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feed 2022WP-14 【5月14日(土)は今シーズン最後のチャンスだったか?】 (2022/5/20 20:03:43)
(※クラブMLに配信したウェーブプロジェクトのメールを、ブログに転載しています)

JSCのみなさん、こんにちは。
2022WP-14 【5月14日(土)は今シーズン最後のチャンスだったか?】を送ります。

2022WP-13 【GW後半以降のウェーブプロジェクトの予想】で、
「5月中旬までの予想図によると、良いウェーブの発生はあまり期待できない様です。」
と書きましたが、予想はやはり変わるものですね。
2022WP-番外編-4 【ダメもとのトライアル】でお知らせした様に、5月8日(日)のウェーブの発生をダメもとで狙い、安達太良山から七ヶ宿湖の100㎞△コースを狙ってみました。
しかしウェーブの兆候が見られず、ウェーブフライトはできませんでした。
もともと【ダメもとのトライアル】でしたので、トライした事に意義がありました。

その後の予想にも変化が現れ、5月14日(土)に強い低気圧と前線が通過する様に変わってきました。
安達太良山から七ヶ宿湖の100㎞△コースで良いウェーブの発生が予想され、ウェーブプロジェクトのフライトを計画しようと思い、添付資料の「2022 年5 月14 日(土)の予想地上天気図の変化とウェーブ予想図 」を作りました。
そして、皆さんにウェーブプロジェクトのお知らせを送る直前まで計画を進めましたが、
  • 前線の通過時間が14日の朝となる為、飛行可能時間が短くなる事
  • 予想降水量が多くて板倉の路面が悪くなり、離陸できない可能性がある事
  • タスクエリアまでの雲量(低層や中層の)によってはウェーブフライトができない可能性がある事
等の理由により、計画実施を残念ながら諦める事にしました。
(実際には、当日の運航リーダー宇賀神さんは運航可能と判断し、離陸は可能だったようです。)
5月8日の【ダメもとのトライアル】の様に、ダメもとで良いからやってみる決断をしなかった事を後で悔やみました。。。

本日5月16日から26日までの10日間予想天気図を見たところ、大きなスケールの低気圧や前線の通過による安定した西北西の風が吹き、良いウェーブが発生する様な天気図は、残念ながら見受けられません。
5月14日(土)は今シーズンの最後のチャンスだったのかもしれません。
そう思うと、飛ばなかった事がなおさら悔やまれます。

添付した当日のひまわり衛星可視画像を確認すると、
  • 北関東から北海道にかけて、前線通過後、山岳波により発生したローター雲が見られる
  • ローター雲は遅い時間の方が良くなっている様に見える
  • 17時の岩手県の南半分のローター雲は数波以上奇麗に並んでいて良いウェーブに見える
  • 高原山から蔵王山にかけてのエリアでは、奇麗に並ぶローター雲は殆ど見られない
以上の様なことから、14日はお昼頃に離陸できたとしても、タスクエリア(安達太良山辺り)までの低層中層の雲やウェーブの発生状況により、100㎞△コースを回れたかどうかは疑問です。
しかし、角田滑空場から離陸して、東北北部への往復飛行等は達成できた可能性があると思います。
昼頃からのフライトでは往復は難しいが、角田から北海道へ行ける可能性もあったかもしれません。

この事はこの日に限らず、奥羽山脈の飛行エリアの特性として言える事なのですが、北関東から仙台までと、仙台から東北北部にかけてのエリアの違いとして、北のエリアの方が西北西の季節風のエネルギーが強く、南は弱いのです。
特に、福島エリア(安達太良山の辺り)より南では、季節風が弱くなってしまう為に、ウェーブに入れない場合が多くあります。
この為に、関東の滑空場からウェーブを狙うのに比べて、福島スカイパークや角田滑空場からウェーブを狙う方が、ウェーブに入れる確率(日数)が相当高くなります。

5月も後半に入り、大陸からの寒気の力も弱まり、梅雨前線の兆しも現れ始めています。
今後のウェーブの期待値は下がってきてますが、可能性がゼロになった訳ではありません。
【ダメもと】で今後の変化を見守りたいと思います。

市川博一

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