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feed Leszno Cup 2021 片付け~帰国編 (2021/10/27 20:44:35)

 2021/8/23 機体返却 雨の陸送と、ミュンヘン空港でのPCR検査

シュンプヒルト社近くの Flugplatz Laichingen まで650kmの陸送でした。低気圧のが居座り、終日全行程が大雨、さらにCheminitz とBayreuth付近で高速道路の大規模工事渋滞で7:00-18:00と11時間かかりました。(通常は平日は平均70km/h、週末は80km/hで陸送できます)。

低気圧の中を地上移動中

前日の内にドイツ国境手前まで移動しておいたおかげで雨と渋滞があっても陸送に時間的余裕が出来ました。Bayreuth付近の工事渋滞は高速道路を止めての大規模な工事だったようで、Google Mapは高速道路を走ると通常より2時間40分の所要時間増加のため、高速道路を降りて下道の選択を推奨してきました。ポーランドと違ってドイツなので、下道に降りてもそこまで狭い道は通らないだろうと思い、高速道路を降りてGoogle Map の言うとおりに下道に入りました。みなさんGoogle Mapを使っているためか、大型トラックも含めて次々とインターチェンジを下道に降りてきました。当初は畑の中のすれ違いの出来ない一本道をしばらく通り、その後は2車線の大きめの道を選択してくれましたが、丘陵地帯の村を通過するたびにターンアラウンドで減速、上り坂をトレーラーをひいているとパワーの無いマニュアル車では長い間一速で徐行運転になってしまい、厳しい道中でした。。1998年に初めて参加した国際大会の開催地であるバイロイトで宿泊していた町の中を通過して懐かしい風景が見れました。

ドイツはサービスエリアのガソリンスタンド、レストランではみなさんマスクをされていました。

Gold Kronachの町からバイロイト飛行場へ繫がる道。当時は80km/hで通行しているとスクールバスに後ろからあおられました


当初予定から2時間遅れて18:00 にグライダーを返却するLaichingenの飛行場に到着しました。最近は多くの滑空場の入り口にはゲートが設置されて部外者が入ってこれないように対策をしているところが多いのですが、ここは丘のエリアの畑の中の狭い一本道をくねくねと3kmほど通って突然ぽつんと出現する谷の中の滑空場で、ゲートは無く滑走路まで入れました。


返却と言ってもオーナーさんがいるわけでは無く、トレーラーを置いて帰って、2週間後にオーナーさんが返却状況を確認していただきます。作業をされていた地元のクラブの方にトレーラー駐車エリアを確認してトレーラーを格納、トレーラー内を再確認して返却の忘れ物が無いかを確認します。(オーナーさんは2週間後に確認に来るとのことで、オーナーさんとはお会いせずでした。)ドイツの滑空場ではマスク無しの活動状況でした。



機体を返却後、日本入国のためのPCRテストを受けるためにミュンヘン空港へ2時間で移動しました。日本入国には日本政府指定のテスト方式でテストを行い、日本政府独自フォーマットの陰性証明書を提出が必要で、各国の日本大使館ホームページには日本政府検査方式、フォーマットに対応している各国のPCRテストセンターが紹介されています。

多くの検査センターは検査結果受領まで24時間必要と言われているのですが、日本国の規定でヨーロッパ出発前72時間前までの結果が必要です。

ポーランド日本国大使館のページにはLesznoで検査の行えるテストセンターも紹介されていましたが、試合が天気通りに日曜まで開催されると、土日は診療所の対応が短くなるLesznoでPCRテストを受診・結果受領をヨーロッパ出発前72時間前までに実施するのは困難なことが予想されました。

機体陸送返却後にPCR検査を受診するには、検査対応時間が長い検査場で受診するほうがスケジュールに余裕がでると考えられたため、検討した結果、陸送で一度機体を返却後、2時間ほどで到着できるミュンヘン空港で、 日本向けの特別メニュー が設定されている ミュンヘン空港の検査センター (CENTOGENE)で受診することを選択しました。ここは、朝5:00から21:30まで受付をしているので、陸送が順調にいけば陸送返却後に陸送日当日中に受診できる可能性があること、陸送が遅れて21:30に間に合わない場合は翌日朝5:00から受けられることと、シュンプヒルト社から車を返却するGrazへの帰り道になることからこちらの検査センターを選択しました。メールで事前に問い合わせた際は、検査結果がでるまで24時間、医師がサインしたプリントアウトした結果がでるまで24時間で48時間の余裕を見て欲しいと言われて、ミュンヘン空港近辺に2泊する計画を組みました。

