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link Japan Virtual Soaring Club Japan Virtual Soaring Club (2024/12/24 14:08:32)

feed KGC no PDA practice (2月6日) (2022/2/4 17:16:24)

2月6日の日曜日にno PDAタスクを回します。今回は事前にタスクファイルも公開しますので、タスクサーバに入るもよし、オフラインでチャレンジするもよし、VR/Head tracking、それぞれの環境に合わせてどのようにno PDAタスクを飛ぶとよいのか研究してみてください。

今回の練習タスクは以下の通り。鬼怒川滑空場→日光華厳の滝→小山遊園地→ツインリンクもてぎ→鬼怒川滑空場の166.5kmのタスクです。2月6日は朝の8時半、昼の13時半の2回サーバを回しますので一緒に飛んでみたい方はどうぞお集まりください。私は両方出られるかどうか分かりませんがいつものDiscordは私がいなくても接続可能ですので飛ばれる方はあれこれ話しながら飛んでみてはいかがでしょうか。

 
さて、私はno PDAタスクを飛ぶときはいつも画像のような地図を作成しています。Condorのタスク画面から使いやすい地図を探して紙に印刷していくつか情報を追記していきます。最低限、風向風速、各TPまでの方位と距離を10〜20km単位で書き込んでいきます。

さらに、風が強いときはこれに分度器を使って10〜20kmの範囲からどの方位で飛ぶとTP/Goalにたどり着けるかを書き込みます。また、山地を飛ぶときはTPや障害になりそうな峰の標高も書き込んでいきます。

no PDAに使う地図は道路/鉄道/河川が分かるような地図が使いやすいです。Japan-EastのTopo図では、赤線が高速道路、黄線が主要道路、ゲジゲジ線は鉄道、河川は青で書かれています。残念ながら今回私が使ったプリンターでは青線がはっきりでないので河川を見て位置を判断するのが難しかったですが、フライト中にタブレット上で拡大して見れるようにすると使いやすいかもしれません。

では、昨日私自身でこのタスクを昨日飛んでみたのでどのように飛んだのか解説してみます。スクリーンショットをまとめてみましたのでこちらからダウンロードして参考にしてみてください。
https://drive.google.com/file/d/1WIxSZ2k3tHm9vrN3cha8Uymk61REbwH5/view?usp=sharing

曳航開始後、いつもなら周りを見ることはあまり意識せず曳航機にしっかり着いていくことだけを考えるのですが、no PDAの時は実機で飛ぶときと同じくR/Wがどこにあるのか常に考えながら高度をとっていきます。地上に居るとき、あるいは上空でJキーを押してTPヘルパーを表示させるのですが、ある程度の距離を離れると表示されなくなるので要注意。今回はそれを5kmに設定していますが、普通は3km程度しか設定しないのでR/Wから3km以上離れてサーマリングしているとそれだけで簡単にロストポジションしてしまうことがあります。初めてのR/Wでは特に注意する必要があるので事前に地形慣熟フライト(一発ウィンチで場周してくるだけでもよいと思います)をすることをお勧めします。

さて、Condorのno PDAではスタート高度は無制限となるので雲底まで高度をあげるのですが、そこからスタートラインに行くまでに高度が落ちてしまうことも考えてどの積雲を使うのか考えてください。また、スタートするのにも左翼端とR/W上のTPヘルパー位置を同時にスクリーンショットしないといけないので、必ず左旋回が必要となります。とはいえ、必ずしもTPヘルパーのポールをぐるりと回る必要はないので、エリア内のどこかで左旋回をしてスクリーンショットを取ればよくて、その時点でタスク時間のカウントが始まります。

次に鬼怒川R/Wをスタートしたら280度の方位に飛んでいくわけですが横風成分があるので少し偏流角をとる必要があります。でも遠くに男体山がはっきり見えるのでTP1までは迷わず飛んでいけると思います。標高が高いのでしっかり高度をとってTP1に向かってください。日光にまだいったことのない方は観光地図を見て場所を確認すると良いかもしれません。

