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link 飛行中年 飛行中年 (2024/5/17 17:33:27)

feed 「溝腐病」ってご存じですか? (2022/1/28 19:33:49)

今夜も快調に燃える、我が家の薪ストーブ「アクレイム」。

薪ストーブを楽しむには、当然「薪」が必要なわけですが…。

この、薪を得るためには、里山の木々と触れる時間も、自然と増えるようになり…。

そうこうしているうちに…。

私は、いかに今の日本の里山が病んでいるのかを知るようになりました!

 

その一つの例がコレ↓

手前に置いた、虫が食ったような跡が残る薪…。

コレ、「杉の溝腐病」というものです。

この病気、主に千葉から茨城に生える杉の木に広がってしまった病気です。

私は今、この溝腐病の木は、里山のためにも、なるべく持ち帰って焼却するようにしています…。

 

 

2年前、千葉を襲った台風15号の時、この溝腐病の木が倒れてしまい、数々の問題が発生しました。

この時、私は茨城の地で、やはり、この台風で倒れた倒木の処理を行いましたが…。

実は、倒れた木すべてが、この溝腐病の杉の木でした!

倒木は、一見自然災害のようですが、よく見てみると…。

里山を放置した結果起こった「人災」であったと考えられます。

 

溝腐病は、菌糸による病気…。

つまり、放置していると、周りの木にどんどん移ってしまうんです!

だから杉林は、間伐を行う際に、このような病気の木を伐採しなければいけないんです。

それが…。

現在、国産材の価値が下がってしまったことを理由に、里山の手入れが行われなくなったため、このような病気の木がど

んどん増えていってしまっているんです…。

 

このような、放置された里山に起こっている問題は、杉の溝腐病だけではありません!

現在、広葉樹の「コナラ」にも、「カシノナガキクイムシ」による立ち枯れが、かなり広がっています!

幸い、私が住む茨城県では、まだ広がってはいないものの…。

既に、東北地方から、長野、静岡あたりまで、コナラの立ち枯れが見られ、おそらく、カシノナガキクイムシの

仕業によるものだと思われます。

このコナラの立ち枯れも、里山の手入れが行われなくなったためであり、適切に伐採を行っていたら、このようなことに

はならないはずなんです…。

 

これらの木は、昔は私たちの暮らしの熱源、つまり、エネルギーとして、有効に使われていました。

 

現在、わたしたちにとって重要なエネルギーは石油ですね!

しかし、その石油もコロナ渦の影響で値上がりし、それに付随して、あらゆるものの値段が上がって、巷では大騒ぎにな

っています。

でも…。

これっておかしいと思いませんか?

せっかく私たちは「里山」というエネルギー源を持っているにもかかわらず、それを放置し続け、挙句の果てに里山に病

気を蔓延させてしまい、その一方で、石油が値上がりしたと大騒ぎしている…。

 

だったら…。

 

里山を復活させればいいだけの話なんじゃないですか?

 

チェンソーや斧を持って、山に入り、適切に弱った木や余計な木を伐採して、里山に活気を取り戻す…。

適度に空間が開いた里山には、山菜をはじめとする食物が生え始め、その糧を人が得る…。

活気が出てきた里山は、動物や鳥類、昆虫などの生き物たちも繁殖が促される…。

森の熊も、そんな活気のある里山で食料が得られるようになるため、人里に降りてく必要がなくなる…。

 

すべてが良い方向に行くと思いませんか?

 

額に汗をして、薪を作る…。

これって、本来、人の暮らしには必要なことだと、私は思っています。

「便利さ」「簡便さ」に走ってしまい、暮らしのエネルギー源を「石油」にたよることが、果たして本当に「豊かさ」な

のでしょうか?

 

私は大いに疑問を持つようになったんです…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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