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2022WP-番外編-4 【ダメもとのトライアル】
空を遊ぼう - いたくらグライダーライフ
(2024/12/24 14:07:44)
2022WP-番外編-4 【ダメもとのトライアル】 (2022/5/20 20:03:36)
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2022WP-番外編-4 【ダメもとのトライアル】 (2022/5/20 20:03:36)
JSCの皆さん、2022WP-番外編-4 【ダメもとのトライアル】を送ります。
GW最終日の5月8日(日)はソアリング日和となり、沢山のクラブ員が集まり、にぎやかでした。
2つの低気圧と2つの寒冷前線通過後に北西風が吹き、関東平野の南風とぶつかり、収束帯が男体山から南南西方向の桐生方面に延び、また東南東方向の宇都宮や茂木方面にも延び、コンバージェンスで楽しめそうな予想でした。また男体山以北は、強くは無いですがウェーブの発生が短時間予想されていました。(2022WP-13
【GW後半以降のウェーブプロジェクトの予想】でも予想されていました。)
ウェーブプロジェクトとしての計画をする程の良いウェーブでは無いので、通常のクラブ飛行としてArcusで稲垣さんと飛行しました。
5月8日は日曜日ですので、運航体制は整っていて、運航リーダーは公式立会人の岡村さんでした。記録飛行に必要な条件が全て揃っている貴重なチャンスです。
ウェーブが多少弱そうでも、とにかくこのチャンスを見逃す手はありません。
予想は予想【当たるも八卦、当たらぬも八卦】、実際に飛んでみないと分かりません。
元々ウェーブのチャンスは少ないので、少しでも可能性があればトライするのが大事です。
ひょっとしたら、当たるかもしれません!何しろ【ダメもとのトライアル】ですので。
2022年5月8日ウェーブの予想図と実況天気図を見てください。
通過したのはシンプルで長く強い寒冷前線ではなく、2本の寒冷前線。その後ろには既に高気圧が張り出していて、良いウェーブが出そうではありません。しかしスカイサイトの予想では、まあまあのウェーブが微妙な時間帯に予想されています。
当初の私の計画では、12時頃には離陸して、エンジンを使って北方向のコンバージェンスに入り、そのまま男体山に向い、ウェーブが発生していれば高原山から羽鳥湖にかけての近い方の100㎞△コースを飛ぼうと思っていました。
しかし板倉に向う電車の中で、携帯でもう一度ウェーブの予想を見て考え、急遽100㎞△コースをもっと北側の遠い方の、安達太良山から七ヶ宿湖のコースに変更しました。
その理由は、北のエリアの方がウェーブ発生時間帯が少し遅く、強そうだったからです。
たまたま電車でご一緒した牧野さんと話していると、「仙台の近くまで行ってしまって帰ってこられるのか?」と聞かれました。
安達太良山から七ヶ宿湖までの遠い方のコースに変更すると、それだけで飛行距離が往復で約200㎞伸びます。ウェーブの予想もそう強くもなく、発生時間帯も微妙です。普通は高原山から羽鳥湖にかけての近い方のコースを選択するでしょう。
でも考えてみてください。もともと【ダメもとのトライアル】なのです。実際に高原山に到着する時間そのものがウェーブの発生時間帯に間に合わずに、ウェーブフライトができない可能性が高いのです。
【もし、万が一】数値予想が良い方にずれて、高原山辺りで弱いながらもウェーブに入って上昇でき、少しずつ高度を上げながら安達太良山に向い、【もし、万が一】安達太良山で十分高いスタート高度FL200
になり、それなりの強さのウェーブが発生していれば、そのままスタートします。七ヶ宿湖の旋回点を回り、FL170
で安達太良山の旋回点をフィニシュします。(FL200-1000m=FL170
、これからバッジフライトをやってみようと思っている方、この計算の意味が分かりますか?)
そしてそのまま板倉までの約160㎞のファイナルグライドを南下します。もうリフトは必要ありません!【もし、万が一】が続いた場合には可能なプランなのです。
もともと【ダメもとのトライアル】なのですから、普通の飛行をプランしても普通のフライトしかできません。「そんなことできる訳が無いだろう」位の計画の準備をしておけば、【もし、万が一】となった時には、面白い結果が残せるかもしれません。
そんな【ダメもとのトライアル】の方が、楽しくありませんか?
でも実際には、昨日の【もし、万が一】は起こりませんでしたが。。。
市川博一
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