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feed 10年焚いてもまだ勉強! (2021/4/19 21:07:55)
我が家の薪ストーブバーモントキャスティングス社のアクレイム。



もうすぐ10回目の薪ストーブシーズンを終えようとしていますが…。

実は、10年たっても、まだまだその焚き方が進化しています!

その証拠に、薪ストーブを使い始めたころの1シーズンの薪の消費量は、だいたい10立方メートル程度だったのですが…。

10シーズン目となったこのシーズンの薪の消費量は、頻繁に、そして、十分暖かくなるように焚いているはずなのですが、7立方メートル程度に抑えられそうなんです!

一体何がどう進化して、薪の使用量を抑えながら、十分な暖かさを得る事が出来たのか…。

今夜はそんなお話です!



まずは薪の乾燥度!

10年も薪ストーブを使っていると、さすがに薪の扱いも慣れてきます。

昔みたいに、雨に濡らしてしまったり、カビを生えさせてしまうこともなく、良好な薪を作ることができるようになりました。

その結果、薪ストーブの中で、理想的な燃焼ができるようになったんです。


まめな薪ストーブのメンテナンス!

薪ストーブは、使っていると思いのほかどこかが痛んできます。

そのため、まめなメンテナンスが必要です。

私は、薪ストーブをいつも点検しながら、必要なメンテナンスを繰り返してきました。

そのため、10年使った状態でも、ほぼ完ぺきな状態を保っています。

これも、良好な燃焼状態を作りしている要因だと思います。


焚き方が進化した!

我が家の薪ストーブには二次燃焼機能というものが持たされています。

これは、薪が燃えるときに発生する未燃焼ガスもしっかり燃焼させて熱を取り出す機能です。

この二次燃焼機能を積極的に使おうとした場合…。

我が家のアクレイムの場合、二次燃焼が始まる1の箇所ストーブの奥に薪を置くと、二次燃焼し

やすくなります。(写真はアンコールフレックスバーンですが、ストーブの構造が似ているので代用させていただきます。)



しかし、この位置だけで薪を燃やすことは、ストーブの後部を主に暖める焚き方なので、熱の回収率が今一つとな

ります。

薪ストーブの理想的な燃焼方法は、二次燃焼に頼らない焚き方と言われています。

これはどういうことかというと…。

皆さんは、薪ストーブって炎で木を燃やすもの…。と、考えているかもしれませんが、理想的な薪ストーブの焚き方ってちょっと違うんです…。

実は、薪ストーブって、薪を燃焼ガスが出る温度まで十分過熱し、 その薪から噴き出す燃焼ガスをコントロールし

て焚くのが理想的な焚き方なんです。

この焚き方の場合、十分な熱がありますから、あとは空気のコントロールで炎を制御しやすく、効率的に薪の持つエネルギーを熱に変える事が出来

るんです。

この理想的な、二次燃焼に頼らない焚き方をするには、上図の2の位置に薪を置くことが都合が良いです。

この位置ならば、薪から出た熱はストーブ前部の火室を暖めた後、二次燃焼室へと入りそこも暖めるため、熱の回収率がよくなるんです。

これが、1の位置に薪を置いてしまった場合、上にも書いたようにストーブ後部だけを主に暖める結果となり、さらに、1の位置は二次燃焼吸入口

であるために空気の吸い込みが強く、薪がすぐに燃え尽きてしまう結果となってしまいます。

かといって、2の位置にしか薪がなかった場合、二次燃焼が行えなくなるために、ストーブ内部の排気がうまく行えなくなり、やがて炎は弱まって

いってしまいます。

そのため、1の位置には、いつも二次燃焼の熱源となる燠は必要です。

この燠がなければ二次燃焼が起こらず、排気がうまくできなくなってしまいます。

つまり…。

上記のことを理解してあげ、その時々で理想的な薪の配置にしてあげることが大事なわけです

ね!

この辺のちょっとした薪ストーブの焚き方のコツがわかってきたため、そして、先に述べた乾燥した薪

にストーブのメンテナンスが合わさって、これだけ薪の消費を抑える事が出来たのだと

思います。


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