ホーム >> RSSセンター >> <飛丸日記 7月22日> 八丈島賛歌 「こけた!」

RSSセンター

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link 飛丸日記 飛丸日記 (2024/12/25 18:57:24)

feed <飛丸日記 7月22日> 八丈島賛歌 「こけた!」 (2021/9/26 22:05:54)
210724 八丈小島
210722 南原千畳岩2
210722 八丈島病院
210725 南原千畳 岩
2107254 八丈小島2

「こけた!」
溶岩の岩場にぶつかった頭は、割れんばかりの痛さ。
いや、最初は頭蓋骨が割れたかと思った。
人が死ぬ時って、こんなもんだろうなあ、と言う思いが過ぎる。
垂れ滴る大量の血。
死ぬことはなさそうだが、暫く入院、後遺症の不安。

確か脳震とうの衝撃直後には、暫く頭を動かさない方が良い筈だ。
うつぶせのまま、こけたままの状態でじっとしている。
周りには誰もいない。
暫くして仰向けになる。
誰かを呼んで、病院に行かなければ。

とは言え、ここは八丈島。
携帯に登録されている電話は 全て「本土」の人たちだ。
どうしたものか。
突然、30分程前に 頂いた名刺がバッグに入っている事を思い出す。
相手はお世話になっているダイビングショップのオーナーさんだが、
頂いた名刺は「海難救助隊隊長」だった。
この方しかいない!
何という偶然。。世の中はうまく出来ている。
電話をして助けを求める。

観光客に発見される。
水を頂くが、多分、頭はまだ動かさない方が良い。
それにしても、単にこけただけのこの状況、笑うしかない。
記念にこけた理由、撮ろうとした風景をバックに写真を撮って頂く。

その後、病院に運ばれ、CTスキャンで検査。
画像を見てお医者さんに相談する。
「昔から物忘れがひどいんですが、アルツハイマー病では無さそうですよね。」
「すいませんが、そう言う話は、本土で改めて病院に行って相談して下さい。」

島を離れる最終日、何故こけたのか、改めて現場に行ってみた。
「南原千畳敷」
平らな場所から、ごつごつの岩場への変わり目。
受け身で手はちゃんとついていたが、その前により高い位置に溶岩があった。
「遥か先の目標だけ追っ掛けて、足元の環境の変化に気が付かなかった」という話か。
情けなや。
まあ、よくやる失敗ではある。

やっと辿り着いた海岸線。
期待を上回る絶景ではあったのだか、これだけの犠牲を払ってでも得る価値があった
「正しい目標設定」だったかどうかは分からない。

execution time : 0.005 sec