ホーム >> RSSセンター >> <飛丸日記 7月18日> 「空を飛ぶ本当の理由」

RSSセンター

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link 飛丸日記 飛丸日記 (2024/12/25 18:57:24)

feed <飛丸日記 7月18日> 「空を飛ぶ本当の理由」 (2021/9/16 22:30:20)
210718 パラ講習会場
210718 パラ講習会場2
210718 足尾山 
210731 大洗 
210731 大洗2
210731 大洗3

「自分がやりたいこと、夢を見つけ、それを追い求めよ」
息子を始め、「今時の若者」にそう話すと、大体帰ってくる言葉は同じである
「そう言っても、自分が何をしたいのかわからない」
そんな若者へのメッセージ
これはあまり人に言った事は無いのだが、私が空を飛ぶ本当の理由。
実は、全然大した事はない。
まあ、世の中、そんなものである。

昨年末に入ったパラグライダー・スクール。
他にやりたい事が一杯あって、なかなか練習ができず、遅々として進んでいたのだが、
やっと講習会場の最も高いところに辿り着いた。
山からの高高度フライトも間近である。

コロナ禍の中、また開催されずにマネジメント・メッセージを出す事になった。
指摘されたら取り消すかもと言う期間限定の掲載、副題「空を飛ぶ本当の理由」

ーーー

学歴の話をすると嫌らしく自慢話に聞こえる事がありますが敢えてお話をします。私は大阪大学基礎工学部
物性物理工学科を卒業しました。要は物理学科卒です。研究室での専攻は高温超電導でした。さてここから
が私がしたい本当の自慢話です。ドラマ好きの私、4-6 月のクールでは「ドラゴン桜 2」がお気に入りです。
劣等生が 1 年間勉強して東大に合格する話、ちょっと現実離れしているようですが、経験的にあり得ます。
但し、私の場合は 2 年間でした。御多分に漏れず、思春期で人生これから何をしょうかと迷走していた私。
一学年 350 人弱で 200 人弱が大学に進学する田舎の高校でしたが、高 1 春の学力テストでは 220 番台だった
のを覚えています。そんな中、近所の山に登って自分が何をやりたいかを考え、頭を整理し、これから追い
求める 5 つの夢を決めました。①空を飛ぶ ②家族を持つ ③物理学を勉強する ④(何かで)日本代表に
なる ⑤(未達成で恥ずかしいので)マル秘 の 5 つです。物理学科で、ハンググライダー部がある大学、
そして家庭の事情からその条件を満たす国公立大学を調べたら全部で 5 校ありました。それらを書き出して
机に張り最初は琉球大学を目指しました。初登校の日にハンググライダー部の門を叩き、学生チャンピオン
になり、日本記録を出し、全米、全豪、全欧、そして世界選手権に出場しました。ハンググライダーで二つ
の夢を叶えたのです。人間は目標設定が出来たら強いものです。いや目標設定が如何に大事な事か。
ハンググライダーをやっていると「何で空を飛びたいと思ったんですか?」とよく聞かれます。その時には
「何で空を飛ぼうと思わないんですか?」と切り返す様にしていますが、実は私が「空を飛ぶ本当の理由」
は、人生で何をやりたいかを、山の上で考えたからです。目の前をトンビが飛んでいて「あんな風に空を飛
んでみたいな」と思い、そこで最初の夢を決めました。まあ、世の中、そんなもんですよね。
「36 歳までに 5 つの夢を達成する!」と取り組んだのですが、その後大きな問題に直面しました。40 歳を
前にして殆ど達成してしまい、また思春期時代に戻ったのです。何をすべきか大迷走、考えた末に、新たに
掲げた目標は「最適化社会創出への貢献」です。何やら高尚で抽象的な目標ですが、これには訳があります。
また達成して迷わない様に、「永遠の課題」を掲げたのです。
以上、ここまでは余談、いや前置きです。ここからが今回私が言いたい事です。ここ二回のマネジメント・
メッセージで「私がやりたい事」として「『「関わりたい』と思える会社を目指す」「持続発展可能な仕組みの
構築」と言うお話をさせて頂きました。実はもう一つこの会社で「私がやりたい事」があります。それはこ
の「最適化社会創出への貢献」です。この目標を掲げて、私はこの約 20 年間、取り組んできました。これを
するにはどうしたら良いか。先ずは自分自身の最適化を目指す。絶え間ぬ努力が必要です。そして他者との
最適化を目指す。人間関係はどうあるべきか。そして属する組織の仲間達、周りの組織との最適化を目指す。
更にはお客さん、仕入先等、取引先との最適化を目指す。そして周りの社会との最適化を目指す。先ず自己
紹介をし、自分の「やりたい事」を発信する。相手を知り「やりたい事」を理解する。交流を続け、お互い
がサポートし合える位置関係を模索する。補完的な関係に限らず、心地よい競争関係でも構いません。社会
においては、自分や会社の居場所、持てる機能を発揮できる場所、存在意義がある場所の位置取りを考える。
走りながら考え、絶えず修正を繰り返す。
SCM、サプライ・チェーン・マネジメントと言うのは正にこの「最適化社会創出への貢献」を目指す事だと
思います。如何に発注から在庫、納入までの最適化を行うか。お客さんの需要を捉え、メーカー、商流物流
の情報を得て、それらをうまくアレンジする。適切な在庫管理、また財務経理面からのアプローチ、それら
を動かすシステム、働く環境、そして何より大事な人材。営業、SCM、管理が一体となって初めて成し得る
事です。それを自身の強みとなし、付加価値を生み出し、儲ける力を付け、存在意義を確立する。
今までに「やりたい事」を 3 つ上げました。欲張りな話ではありますが、私の処世訓の一つに「二兎を追わ
ぬものは二兎を得ず」があります。先ずは「やりたい事」を列挙し、如何にその目標を達成するかを考える。
実は昨年 5 月から今回までのマネジメント・メッセージは、皆さんに自分の想いをどう伝えるかを最初に組
み立てて考えた一連のものです。全 8 部作これにて完結です。出来れば、皆さんと夢を共有したく思います。
改めて、これから宜しくお願いします。


execution time : 0.005 sec