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和歌山再発見の旅! 11日目 (2022/1/13 21:43:27)
清川の道の駅で目覚めた朝…。
やはり、ここは寒い!
車の中が、バリバリに凍っています…。
本日は、とうとう帰宅します。
旅の最終日を、安全運転で進んで行きます。
本日は帰るだけで、何もブログネタがないと思っていたのですが…。
ずっと国道16号の下道を進んで行くと、春日部でちょっと面白い看板を発見!
首都圏外郭放水路!
有名な地下神殿があるところですね↓
時間があるので寄ってみます。
上の写真の地下神殿は、正式には調圧水槽と言われる設備で、ポンプで氾濫する水を吸い上げる際に、水圧が安定する
ように作られた設備です。
では、この地下神殿、もとい、首都圏外郭放水路は、なぜ作られたのか…。
もともと埼玉県西部は土地が低く、中川、倉松川、大落古利根川、元荒川、綾瀬川などが氾濫しやすく、この場所の排水
がスムーズに行えることが求められていました。
そこで作られたのが、この首都圏外郭放水路です。
すぐ近くに江戸川が流れていますが、この川は14メートルも上。いわゆる「天井川」です。
そこで、動力を使って強制的に氾濫する水を持ち上げて、江戸川に流す…。それが、首都圏外郭放水路の役目です。
一般の方々は、ここの地下神殿が気になるようですが…。
私が気になってたのは、ここの排水システムです!
基本的には、左に見える立抗と言われる場所で、一時的に水をため、泥を沈殿させた後、中央の調圧水槽(地下神殿です
ね!)で、水圧を安定化させ、その右側にあるポンプ設備で水を吸い上げ、14メートル上の江戸川へと流します。
このポンプはインペラと言われる羽を、高速回転させることで水を吸い上げますが、4基あるこのポンプ機構をフルに
動かすと、なんと、毎秒25メートルプールの水と同じ量の水を排出することが出来るそうです。
で、これだけの量の水を排出できる動力って、なんとなく察しはついていたのですが…。
やっぱりガスタービンエンジン。
具体的には、旅客機のボーイング737のエンジンを改良して使っていました!
本来は、このエンジンはターボファンエンジンと言って、ジェットエンジンの噴射力の一部を使い、ファンを回す形式の
エンジンです。
こうする方が、音速以下での推力を大きくできるメリットがあるのですが…。
ここでは、本来ファンを駆動しているタービン部分を切り離して、ギアでリダクションしてポンプを回す構造になってい
ました。
その駆動力は、なんと14000馬力!
でも、このすさまじい力も、本来のこのエンジンの実力を出し切らず、余力を残した設計にしているようでした。
(実は、燃料もA重油を使用。飛行機のエンジンなのに、ジェット燃料を使っていないんです。理由は安いからだ
と思います。意外かもしれませんが、ジェットエンジンの燃料って、結構いい加減なものでも回ってしまうんです…。)
そんな、超オタクなことを考えながら、この首都圏外郭放水路の設備を見学させていただきました!
ここからは、もう、筑波山が見えています!
私の家は、あの筑波山の向こう側です!
あと少しで、この旅も終わりですね!
しばらくの間、私の旅日記にお付き合いいただき、ありがとうございました!
これからは、また、再び週一程度でこのブログを、どうでもよい、オタクなテーマで更新させていただきますね。