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<飛丸日記 2月6日、12日> 「20歳の夢、その先の世界へ」
飛丸日記
(2024/10/31 8:42:30)
<飛丸日記 2月6日、12日> 「20歳の夢、その先の世界へ」 (2022/2/20 10:07:04)
2022年2月6日
週末は1日ハング、1日パラと練習と重ねるが、強風でどちらも出来ない。
こんな時、ポケットを一杯持っているのはありがたい。
「やりたい事リスト」にある一つ、「北浦一周のサイクリング」に変更した。
丁度1年前に走った霞が浦の北にあり、小ぶりの北浦。
常に対岸が見え、何か安心感がある。
心なしか水鳥も多い。
「人生108年計画」、91歳からは社会を観察する側に回る。
「その先の世界へ」バトンを受け継いだ方々がどうやって行くのか見守りたい。
歴史好きの私、いや、これからの未来程、興味深いものはない。
その時には こんなのどかな場所に住むのが良いかもしれない。
イベントと共に書き記し、写真整理に合わせてアップしているブログ。
折り返し地点にある「鹿島神宮 一の鳥居」
辿り着いた時に撮った写真だが、考えてみたら見事なタイミングだ。
この偶然、「世の中、不思議なものである。」
2022年2月12日
3連休に、久しぶりに朝霧高原で飛ぶことを計画、ハングを車に積む。
一昨年買った自動車、昨年買ったハング、
友達の助けを借りて、やっと作り上げた車載セットで車に積む。
それにしても、なんと大がかりなスポーツだ。
一体幾らお金が掛かっているのだろうか。
いや、違う。命を預ける飛行機だ、これ位は仕方がない。
3連休は雪予報となり遠征は断念。
一緒に行く予定だった友達が運営に携わるトーイング場に行く事にした。
トーイング、ハングを軽飛行機(ウルトラライト)で数百m上空まで引っ張る、
平地から離陸する方法である。
オーストラリアで飛ぶ時等に使われ、全豪選手権参加の際に練習を重ねた。
素晴らしい滑空場、整備して頂いている方に感謝するばかり。
聞けば ドーリーと呼ばれるハングを乗せる車台は
且つて一緒に全米選手権に遠征した友達が日本に持ち込んだという。
本当に、大変なスポーツである。
大学3年の夏、師匠のトノヤンに連れられて初めて全国レベルの大会に出る。
長野県車山高原、タスクは後に私が173㎞の日本記録を出すことになる
クロカン(クロスカントリー)である。
要は距離を競う。何処に向かって飛んでも良い。全て自由。
私に最適なこの競技、やっとクロカンが許されるレベルまで到達した。
八ヶ岳を越え、南アルプスを南下できないか。
師匠のトノヤンに教えてもらい、学生の友達同士で議論し合う。夢を膨らませる。
初めてのクロカン、結果は、17km。今でも下りた場所は覚えている。
クロカンの後の回収は、これまた大仕事である。
コースを先に決めるサイクリングの様にはいかない。
その時は同郷の兄貴分、今は亡き森下さんが迎えに来てくれた。
ありがたいものである。
1992年8月、世界のクロカンのメッカ、オーエンズ・バレイに行った。
アメリカの最高峰、シェラネバダ山脈を縦断する。
伊藤忠のハング仲間と、今やヨドバシカメラ社長の3人での遠征。
一人は回収に回るため、3日に1日は飛べない。
「わざわざアメリカに行くのに、もったいない。」
そう思いながら臨んだのだが、実は1日は自分から飛ぶのを辞退した。
飛ぶ姿勢は固い寝袋に入り横から手を出し頭を上げて前を見る様なもの。
今のところの自己最長236㎞、7時間半のフライト、翌日は首が上がらなかった。
その時の大会優勝者は、八ヶ岳を越え、甲府盆地へと飛んだ。
私も八ヶ岳を飛びたい、そして南アルプスを飛びたい。
その後、車山の大会には毎年参加して、一度八ヶ岳に行くことが出来た。
八ヶ岳最高峰、赤岳を往復した。
話は続く。人生は長いのだ。
次は南アルプス。
先ずは飛び出す場所を探す必要がある。車山高原では遠すぎる。
「実家の上を飛ぶ」その夢を叶える為にも、静岡で飛ぶ場所を探した。
4つの場所から試しに飛び、一番確実に飛べる所に定めた。
何せ毎回埼玉から通う、大変な事である。
場所は浜松、天竜川の上流、天竜スーパー林道。
友達と地主さんを探し、許可を得て、飛び出すランチャー台を作る。
2000年5月、中国駐在を控え、恐らく技術的には私の人生のピークになる。
今しかない、と静岡に通い詰め、遂に実家の直ぐ横まで辿り着く。
裏庭から実家に上がり込み、冷蔵庫からビールを出し、祝杯を挙げる。
そこにやってきたお袋、突然の帰宅に驚く。「何時の間に帰って来たの?」
外にあるハンググライダーを指さす。「これがやりたかった!」
2009年5月、静岡空港開港に伴い、実家上空を飛べる最後のチャンス。
60回目の挑戦で、遂に完全に実家の上空を飛べた。
2009年10月、2010年3月、ドバイ駐在を直前にして、
空港9㎞圏内の飛行禁止区域を見定めながら、高い高度から実家を望む。
「目から鱗」、コースを変え、戦略を変えたことによる連続達成だ。
