、いわゆる「浮き」が向上した。
こういうことですね!
ちなみに、今回のATOSの入荷では、もう一つのバージョン、ATOS VQ 2020モデルも、S氏の愛機として入荷しました。
皆さんもどこかで見にするかもしれませんよ!
ちなみにこのATOS VR 2020モデルのお値段なのですが…。
標準仕様で280万円!
大人のおもちゃとしては、第一級ですね!
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