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2021年8月、パラで山飛び(高々度フライト）へとステップアップした。
1983年8月、大学1年、鳥取県霊石山でのハングの初飛びを思い出す。
ハングとパラ、気象条件に合わせ、自分がより楽しめる方を選択する。
以来、これまでに十数回パラグライダーで飛んだ。
空中では、上を見て翼の動きを観察する。
こんなにも風は微妙に動いているんだ。
ハンググライダーではとても感じられなかった
成程、新しい事をやってみることは良い事だ。

ここまでの過程は面白い事ばかりであった。
本人も自覚しているのだが、この歳になると傲慢な事この上ない。
「恐れ多い」等と周りから要らぬ気遣いを受ける事もある。
その点、新しい事を始めると、全くそんな事はない。
みんな横並びのスタートだ。
大学一年の方々と、講習会場で日がな一日を過ごす。
お互いの練習を撮影し合い、悪かった点を指摘し合う。
普段では味わえない時間である。
そして、何か新しい事を学ぶ、その事自体が勉強になった。
自分が陥り易い失敗、物事を学ぶ手法、どうしたらもっと効率良く上達できるか。
何より、自分の進歩を感る喜び。
達成感、成長を感じることは、幸せを味わうテクニックである。

成程、マンネリは駄目だ。
例えば仕事は３，４年位で変わるべきだ。
新しい事を学ぶ機会を持つ事自体が、人を幸せにする。

さて、次のステップ、これから私は何を目指すべきか。
学ぶこと自体を楽しん出来た私、スクールを卒業すると、喪失してしまう。

ハングにダイビング、乗馬などなど、私はどういったレベルにいるのだろうか。
思った事、目指すべきレベルは、自己完結で出来るようになることだ。
周りから見ても、「アイツなら自分でやり遂げるので問題ない」と思われるレベル。
「パイロットになること」が何事においても目指すべきレベルである。

とは言え、そこは私。
より先を見据えて取り組みたい。
講習会場で知り合った友達と約束を取り交わした。
「6年後、一緒にヒマラヤを飛びましょう。」

34年前、ハングの雑誌に載っていたヒマラヤで飛ぶ写真。
「私もいつの日かヒマラヤで飛んでみたい！」
機材の運搬を考えると、ハングではかなり大変だが、パラは違う。
良し、あの時の想いをパラグライダーで叶えよう。
新たな目標設定、完了である。