21:30受付締切のところ、ミュンヘンに21:10に到着して、人生初のPCR検査を受けました。事前にwebから申し込み(89 Euro)して、申込書のQRコードを用意しておくと現地で受付ができます(万が一に備えてQRコードを印刷したものを用意していましたが、スマホの画面で十分でした。)24時間以内に95%の結果が帰ってくるそうです。(100%を保証していないところが日本と違いますね)。検査方式は日本政府フォーマットに対応した唾液採取と咽頭拭いの両方式で実施しています。JAPAN フォーマットでのテスト申込と見ると、慣れた様子で日本政府フォーマットのテストを実施してくださいました。受診者は少なく、中東系の受信者が数人でした。10分ほどで受診ができました。採取した検体はフランクフルトに送られるようで「send FRA ASAP」と書かれたタグをつけられた袋に入れられていました。結果はメール通知されるとのこと、メール通知があったら印刷した結果を渡すので取りに来て欲しいとのことでした。



場所はミュンヘン空港第一ターミナルのBとCの間の地下 になります。 車で行った場合は第一ターミナルのBエリアないしはCエリアの目の前のdrop off Pickup area の駐車場に止める と歩いてすぐの地下にあります。( 1時間で10Euroくらいの駐車料金 でした。ミュンヘン空港には数回来たことがあるのですが、夜で暗かったので自分が駐車した場所が分からなくなり、困りました。。お巡りさんに困って聞いたら、駐車券にどのターミナルの駐車場を利用したのかの記載があり、君が車を止めた場所はこの隣だよと親切に教えてもらって助かりました)。

なお、この検査センターは フランクフルト空港にもあり、フランクフルト空港では、159Euroで6時間で結果がでる短時間メニュー も用意されています。(受付締切が20:00までなので、早く到着する必要があります)。 フランクフルト空港でのPCRテストは日本に帰国される方が多く受診されてい て、twitterで検索すると豊富に情報があります)

終了後、空港近くのホテルに移動。予約だけしてよく場所を調べてなかったのですが、空港から10分ほどの空港の南側エリアがビジネスパークになっていて、複数のホテルがあるオフィス街になっています。ドイツのホテルではチェックイン時に陰性証明ないしはワクチンパスポートの提示を求められ、日本のワクチンパスポートでokでした。また、不織布マスクでは不十分とのことでFFP2マスクの着用をホテル内では求められました。

2021/8/24 PCR検査陰性、帰国便変更と車両返却

ミュンヘン空港南のホテルで仕事しながら検査結果待ちです。ホテルはガラガラでしたのでレストランでお仕事していまいた。(ホテルのWi-Fi は 3Mbpsほどしか出ないのですが 日本との Zoom の音声がほぼ遅延無く会話できたのは驚きでした)。受診から13時間ほど、翌日の10:30頃にメールで結果が通知されて無事陰性でした。(検査マイページから結果をダウンロードできます)。結果が陰性でかなりほっとしました。

マイページ

送付されてきた検査結果の pdf

空港へ結果を取りに行くとCENTOGENEの検査結果と、日本政府フォーマットでプリントアウトした証明書が10分ほどで受領できました。自分で印刷した日本フォーマットの紙を持ち込んで交渉して手書きして頂くのかと思ったのですが、さすが、日本政府対応メニューを用意して、印刷した紙で手渡しいただけるというサービス付きなのは驚きましたが日本入国時は「紙で印刷」したものが必要なので、pdfファイルでスマホで見せるのではダメだそうです。(このフォーマットへの記入で生年月日の記入の間違いがあったので、その場で確認をしないとです。Twitterをみていると、検査結果を間違えて記入していたケースなどもあったようです)。事前に問い合わせた際は48時間とのことでしたが、そこまでの時間は必要なかったようです。