「大願成就」、やっぱり「アイデアは一番大事である。」
そして、「人生は、劇的である。」
そこには、64回一緒に飛んでくれた友達がいた。
良し、次の目標は南アルプスだ。
天竜川上流、大井川上流、安倍川上流。
上昇気流が捉えられず下りざるを得ない場合の緊急ランディング場を探す。
安全の確保が第一である。
南アルプスのフライトを何度も挑戦するのだが、どうしても奥には入れない。
下りられる場所まで確実に届く、前縁の山並みを飛ぶ。
浜松から甲府盆地へ、何度何度も飛ぶ。但し、前縁である。
朝霧そして且つて飛んだ河口湖、塩山上空を越え、秩父へと繋げられないか。
いや、浜松から南アルプス、八ヶ岳を経て、日本海へと繋げられないか。
夢は膨らむばかりだ。
「動力に頼らず鳥の様に飛ぶ」
ハングやパラ、ソアリング・スポーツの良いところだが、安全には変えられない。
そこで考えたのが、動力による安全確保。
それは邪道、と言われるが、安全には変えられない。
いざという時だけ使う。使っていない証明として封印して飛べば良い事だ。
いや、大事な事は自己満足、拘らず、自由に行こう。
5つ目の写真。2013年、ドイツ。
電動プロペラの付いたハングの講習を受ける。ライセンスも取得する。
だが断念。航続距離が足りない為、必ずしも安全が確保出来ない。
6つ目、7つ目の写真。2017年、フランス。
より性能のよいSwiftと呼ばれる機体の講習を受ける。
パチンコ式のカタパルト発射で練習し、最後は山岳フライトを満喫する。
2006年、オーストラリア、北海道でグライダーを学び、単独5時間フライトもする。
8つ目の写真、同じく2017年フランス。アルプスを飛び、イタリアまで往復する。
でも、これは違う。
私がやりたい事は「鳥の様に」飛ぶことだ。
最後の写真、最終日、偶々お客さんへ納入される E-Swiftが置いてあった。
「これだ!、これで南アルプスを飛ぼう!」
2020年4月、ブルネイ駐在から帰国。
先ずやるべき事は、飛び出す場所を確保すること。
場所を探しに山梨県を何度も何度も、合計11日間訪れる。
自転車や乗馬、さらりと他に楽しむことを付け加えて。
「目指せ能登」、自転車を購入して何故最初にこのルートを選んだか。
実は想定されるフライト・コースの念入りな下見である。
先月には山梨の航空学園を卒業した34年来の親友に会い、話を聞いた。
「20歳の夢」、その達成の為、着々と進行中である。
37年掛けて、ここまで辿り着いた。
とは言えここまで、苦節37年と言う訳ではない。
その過程のそれぞれにおいて楽しんできた。
莫大な時間、そしてお金をハンググライダーに費やしてきた。
夢を成し遂げる為、経済力をつけることも含めて、正に総力戦である。
でもしかし、人生で非常に多くの事を、空を飛ぶことから学んだ
目標設定をする。成し遂げる為の道筋を考える。情報を収集する。
その時、その条件で「やるべき事をやる、やれる事をやる。」
走りながら、常に修正を行う。時に条件の変化を戦略的に待つ。
最悪の事態に備える。最後まで「やりたい事」を諦めない。
このブログをアップする日、丁度、北京オリンピックが終わる。
若者達の躍動、ひたむきに夢を追い掛け、達成される方々。
素晴らしい。感動的である。
只私の場合には、設定した夢を達成するのには、40年以上掛かりそうだ。
そう言えば、90年代、ハングがオリンピック種目になる、というお話があった。
なっていたら、全てを投げ捨てて、取り組む決意はあった。
何故かオリンピックにはそれだけのものがある。
そして、幸か不幸か、いや、幸いにも、そうならなかった。
「青山の我が社」「東莞の我が社」「香港の我が社」「ドバイの我が社」
「ブルネイの我が社」そして今は、「八丁堀の我が社」と「静岡の我が社」
ビジネスを通してを、非常に多くの事を学んだ。
プロジェクトを組み立てる。
人生を組み立てる。
悪い癖、大言壮語、人類の未来を組み立てる。
今回のブログは2021年7月、「空を飛ぶ本当の理由」から全13話。
いや、2020年12月「情熱を受け止める場所」からの全26話の話である。
何故今これを書いたか。
承認欲求、皆様に認めて頂きたい。はい、それはその通り。
加えて、これからやる事は、更に大変で、大掛かりだ。
ご理解、ご協力を仰がないといけない方々がより大勢いる。
そして、ここまでの道筋を振り返り、自分に対する決意表明である。
あと10年あれば、生きている限り、私は夢を叶えるだろう。
最後は昨年7月のブログに記載した5つ目の夢に向かう。
恥ずかしくて人に言えない、一生掛かるであろう、「高一の夢」。
「○○〇になる。」
「その先の世界へ」
ー--
E-Swift with my 現在の師匠
https://youtu.be/LvcGjZhpezU
E-Swift with my 現在の師匠
------
飛丸日記 そのXX 「情熱を受け止める場所」
2020年12月19日 「パラグライダーの極意」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
