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feed グラフィック設定(1) (2021/11/29 11:41:20)

ハードウェアのコラムでグラフィックボードの説明をしたので、こちらではCondor内でのオプション設定について説明します。

まずは何を基準にオプション設定を進めていけば良いか説明します。Condorでフライト中にShift+Dキーを押すと画面左上に画面の描画速度がfps(flame per second)という単位で表示されます。これが60くらいでているようでしたら十分な性能がでているといえます。この数字は画面に何が表示されているかで大きく変わってきて、積雲が多かったり雲に近づいてふわふわしたところが画面上に広がってくるとグラフィック機能への負担が大きくなってこの数字が小さくなります。また、地表の画像だけではなくて木や建物などの3Dグラフィックが多く含まれる場合も描画速度が小さくなります。シーナリーによってはForestryデータが入っていなくて木が全く植わっていないものは少し描画速度が良くなったりします。

細かなところまで表示された美しい地形や空が見えることが理想ですが、フライトのためにはそれよりもスムースな動きが求められます。私の考えでは最低限30fps、これは普通のDVD映画やTV放送のリフレッシュレートですね。どんなに遅くなっても30fpsを下回らないようであればそれなりにフライトはできるだろうと考えています。それでもテレビで映画を見ていると素早い動きの時に画像が流れてしまうように感じることがあるので、30はあくまで最低限と考えてください。実はモニター画面にはリフレッシュレートというのがあって毎秒どれだけ表示を切り替えられるか示されています。一部ゲーマーご用達のモニターでは144Hzという物もありますが、普通は60Hz。それ以上いくらグラフィックボードががんばっても画面が付いていけるのがこのリフレッシュレート値なのでそれ以上にがんばっても無駄になるわけです。そこで先に書いたように60fpsというのが目標になるわけです。

 

では、まずはSetup画面のGRAPHICSタブの上段のVideo optionsではどのような設定をしていけば良いか説明しましょう。

  • Fullscreen emulationとFullscreenの違い:まぁ普通はFullscreen emulationを選ぶほうが良いです。何が違うかというと、emulationの方ではフライト中に何かトラブルがあったときにAlt+Tabでデスクトップ画面や他のアプリウィンドウに移動して作業をすることができるのですが、Fullscreenの場合は無理に他のアプリに移動しようとするとフライトからイグジットしてしまってタスクコンプリートできません。どちらもフルスクリーンでフライトをすることに変わりはないので安全を取ってemulationの方を選びましょう。DiscordもPC上で同時に使っているときに切り替えることが可能です。
    Windowedを使うことはほとんど無いと思いますが、例えばXCSoarなどをCondorと接続するときに一旦Windowedにしてアプリを切り替えながら設定をすすめるとよいですね。準備ができたらFullscreen emulationに戻してフライトを楽しみましょう。
  • Screen resolutionはお使いの画面に合わせるのが一番きれいに移りますが、描画速度が遅くてカクカクしてしまうということであれば解像度を少しずつ落として様子を見ることができます。フルHDの1920x1080だせれば十分ですが、最低限でもDVD映像の1280x720あれば楽しめると思います。4Kの3840x2160で描画するにはそれなりのグラフィックボードが必要です。Radeon RX 580でもファンがフル回転始めます。
  • MSAA supersampling:これはグラフィックボードのパワーを使ってデジタル画像のぎざぎざ感を軽減する機能のことでCondorの描画速度に結構大きく影響してきます。MSAAの見た目の変化はそれほど大きくないのですが描画速度への負担はかなり大きいので、描画速度が遅くてカクカクしてしまう場合はまずはこの機能を少ない数字またはDisabledに設定して様子を見てみてください。後で説明するGraphics optionsの項目は割とフライトに影響を与えますが、多少ぎざぎざ感があってもフライトのスムース感やタスクを攻めるための視覚情報には影響を与えません。
  • Vertical sync:ここにチェックマークを入れるとモニターのリフレッシュレートに描画速度を合わせるようにグラフィックボードが機能します。グラフィック能力を必要以上に描画速度を上げるのではなく、余った能力をより細かな描画をするために使ってくれるわけですね。ある方の場合は、ノートパソコンで強力なグラフィックチップが入っていたのですが、残念ながら放熱効率が悪いのかCondorで飛んでいると熱暴走してクラッシュしてしまうということがあり、その際にこのVertical syncにチェックマークを入れることで無駄なパワーを使わなくなって熱暴走しなくなりました。一方、私の環境ではVertical syncにチェックを入れるとリフレッシュレートよりもかなり低い描画速度(20fpsくらい)まで落ちてしまう事象が発生してしまい、あえてチェックを外すということをしました。

次にGraphics optionsについては別項で説明します。

(リンク) グラフィックボード/ハードウェア解説

     グラフィック設定(2)Graphics options


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