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feed <飛丸日記 2月27日> 「欧米から思うこと」 (2022/5/22 7:10:33)
90年代半ば、中国ビジネスが主な仕事になる。
何時かは中国駐在もありかな、そんな思いもあり、中国語を学び始める
週に一度の中国語レッスン。
中国語を知ると、言葉の歴史がわかって面白い。
明治以降、欧米の言葉を和訳した多くの日本語が、中国語になっている。
「ものの本」によると、「共産主義」、この言葉は、中国は日本から輸入したらしい。

そんな中で、ある疑問に直面した。
「国連」は中国語で「連合国」という。
ん、なんでだろう? 
それでは 第二次大戦で日本が戦った相手ではないか?
いや、英語の「United Nations」を訳せば連合国だし、日本語がおかしいのか?
20数年前に抱いた疑問が、この本を読んでようやく解けた。
一昨年何となく買って読み始め、30数冊の併読の一つになっていたのだが
最近面白くなって読むのを加速し、温泉読書で一気に読み切る。
そこに丁度、ウクライナ情勢が激変し、国連が脚光を浴びる。

国連が出来たのは 1943年、やはり第二次世界大戦の連合国が母体である。
日本でも戦後まもなくは連合国と訳していた。
それを1995年11月、「国連」に訳し方を変えたらしい。
誤訳なのか、意図的に誤解をさせる為の情報操作なのか。
小学校以来「国連第一主義!」と思い込まされてきた私。
この本によると、そもそも日本は宣言無しにいきなり攻撃しても良い国らしい。
未だに仮想敵国らしい。それを常任理事国になりたいとか夢見ていた国。
んんん、世の中、恐ろしいものである。

数年前の話。
場所は13番ホール、グリーン上。
パットが外れる。地面に叩きつけられ、投げ出されるクラブ。
その後、何処に飛んで行くかわからない。思わず身をすくめる私。

お偉いさんのスケジュールを数か月前に押さえてしまう大作戦。
やっと組んだ取引先トップとのゴルフ。
その中の一コマ。
もう一人の欧米人と何か賭けをしていて重要なパットだったのかもしれない。
とは言え、ゴルフ場でクラブを投げるなんてありえない。
同伴者に対し、失礼にも程がある。
いや、彼らは我々など、眼中にないのかもしれない。

「私の常識」を超えた人達とどう渡り合うか。
海外で、特に欧米人を相手にしたビジネスは、ちょっと趣がちがう。
勿論、一人ひとり別々であり、一括りには出来ない。
とは言え、この時の光景、欧米人に対する思いは、消えるものではない。
「常識を越えた存在」というものは、世の中には存在するものである。

その後、定例化して1年に一度は行うようにした「Executive Golf」
「大事な事はゴルフ場で決まる。」と言われるが、これは事実である。
頻繁に開かれる「実務者会議」
そこで暗礁に乗り上げた話は、ゴルフ場へと持ち越される。
公的な話にする為に、最後に「Executive Meeting」を開くのだが
大事な話は18ホール掛けて話し合い済みである。
これが常態化してくると、只一人両方に参加している私に対し
「実務者会議」では、「冨原さん、これはゴルフ場で決めてくれ」と言われる始末。

それでも合意できない場合は、ゴルフ場でのスポーツ決戦にもつれ込む。
暴力はいけない。言語道断。いや取っ組み合ったら負ける。
思うにそもそもスポーツとは、行き過ぎる闘いを避ける為、ルールを決めたものだろう。
勝負をつけようと臨んだ最終戦は引き分け、通算成績3勝3敗1引き分け。
不思議なことに、うまく纏まったものである。
いや、まあ、うまく踊らされていたのかもしれない。


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