2021年1月13日 「託す人」 http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-470.html
2021年3月1日毎朝 13分間のワクワク http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-471.html
2021年3月26日「正しく恐れよ」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-472.html
2021年3月27日 やるか、止めるか http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-473.html
2021年4月10日意地悪な神様http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-474.html
2021年4月11日33年ぶり、自己記録更新http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-475.html
2021年4月17日目標、2024 年、285㎞http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-476.html
2021年4月22日私の「やりたい事」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-477.html
2021年4月27日「人生の極意」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-479.html
2021年5月1日「世の中を変えるもの」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-480.html
2021年5月2日目標下方修正、2024年 280㎞ http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-481.html
2021年5月4日「情熱を受け止める場所」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-482.html
飛丸日記 その XX 「その先の世界へ」
2021年7月18日「空を飛ぶ本当の理由」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-483.html
2021年11月12日「社長就任パーティ」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-492.html
2021年10月31日「38年目の出会い」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-493.html
2021年12月4日「目指せ能登」その次http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-494.html
2021年12月5日「スクラッチの会」in Japan http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-495.html
2021年11月27日「計画的 手当たり次第」 http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-496.html
2021年11月28日「チーム・キナバル」 in Japan http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-497.html
2021年12月12日「パイロットになれ」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-498.html
2021年12月27日「待望の時」 http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-499.html
2021年12月28日「二人旅」その1 「私の子育て術」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-501.html
2022年1月2日「二人旅」その2 「私のこども術」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-502.html
2022年1月4日「人生で感銘を受けた20冊の本」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-503.html
