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<飛丸日記 4月22、28日> 私が「やりたい事」
飛丸日記
(2024/12/25 18:57:24)
<飛丸日記 4月22、28日> 私が「やりたい事」 (2021/5/12 23:05:27)
「お話は参考になりましたが、ご趣味のハングライダーの話は程ほどにして下さい。
興味がない者には面白くありません。」
全社員集会を前に先週行われた管下の本部員全員集会の感想を聞く。
「はーい。」仰る通りのコメントである。
かなり短くしたつもりだが、1時間10分のしゃべりの内、
一体どれだけハングの話をしていたのやら。
とは言え、ハングから会得した多くの事をビジネスに活用している私。
ハング無くして、ビジネスは語れない。
そう言えば中近東会社社長赴任の時には1時間半の自己紹介。
その時のパワポを見ると27枚中17枚ハングについて語っていた。
これを下手くそな英語でプレゼン、我ながらよくやったものである。
そして迎えた全社員集会。今回はコロナ禍だがZoom配信も含めての開催となった。
18分の割り当て時間、こっそり計ると18分20秒で終えていた。お見事!
とは言え本当に言いたい事は、またマネジメントメッセージとして出す事にした。
という事で、マネジメント・メッセージ 第六弾、抜粋版。
また、問題視されたら掲載を中止するかも、という期間限定版です。
ーーー
また自慢話から始めさせて頂きます。○○○での話ですが、私は何故か、お仕えした上司の皆さんがお偉くなっています。初めて貿易の営業担当になった時の課長は、その後常務にまでなりました。経営企画課員だった時の課長代行はその後副社長を経て今はファミリーマートの会長さん。同郷で入社以来お世話になった部長は現在副社長。そして前回のメッセージでお話した方、部長代行の時に人望を比べられた部長は、この4月から社長となりました。「お偉いさんを知っている」とか「有名人が知り合い」というのは、実は「だから何?」という話でしかありません。ポイントは、そこから何を得るのか。部下として直接体験出来たことは、皆さんの組織運営のやり方です。とは言え組織運営に正解はなく、構成員の状況、目指すもの、そして時代時代で変わるものです。あの方は昔こんなやり方をしていたなと思う事はありますが、真似るものではありません。それよりも参考になったと思うのは皆さんの「組織に対する拘り」です。組織を如何に持続発展させるか、その思いです。
正直に言うと、残念ながら私はこの点においてあまりうまく行っておりません。「石炭化学」を担当した時は、名前からお分かりの通り、斜陽ビジネスで先細りでした。最後には組織は解体されバラバラとなり、引継ぎも数人に行いました。自分が懸命に取り組んできたビジネスをきちんと引き継ぐ者がいない。その時の悲しかったこと。幸いその中の一商品が伸び、原料納入がきっかけで投資、遂には83%出資の事業会社になった会社がありました。私は試運転の立ち合いから、その後買収に携わり、工場勤務からやがて社長になりました。10年以上携わってきたこの会社は、巡り合わせでまた担当となり、最後は、課長として事業売却を行い、幕閉じをしました。人生で一番大切な時間を費やし、育んできたものが無くなる。こんなに悲しい事はありません。ブルネイを去る時、社員の皆さんに申し上げたことがあります。「5年後、10年後、私はブルネイにやってきます。その際に、より発展したこの会社を訪れ、皆さんとの旧友を温めたく思います。この会社を宜しくお願いします。」
会社、組織を持続させるには、どうしたら良いのか。「持続発展可能な仕組みの構築」これも一つ。日々の業務では、基本的に私はこれに取り組んでいます。でも経験上、これだけでは駄目な事がわかりました。今の世の中、外部環境はどんどん変わって行きます。大事な事はその外部環境の変化に対応できる組織を作る事。そうした企業文化を育てる事です。ポイントは、皆さん一人一人です。企業文化である個々人のマインド、DNAを育てる。そしてこれにも変化が必要です。生物の様に絶えず様々なDNAを取り込み、進化させる。「先輩から受け継いだバトンを後輩へと繋ぐ」と言う事が良く言われます。以前は納得していましたが、最近、考えを改めました。またぞろ「学問のすゝめ」からの引用ですが、曰く、「我々の仕事というのは、今日この世の中にいて、我々の生きた証を残してこれを長く後世の子孫に伝える事にある」「後から来るものは、先人たちを超えるのが決まりごと」
ブルネイの会社は、3社の合弁事業です。伊藤忠からの出向者は私だけ。他に日本人が約20人、ブルネイ人の他に、マレーシア人、エジプト人、ナイジェリア人等々。様々な考えの方々と絶えず語り合い、より良い方法を探していました。全く違う企業文化を持った方々と議論し、学び合い、新たなものを生み出していく。「創造」ほど、面白いものはありません。昨今「多様性」が良く言われます。「多様性の尊重」「多様性の包摂」我々に取り、今大事なのは「多様性の融合」だと思います。中途採用の方が約半数おられる会社、またこれから違う企業文化を持った沢山の方々が合流します。是非お互いに刺激し合い、良いところを学び合いましょう。個々人が責任を持って発信をし、他の方々の意見を聴き、語り合い、より良きものの創造に努めましょう。進化を続ける企業という生命体を目指しましょう。
私がこの会社で何をしたいのか。昨今考えるに、それは「生命力ある100年企業を創る」ことです。
安心して自分の人生を託せる会社。経済的だけでなく、努力が成果として報われる。その為には先ず「良く考える。」そして「正しい努力をする。」「徒労はしない。」自己研鑽し、互いに切磋琢磨し高め合う。それぞれがある役割を担い一つ一つ目標を達成して行く。そして進化を続ける。これが私のやりたい事です。
誠に勝手ながら、ご協力をお願いします。
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<飛丸日記 4月22、28日> 私が「やりたい事」 (2021/5/12 23:05:27)
「お話は参考になりましたが、ご趣味のハングライダーの話は程ほどにして下さい。
興味がない者には面白くありません。」
全社員集会を前に先週行われた管下の本部員全員集会の感想を聞く。
「はーい。」仰る通りのコメントである。
かなり短くしたつもりだが、1時間10分のしゃべりの内、
一体どれだけハングの話をしていたのやら。
とは言え、ハングから会得した多くの事をビジネスに活用している私。
ハング無くして、ビジネスは語れない。
そう言えば中近東会社社長赴任の時には1時間半の自己紹介。
その時のパワポを見ると27枚中17枚ハングについて語っていた。
これを下手くそな英語でプレゼン、我ながらよくやったものである。
そして迎えた全社員集会。今回はコロナ禍だがZoom配信も含めての開催となった。
18分の割り当て時間、こっそり計ると18分20秒で終えていた。お見事!