こうしてTP1は簡単にクリアーできるのですが。次のTP2はやや難関です。大きく横風なので偏流角を取りつつ目印の乏しい山地を30kmほど進みます。そうして平地にでたところで高速道路を横切るので、このあたりから自分がどこにいるのかを確認してTP2の小山遊園地を探すことになります。スキャンした地図では分かりにくいのですが川がはっきり見えるのでその川沿いにあるTP2を探してみてください。私の場合は結構風に流されてTPヘルパーが表示されたときはTP2のほぼ西側に行ってしまっていました。サーマルで上昇している際にどんどん風に流されていきますので、TPに向けた航法としては風に流されないように偏流角を取るだけではなくて、タスクラインに戻れるようにさらに風上側に切り上がる必要もあるので、長いレグでは意外と大きな偏流角を取る必要があると思います。ではどのくらいかということになるのですが、そこは経験と勘ということになるのでno PDAタスクを何回もチャレンジして掴んでみてください。

次のTP3に向けては正直言うと私は一回ポーズボタンを押して地図を見直してしまいました。風向きを考えるとあまり偏流角は必要なさそうなのですが鬼怒川を越えてから道路と鉄道の関係が分かりづらく山地にどんどんはいっていくにつれ不安になってしまいました。そうしたところ大きなオーバルのテストコースが見えたので一旦ポーズボタンを押して確認してみたら、シーナリーでTPとして設定されている日産のテストコースであることが分かりました。これでTP3の方角と距離が分かったので、後はそのまま飛んでいったら目的のツインリンクのコースが見えてきてTP3に到達することができました。

さて、ここからファイナルグライドに入るわけですが、私は幸運なことにTP3上でサーマルに当たったのでそのまま上昇してファイナルグライドに入りました。この時考えるのは、今回は300mのゴール高度、ゴールまでの距離、風向風速です。TP3からは真横からの風、距離30km、そうしたらまぁ1000mあったらいけるだろうというのが私の見立て。そこに少し余裕を持てるように高度をとってスタートです。しかし、そのまま何も考えずに飛ぶことはできなくて、高度ロスをしすぎていないか要所要所で現在高度を確認する必要があり、ファイナルグライド中も始終地図とにらめっこしながら今自分はどこを飛んでいるのか探しています。ファイナルのパス角ではどこにR/Wがあるかなんてなかなか見えてこないのですが、今回はラッキーなことにR/W北西方向に羽黒山があって、これがいい目標になります。ただ何も考えないで羽黒山にまっすぐ機種を向けてしまうと徐々に風下に流されてしまうのでここでもまた偏流角を取る必要があります。そうやって考えると大会で使うClub機を選定する際に、コックピット内でコンパスが見易い機体を選ぶというのは一つの選択可もしれません。

さぁそうしてやっとゴールです。Condor no PDAタスクではゴールの時はスクリーンショットを取る必要はないのでいつものようにゴールエリア内で再低高度以上の高度があれば自動的にゴール判定がなされます。お疲れさまでした。

こんなところが今回私が飛んだところ、途中で日産テストコースの確認をするというずるをしてしまいましたが、ASW19で1時間40分、平均99km/hという結果でした。みなさんいかがでしょうか。

今回はシーナリーに添付したTopoマップのみ使ってフライトしましたが、上空からは湖やゴルフコースなど他にも目印になるような物があると思いますので事前にGoogle Earthなどで適当なものを探して要所要所にプロットしておくと良いのではないかと思います。後ほど本番のタスクを公開後、皆さんで目印を見つけてForum上で情報交換するとみんなで楽しくフライトができるのではないかと思います。

武市

KGC no PDA practice task fileは こちら
https://drive.google.com/file/d/11EgJhtH1k3l5QEiSQIu4aonSob5PLBKz/view?usp=sharing

(おまけ)
私が以前よく参加していたno PDAレースはこちらのBatohというレース。
https://virtualsoaring.eu/batoh
Condorworld社の作成した有料シーナリーを使うのですが、このシーナリーが結構優秀でCondorのマップだけで十分に先に指摘した道路や河川などが分かりやすいほか、欧州特有の地形かもしれませんが町や村の形が地図上にも地形上にも現れていてno PDAにもってこいです。衛星画像ではなくいわゆる合成シーナリーですが3Dオブジェクトも多く入っていて私の好きなシリーズです。CondorデフォルトのSlovenia2もこの会社の作成ですのでだいたいのイメージは掴めると思います。


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