2022年2月6日,12日「20歳の夢、その先の世界へ」http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-504.html
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2022年2月6日
週末は1日ハング、1日パラと練習と重ねるが、強風でどちらも出来ない。
こんな時、ポケットを一杯持っているのはありがたい。
「やりたい事リスト」にある一つ、「北浦一周のサイクリング」に変更した。
丁度1年前に走った霞が浦の北にあり、小ぶりの北浦。
常に対岸が見え、何か安心感がある。
心なしか水鳥も多い。
「人生108年計画」、91歳からは社会を観察する側に回る。
「その先の世界へ」バトンを受け継いだ方々がどうやって行くのか見守りたい。
歴史好きの私、いや、これからの未来程、興味深いものはない。
その時には こんなのどかな場所に住むのが良いかもしれない。
イベントと共に書き記し、写真整理に合わせてアップしているブログ。
折り返し地点にある「鹿島神宮 一の鳥居」
辿り着いた時に撮った写真だが、考えてみたら見事なタイミングだ。
この偶然、「世の中、不思議なものである。」
2022年2月12日
3連休に、久しぶりに朝霧高原で飛ぶことを計画、ハングを車に積む。
一昨年買った自動車、昨年買ったハング、
友達の助けを借りて、やっと作り上げた車載セットで車に積む。
それにしても、なんと大がかりなスポーツだ。
一体幾らお金が掛かっているのだろうか。
いや、違う。命を預ける飛行機だ、これ位は仕方がない。
3連休は雪予報となり遠征は断念。
一緒に行く予定だった友達が運営に携わるトーイング場に行く事にした。
トーイング、ハングを軽飛行機(ウルトラライト)で数百m上空まで引っ張る、
平地から離陸する方法である。
オーストラリアで飛ぶ時等に使われ、全豪選手権参加の際に練習を重ねた。
素晴らしい滑空場、整備して頂いている方に感謝するばかり。
聞けば ドーリーと呼ばれるハングを乗せる車台は
且つて一緒に全米選手権に遠征した友達が日本に持ち込んだという。
本当に、大変なスポーツである。
大学3年の夏、師匠のトノヤンに連れられて初めて全国レベルの大会に出る。
長野県車山高原、タスクは後に私が173㎞の日本記録を出すことになる
クロカン(クロスカントリー)である。
要は距離を競う。何処に向かって飛んでも良い。全て自由。
私に最適なこの競技、やっとクロカンが許されるレベルまで到達した。
八ヶ岳を越え、南アルプスを南下できないか。
師匠のトノヤンに教えてもらい、学生の友達同士で議論し合う。夢を膨らませる。
初めてのクロカン、結果は、17km。今でも下りた場所は覚えている。
クロカンの後の回収は、これまた大仕事である。
コースを先に決めるサイクリングの様にはいかない。
その時は同郷の兄貴分、今は亡き森下さんが迎えに来てくれた。
ありがたいものである。
1992年8月、世界のクロカンのメッカ、オーエンズ・バレイに行った。
アメリカの最高峰、シェラネバダ山脈を縦断する。
伊藤忠のハング仲間と、今やヨドバシカメラ社長の3人での遠征。
一人は回収に回るため、3日に1日は飛べない。
「わざわざアメリカに行くのに、もったいない。」
そう思いながら臨んだのだが、実は1日は自分から飛ぶのを辞退した。
飛ぶ姿勢は固い寝袋に入り横から手を出し頭を上げて前を見る様なもの。
今のところの自己最長236㎞、7時間半のフライト、翌日は首が上がらなかった。
その時の大会優勝者は、八ヶ岳を越え、甲府盆地へと飛んだ。
私も八ヶ岳を飛びたい、そして南アルプスを飛びたい。
その後、車山の大会には毎年参加して、一度八ヶ岳に行くことが出来た。
八ヶ岳最高峰、赤岳を往復した。
話は続く。人生は長いのだ。
次は南アルプス。
先ずは飛び出す場所を探す必要がある。車山高原では遠すぎる。
「実家の上を飛ぶ」その夢を叶える為にも、静岡で飛ぶ場所を探した。
4つの場所から試しに飛び、一番確実に飛べる所に定めた。
何せ毎回埼玉から通う、大変な事である。
場所は浜松、天竜川の上流、天竜スーパー林道。
友達と地主さんを探し、許可を得て、飛び出すランチャー台を作る。
2000年5月、中国駐在を控え、恐らく技術的には私の人生のピークになる。
今しかない、と静岡に通い詰め、遂に実家の直ぐ横まで辿り着く。
裏庭から実家に上がり込み、冷蔵庫からビールを出し、祝杯を挙げる。
そこにやってきたお袋、突然の帰宅に驚く。「何時の間に帰って来たの?」
外にあるハンググライダーを指さす。「これがやりたかった!」
2009年5月、静岡空港開港に伴い、実家上空を飛べる最後のチャンス。
60回目の挑戦で、遂に完全に実家の上空を飛べた。
2009年10月、2010年3月、ドバイ駐在を直前にして、
空港9㎞圏内の飛行禁止区域を見定めながら、高い高度から実家を望む。
「目から鱗」、コースを変え、戦略を変えたことによる連続達成だ。