とは言え本当に言いたい事は、またマネジメントメッセージとして出す事にした。
という事で、マネジメント・メッセージ 第六弾、抜粋版。
また、問題視されたら掲載を中止するかも、という期間限定版です。
ーーー
また自慢話から始めさせて頂きます。○○○での話ですが、私は何故か、お仕えした上司の皆さんがお偉くなっています。初めて貿易の営業担当になった時の課長は、その後常務にまでなりました。経営企画課員だった時の課長代行はその後副社長を経て今はファミリーマートの会長さん。同郷で入社以来お世話になった部長は現在副社長。そして前回のメッセージでお話した方、部長代行の時に人望を比べられた部長は、この4月から社長となりました。「お偉いさんを知っている」とか「有名人が知り合い」というのは、実は「だから何?」という話でしかありません。ポイントは、そこから何を得るのか。部下として直接体験出来たことは、皆さんの組織運営のやり方です。とは言え組織運営に正解はなく、構成員の状況、目指すもの、そして時代時代で変わるものです。あの方は昔こんなやり方をしていたなと思う事はありますが、真似るものではありません。それよりも参考になったと思うのは皆さんの「組織に対する拘り」です。組織を如何に持続発展させるか、その思いです。
正直に言うと、残念ながら私はこの点においてあまりうまく行っておりません。「石炭化学」を担当した時は、名前からお分かりの通り、斜陽ビジネスで先細りでした。最後には組織は解体されバラバラとなり、引継ぎも数人に行いました。自分が懸命に取り組んできたビジネスをきちんと引き継ぐ者がいない。その時の悲しかったこと。幸いその中の一商品が伸び、原料納入がきっかけで投資、遂には83%出資の事業会社になった会社がありました。私は試運転の立ち合いから、その後買収に携わり、工場勤務からやがて社長になりました。10年以上携わってきたこの会社は、巡り合わせでまた担当となり、最後は、課長として事業売却を行い、幕閉じをしました。人生で一番大切な時間を費やし、育んできたものが無くなる。こんなに悲しい事はありません。ブルネイを去る時、社員の皆さんに申し上げたことがあります。「5年後、10年後、私はブルネイにやってきます。その際に、より発展したこの会社を訪れ、皆さんとの旧友を温めたく思います。この会社を宜しくお願いします。」
会社、組織を持続させるには、どうしたら良いのか。「持続発展可能な仕組みの構築」これも一つ。日々の業務では、基本的に私はこれに取り組んでいます。でも経験上、これだけでは駄目な事がわかりました。今の世の中、外部環境はどんどん変わって行きます。大事な事はその外部環境の変化に対応できる組織を作る事。そうした企業文化を育てる事です。ポイントは、皆さん一人一人です。企業文化である個々人のマインド、DNAを育てる。そしてこれにも変化が必要です。生物の様に絶えず様々なDNAを取り込み、進化させる。「先輩から受け継いだバトンを後輩へと繋ぐ」と言う事が良く言われます。以前は納得していましたが、最近、考えを改めました。またぞろ「学問のすゝめ」からの引用ですが、曰く、「我々の仕事というのは、今日この世の中にいて、我々の生きた証を残してこれを長く後世の子孫に伝える事にある」「後から来るものは、先人たちを超えるのが決まりごと」
ブルネイの会社は、3社の合弁事業です。伊藤忠からの出向者は私だけ。他に日本人が約20人、ブルネイ人の他に、マレーシア人、エジプト人、ナイジェリア人等々。様々な考えの方々と絶えず語り合い、より良い方法を探していました。全く違う企業文化を持った方々と議論し、学び合い、新たなものを生み出していく。「創造」ほど、面白いものはありません。昨今「多様性」が良く言われます。「多様性の尊重」「多様性の包摂」我々に取り、今大事なのは「多様性の融合」だと思います。中途採用の方が約半数おられる会社、またこれから違う企業文化を持った沢山の方々が合流します。是非お互いに刺激し合い、良いところを学び合いましょう。個々人が責任を持って発信をし、他の方々の意見を聴き、語り合い、より良きものの創造に努めましょう。進化を続ける企業という生命体を目指しましょう。
私がこの会社で何をしたいのか。昨今考えるに、それは「生命力ある100年企業を創る」ことです。
安心して自分の人生を託せる会社。経済的だけでなく、努力が成果として報われる。その為には先ず「良く考える。」そして「正しい努力をする。」「徒労はしない。」自己研鑽し、互いに切磋琢磨し高め合う。それぞれがある役割を担い一つ一つ目標を達成して行く。そして進化を続ける。これが私のやりたい事です。
誠に勝手ながら、ご協力をお願いします。
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