RSSHEADLINES SKYSPORTS

パラグライダーを始めた。
正確に言うと、再開した。
20数年前二日間の練習の末、一度だけ高高度フライトをしたことがある。
20数年ぶりの再開である

「空を飛びたい」そう思った時、思いついたのはハンググライダーだった。
パラグライダーは普及しておらず、まだその存在すら知らなかった。
最初からあったら、どちらを選んだだろうか。
調べてみると、パラが日本に初めて入ったのは1986年のこと。
大学4年の時である。
確かにその頃に考えた記憶がある。
「恐らく、パラの方が手軽に出来、ポピュラーになる。
ハングは既に、自分は第三世代位、出遅れているが、パラならまだ最先端を走れる。
今から輸入業者なりショップ経営をして、人生を賭けてみるのも面白いかも知れない。」
その道を選んでいたら、どうなっただろうか。
答えは勿論わからない。「タラれば」話に過ぎない。
そう言えば最近、とある記事を読んで「成程！」と思った事がある。
選択も大事だが、それと同じくらい重要なのは、
「自分の選んだ道を正解にする力」である。

その頃の自分にその実力があったのか。
なかったのは明らかだが、まあ実力とは「走りながら」高めて行くものだ。
思う事、「今のところ、ここまでの人生に悔いはない。」
あの頃に戻る事が出来たら、どちらの人生を選ぶか。
その答えも明らかだ。どちらでもない。また新たな人生を切り開く。
「AかBか？」ビジネスや人生で、選択を迫られる場面が沢山ある。
間違ってはならない。大抵の場合、それは思い込みだ。
そんな時、答えは別にある。
「プランEを考えろ」
ビジネスでは、よく3つのシナリオを提示する事が求められる。
私が思うに全然足りない。
「Think More」（もっと良く考えろ）
私は選択肢は5つ考えることにしている。

空中でリラックス出来る事、気象の知識等、ハングの経験はパラに役立つだろう。
悪い癖、性能の勘違い等もあり、悪影響を及ぼす事もあるだろう。
何れにせよ、久しぶりに教わる「新たな事」は「成程な」と思う事ばかり。
「新たな事」を始めるのは、頭がリフレッシュされて良いものだ。
学ぶ事が一杯ある。
今回は、性急に高高度フライトやその次を求めず、のんびり行こう。
「学ぶ事を楽しむ」これまた、昨今思う「人生を楽しむテクニック」だ。

さて、本題。
そんな中でも、一つ驚く事があった
「離陸で走り出しても、途中で止まる事を選択枝として持つこと」
「えええっ！私にはそんな事は出来ない！」
ハングでは、あり得ない事である。決断したら一心不乱に走る。
迷いは許されない。途中で走るのを緩めれば、失速等の失敗に繋がる。
ハングで離陸する時、最初の一歩を踏み出す時には、
私はどんな事があっても走り切る覚悟、決断をしている。
でもパラは違うと言う。
安全にテイクオフできるかどうか、最後の最後まで見極めるべきだと言う。
ビジネスにおいても、いや人生においても、これは私が出来なかった事だ。
もしそんな事が出来たら、今までの人生は、どれだけ素晴らしいものになっていたか。

「後悔はするな。反省はせよ。」
良く言われる事だが、綺麗ごとである。
少なくとも私は、後悔の連続である。（あれっ、さっきと言っている事が違っている。）
今までの努力等を考え、このままでは良くないと思っても続けてしまう。

「後悔先に立たず」と言うが、実はそんな事は決してない。。
過去は変えられない、でも未来は変えられる。その為には、現在を変えればいい。
必要とあれば立ち止まる。時に引き返す。その選択枝も忘れない。

パラの人達は、きっと人生の達人でもあるのだろう。
今の私には出来ない。「人生の課題」である。
その事を自覚しながら、出来るようになるように精進しよう。