右が日本政府フォーマット。生年月日が間違えていて、検査方式も2方式実施したのに片方しか選択されていない


予定より早く検査結果が受領できたことから、航空券が日程変更可能なマイレージ手配を生かして帰国便を一日早めることにして、8/25にGraz発で帰国の途につくことにしました。あわせてホテルの日程を変更しました。(日程変更のフレキシブルなホテルを事前に選択していました。大手ホテルチェーンは大抵スマホのアプリがあるのでインストールしておくと予約変更もアプリからスムーズです)

宿泊したホテル近くの別の おしゃれなホテル のサラダランチで一息、

とてもヘルシー


食後はガソリンスタンドでお借りした車をキレイに掃除してGrazまで500kmのドライブで戻ります。



Graz移動時にドイツからオーストリアに国境を渡ったところ、ドイツは入国の国境での検査を再開したのか、ドイツ方向は大渋滞になっていました。

5時間ほどのドライブで車をお借りしたMartinさんのホームベースの Weiz Unterfladnitz 飛行場に到着、Martinにお借りした車を返却、来年の予定について相談しました。来シーズンもJS3を使わせていただけそうです。


クラブメンバーの女性の方にGrazのホテルまで送っていただきました。道中オーストリアのコロナへの対応状況を聞いてみました。

・本人はワクチン接種済み、高校生と中学生のお子様がいる。12歳以上はワクチンを受けられる、未成年も本人意思でワクチン接種が可能

・学校へは通学できている、2日に一度抗原検査を実施

・クラブ活動でスポーツをしていると、スポーツの際は毎回抗原検査を実施

・感染者がまた増えているので、秋からはおそらく再びロックダウンになるだろうと話している

帰りのオーストリアのホテルはワクチンパスポートの提示も無し、マスクも無しでした。(私は心配なので館内ではマスクをしていました)


全体を振り返って


全体を通して自分自身のストレスレベルを振り返ってみると、ワクチン接種時期が決まって、遠征を考え始めた段階では気持ちが高まりましたが、借りることが出来る機体がなかなか見つからなかった出国1ヶ月前から機体が見つかった一週間前までは逆に不安で気持ちが下がっていきました。出発一週間前にようやく機体が見つかった際は一時的に気持ちが高まりましたが、出国数日前からは不安でストレスレベルが高まり始め、出国~準備期間はストレスレベルが非常に高く、時差もあって、眠りが浅いこと、睡眠時の多汗と、自律神経の乱れを感じました。大会が始まるまでのプロセスはどれか一つがうまくいかなくなると競技会でのフライトが出来なくなるリスクがあったため、スケジュールの余裕はとっていたものの、今回借りることができたVentus 3Mが初めての機種であることもあり、失敗できないストレスが高かったと思います。

練習最終日に疲れに気がついて、練習フライトを取りやめて休養日を一日入れたことと、多くの現地の方がいろいろと声をかけてサポートしてくださったこと、妻と毎日ビデオ通話ができたことで、競技会が始まってからの競技会中は楽しく競技会を過ごせました。ストレスにより首、側頭部に張りがでるのですが、置き鍼と呼吸法で少しづつ解消できました。

ですがまた、競技会終了から帰国までのプロセスも、ストレスレベルが高まりました。初めての機体を一人で分解できるのか、安全に機体を陸送して返却できるか、帰国前のPCR検査で万が一感染していたらどうしようか、などです。

従来の海外遠征で、往復でここまでストレスが高かったことはありませんでした。逆に競技期間中はストレスレベルが低く過ごせたのは新しい発見でした。

競技会でのフライトは、継続して実施していないとどうしても忘れてしまう部分があります。2年間試合参加が空いたことで、忘れていることを整理できた点がありました。天候に恵まれず、競技会としてのフライト日は3日と少なく、結果は振るいませんでしたが、振るわない中でも課題整理ができたこと、自分の判断で最悪を乗り切れたシーンがあったことがあり、困難な状況のなかでもなんとか準備して参加できたことは来年度に向けて大きなプラスになりました。

今回のチャレンジにもたくさんの声援をいただきましてありがとうございました。とても力づけられました。次回は11月にナミビアでトレーニング予定です。一人で飛ぶときのリフトサーチ、クライムの改善、ハイスピードでのドルフィンを集中的にトレーニングできればと思っています。


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