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10月1日 冠水復旧作業中(未だに) 一部改訂! (2015/10/2 16:18:32)
今日から10月です。
我が家の娘も今日から衣替え・・・飛行場を過ぎる風の中にも「秋」を感じます。
飛行場は、依然として「冠水被害」からの復旧作業中です。
今回の冠水では、極めて大量なヘドロが上がってしまっています。
場所によっては、20Cmクラス、ブルで押して・・・なんてレベルではありません。
従って、あらゆる策を講じて先ずは、優先すべき泥を集めています。
こちらは、ユンボ(バックホー)07=一回の掬いで0.7㎥と言う意味。
これでヘドロの厚さ分を巧みに掬います。いわゆる「掻き上げ」これが結構難しいのですが、ご覧の通り泥がテロテロでブルやシャベルでは掬えないからこうなってしまいます。
日々、乾燥の状態を見極めながら作業場所を選定していきます。
もう少しで滑走路が貫通します。(9月30日)
茨城県では、常総市の災害も相まってオペレーター(操縦士)の数が足りていません。
機械の数と作業員の数が合わないのですが、土木屋さんの目が私を射抜いており・・・現場監督をしながらの重機オペレーターをやっています。
もちろん他の現場に比べると監督も自前、オペも自前なので安くつくのですが・・・何だかな~と言う感じです。
昨日の夕方から、シャベルはぬかるんでいて使えない!
と言う事でユンボ(バックホー)の2台目が投入。
誰が乗るの~!
不気味に光る、作業員諸子の目・・・・掻き上げは出来ないんだって・・・・「大丈夫!最初からうまい人はいないから・・・」
地面がレベルだとして、ユンボの関節と関節の間の長さが同じならば、手前に引きながら上にあげるという事を地面に対して均一に仕上げる作業と言う事になります。
私は、もう随分と長い間、操縦教官として・・・「ヤル事は分かっている。やれる事も分かっている。つまりどれくらいやるんだ?」と言う事に皆さんは悩んでいる。
答えは・・・ここ「ココにしかないんです!」「見てください」「お話をしてください!」と言い続けてきました。
昨日も、今日もこの一言につきます!
「身体の力を抜いて!」「柔らかく!」とも言ってきました。
今日は、俺に言っときました!
でも、結構出来るようになったんですよ!
地面を削らずに泥だけを掻く!
プロは・・・一日400~500平方メートル!
※嘘です!4000~5000㎡が正解!
昨日は、200㎡・・・今日は、350㎡位・・・・その代わり、上半身は、「凝り」では無く筋肉痛です。「力は抜きなさい!」
※嘘です!その2 2000㎡・・・3500㎡です。
「分かってるよ!出来ね~んだよ!」
皆様が、普段感じる憤りを全身で受け止めました!
受け止めたから・・・明日からも言わせて頂きます!
「難しい!と言う事が『普通になる』と言う事が大切なのです。」
別の機会にお話をしようと思っていたのですが、かつてドイツの哲学学者「オイゲン・ヘリゲル」と言う方が、戦前に東北帝国大学(現・東北大学)に招聘され、6年間に渡り、趣味として「弓道」を学ばれたそうです。
師曰く、的を狙ってはいけません。的を射抜く事が本質ならば、「見世物」となるでしょう。
とひたすらに「弓道の習い」を励行させ、「こうすれば良い!」と言う事を言わなかったそうです。詳細は「弓と禅」と言う著書にあります。
アップルの創設者「ジョブス」が晩年に読んでいた本としても有名です。
遣るべきことは多く、やれる事は少ないという状況下で・・・一刻も早くとなれば「生産性」つまりは、「効率を重視」する事になります。
この手の仕事の鉄則は、「飽きずに」「地道に」「ただひたすらに」です。そして、」生産性の向上は「喜びを感じ(目的の精査)」「より良き一かき(向上心)を感じ」「やる・・・ひたすらやる(根気)」と言う事なのでしょう!
全ての仕事は、目的を見失い・・・なんで「俺だけ」となり、「なんでやらなきゃいけないのよ~」となるのですが・・・
「ドットを繋げ!」成るほど・・・頑張ります。
全く、日々学ぶべきことは、色々な所にあるものです。
さて、水没させてしまった機体の処理も大事です。
物理的にどうする?と言う話もありますが、どうやって?という部分もあります。
10月も中ごろになれば、あらゆる意味で先が見えてくると思われます。
結局の所・・・今週末に飛行場の仮オープンをしたいという話でしたが、正直、無理です。
来週の半ばから、搬出作業を行い・・・再来週の連休をターゲットと致します。
一晩の悪夢が、一か月続く有様です。
利用者の皆様には、大変にご迷惑をお掛け致します。
もう少し時間を頂きたく存じます。
飛行場:山本 敬白