「大願成就」、やっぱり「アイデアは一番大事である。」
そして、「人生は、劇的である。」
そこには、64回一緒に飛んでくれた友達がいた。
良し、次の目標は南アルプスだ。
天竜川上流、大井川上流、安倍川上流。
上昇気流が捉えられず下りざるを得ない場合の緊急ランディング場を探す。
安全の確保が第一である。
南アルプスのフライトを何度も挑戦するのだが、どうしても奥には入れない。
下りられる場所まで確実に届く、前縁の山並みを飛ぶ。
浜松から甲府盆地へ、何度何度も飛ぶ。但し、前縁である。
朝霧そして且つて飛んだ河口湖、塩山上空を越え、秩父へと繋げられないか。
いや、浜松から南アルプス、八ヶ岳を経て、日本海へと繋げられないか。
夢は膨らむばかりだ。
「動力に頼らず鳥の様に飛ぶ」
ハングやパラ、ソアリング・スポーツの良いところだが、安全には変えられない。
そこで考えたのが、動力による安全確保。
それは邪道、と言われるが、安全には変えられない。
いざという時だけ使う。使っていない証明として封印して飛べば良い事だ。
いや、大事な事は自己満足、拘らず、自由に行こう。
5つ目の写真。2013年、ドイツ。
電動プロペラの付いたハングの講習を受ける。ライセンスも取得する。
だが断念。航続距離が足りない為、必ずしも安全が確保出来ない。
6つ目、7つ目の写真。2017年、フランス。
より性能のよいSwiftと呼ばれる機体の講習を受ける。
パチンコ式のカタパルト発射で練習し、最後は山岳フライトを満喫する。
2006年、オーストラリア、北海道でグライダーを学び、単独5時間フライトもする。
8つ目の写真、同じく2017年フランス。アルプスを飛び、イタリアまで往復する。
でも、これは違う。
私がやりたい事は「鳥の様に」飛ぶことだ。
最後の写真、最終日、偶々お客さんへ納入される E-Swiftが置いてあった。
「これだ!、これで南アルプスを飛ぼう!」
2020年4月、ブルネイ駐在から帰国。
先ずやるべき事は、飛び出す場所を確保すること。
場所を探しに山梨県を何度も何度も、合計11日間訪れる。
自転車や乗馬、さらりと他に楽しむことを付け加えて。
「目指せ能登」、自転車を購入して何故最初にこのルートを選んだか。
実は想定されるフライト・コースの念入りな下見である。
先月には山梨の航空学園を卒業した34年来の親友に会い、話を聞いた。
「20歳の夢」、その達成の為、着々と進行中である。
37年掛けて、ここまで辿り着いた。
とは言えここまで、苦節37年と言う訳ではない。
その過程のそれぞれにおいて楽しんできた。
莫大な時間、そしてお金をハンググライダーに費やしてきた。
夢を成し遂げる為、経済力をつけることも含めて、正に総力戦である。
でもしかし、人生で非常に多くの事を、空を飛ぶことから学んだ
目標設定をする。成し遂げる為の道筋を考える。情報を収集する。
その時、その条件で「やるべき事をやる、やれる事をやる。」
走りながら、常に修正を行う。時に条件の変化を戦略的に待つ。
最悪の事態に備える。最後まで「やりたい事」を諦めない。
このブログをアップする日、丁度、北京オリンピックが終わる。
若者達の躍動、ひたむきに夢を追い掛け、達成される方々。
素晴らしい。感動的である。
只私の場合には、設定した夢を達成するのには、40年以上掛かりそうだ。
そう言えば、90年代、ハングがオリンピック種目になる、というお話があった。
なっていたら、全てを投げ捨てて、取り組む決意はあった。
何故かオリンピックにはそれだけのものがある。
そして、幸か不幸か、いや、幸いにも、そうならなかった。
「青山の我が社」「東莞の我が社」「香港の我が社」「ドバイの我が社」
「ブルネイの我が社」そして今は、「八丁堀の我が社」と「静岡の我が社」
ビジネスを通してを、非常に多くの事を学んだ。
プロジェクトを組み立てる。
人生を組み立てる。
悪い癖、大言壮語、人類の未来を組み立てる。
今回のブログは2021年7月、「空を飛ぶ本当の理由」から全13話。
いや、2020年12月「情熱を受け止める場所」からの全26話の話である。
何故今これを書いたか。
承認欲求、皆様に認めて頂きたい。はい、それはその通り。
加えて、これからやる事は、更に大変で、大掛かりだ。
ご理解、ご協力を仰がないといけない方々がより大勢いる。
そして、ここまでの道筋を振り返り、自分に対する決意表明である。
あと10年あれば、生きている限り、私は夢を叶えるだろう。
最後は昨年7月のブログに記載した5つ目の夢に向かう。
恥ずかしくて人に言えない、一生掛かるであろう、「高一の夢」。
「○○〇になる。」
「その先の世界へ」
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2021年1月13日 「託す人」 http://tobimaru888.blog.fc2.com/blog-entry-470.html
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