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覇王の家
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覇王の家 (2021/6/25 7:48:27)
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覇王の家 (2021/6/25 7:48:27)
『覇王の家』(上・下) 司馬遼太郎
新潮文庫 単行本は昭和48年刊
タイトルとは少しイメージが違うかもしれないが、家康を描いた作品。しかも、生涯を通じてという訳ではなく、(上)は三方ヶ原の戦いを、(下)は小牧長久手の戦いをメインに描いている。焦点を絞っている分、歴史好きにとってはとてもおもしろく読み進めることができた。
これ以降の家康については、司馬遼太郎は「関ヶ原」「城塞」で存分に描いているので、続けて読めばいいかも。
再来年の大河ドラマが家康なので、今からでも家康もので未読なものがあれば読むことにしよう。
以下、メモ的抜書き。
○「威」「思いやりの優しさ」というのが、古来、日本にあっては人の大将たる二大要件とされている。
○家康は晩年、/酒は元気を引き立つるものである。軍陣か鷹野には、下戸も一盃のめば、勇気出でて、ひとしお、精の出るものである。/と、語っているが、・・・
○・・・家康の直話として、こうある。「いまどきの軍を指揮する者は、じつにだらしがない。たいてい床几に腰をかけ、采を手にし、自分では手も出さず、ただ言葉ばかりの下知をしている。こんなことでいくさに勝とうということがまちがいである。惣じて一軍の将たる者は、士卒のボンノクボ(うなじの中央のくぼんだところ)ばかり見ていてはとても勝ちを得ることができない」
○・・・スポーツが体をまもることをおそらく東洋においては最初に知り、それを生涯実行したことであった。
評価:9点
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