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feed <飛丸日記 8月8日> 「晴翔雨読」 (2020/12/14 21:30:35)
200808 小淵沢駅
200808 小淵沢駅2
200808 小淵沢登山
200808 日本航空学園
200808 国道20号
200808 甲府駅
200808 塩山駅
200809 大善寺

恐らく今でもそうだと思うが、物理学科には実験系と理論系の研究室がある。
教授の指揮の下、大学の立派な設備を使って研究を進める実験系。
偶に大学のコンピューターを間借りして、シミュレーション等をするが、
文献を読んだりして、普段は一人で研究を進める理論系。
高校時代、物理が好きだった私。
物理の勉強がしたい、それも大学まで、と決めて理論系の研究室を選択した。
そして、そこで辿り着いたのは、卒業後、その復活を求めて
一生を掛けて追い求める事になるライフ・スタイルだった。

晴れた日には飛びに行く。天気が悪い時にはふらっと研究室に現れる。
「晴翔雨読」、「晴耕雨読」からもじられて、研究室の先輩に名付けられたライフ・スタイルである。
働く身になってからは、「晴翔雨働」というところか。
晴れた日には飛ぶ。天気が悪い時には働く。理想である。
大学を卒業して失われてしまったこのライフ・スタイル。
ライフ・ワーク・バランス等と言われているが、私はもう38年も追い求めている。

平日だろうが天気が良ければ飛びに行く。
さて、ここで問題がある。
平日となると流石にエリアには誰もいない。しかもやりたい事はクロスカントリーである。
先ずは行きっ放しのクロスカントリーをする。自分で回収をする為に、鉄道に沿って飛ぶ。
降りたら、飛び出した最寄りの駅まで電車で戻る。そして自動車のある山の上までハイキング。
そして降りた場所に戻り、グライダーを回収して、やっと終了である。
飛び出す場所は和歌山県の竜門山、目指すは奈良県の吉野。
学生時代、何度この苦行を積んだことか。
 
「目指せ、能登!」をするにあたって、この作戦を思い出した。
先ずは甲府盆地の東の端、塩山駅をスタート。
西の端の小淵沢駅に辿り着き、自転車を置いて、車を取りに塩山に戻る。
そして、自転車を取りに小淵沢に戻る。

「何でそんなめんどくさい事をするの?」
確かに我ながら異常である。
今やバーチャルで何でも体験できそうな世の中だ。
今後科学が更に進み、バーチャルはよりリアルに近づくだろう。
でも、時代遅れの私は、リアルでしかときめかない。
面倒と思って立ち止まってやらないか、踏み切るか。
まあ、人それぞれ。批判し合うものではない。
思い出すのはハング界の名言
「飛ばない奴の言う事は信じるな」


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