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feed <飛丸日記 4月17日> 「気合の空回り」 (2022/5/27 6:42:53)
220402 みかも山
220409 日本選手権

4月、日本の空は沸き立つ。
これは、「飛んでいるもの」にしかわからない。
大気に対して「ボーっと生きている人」には想像もつかない事が起こる。
特に4月中旬。
ソアリング・スポーツにおいて、日本の空は世界のトップ・クラスになる。
その昔、ブルネイからわざわざ岡山まで飛びに来る奴がいる程である。

私の場合、一年365日の内、345日はこの10日間の為と言っていい。
但し、この時期、天気は周期的に変わる。
週末が晴れ、良い気象条件になるのは数年に一度である。
1988年4月17日(日)私は173㎞の日本記録を樹立した。
2006年4月17日(日)大学の後輩が213km、私の記録を破った
2021年4月・・日()30年来の友人が更に記録を伸ばした
そして、「2025年4月、280㎞飛ぶ!」宣言
そこに向けて、着々と準備を進めて行く。

「お袋安寧計画」で、今年の4月は身動きができなくなる。
人生の中では、まあ そう言う時もあるだろう。今はそこに気合を入れよう。
3月末にはそう思って迎えた4月だったが、我ながら驚くべき手配力(?)
「事件」発生の金曜日を除いて、特段の休暇も取らず、物事が進んで行く。
そもそもコロナで会う事は出来ない。お見舞いにも行けない。
退院、施設への移動は、全てプロにお任せする事になった。

そうした中、4月を迎える。
4月第一週。早くも絶好のコンディションが訪れる。
筑波山近郊からのクロスカントリー
北上して行くと、これまた「飛んでいるもの」にしかわからない壁がある。
福島県と宮城県の県境、仙台湾から福島盆地に北東の風が入り、行く手を阻まれる。
どうやってこの壁を越えるか、これがハング界の課題である。

北に壁があるなら、南に出発点をずらそう、発想の転換だ!
そう考えて、この日は20㎞南に飛び出す場所を移動する。
2月「その先の世界へ」に記載した、群馬県館林市からのフライト。
1800mまで曳航してもらい、離脱。
ところが上昇気流を見つけられないまま、そのままランディング。
慣れないエリア、準備不足は否めない、
そうした中、何人かの友達が自らの記録を更新し200㎞を越える。
んんん、焦らない、焦らない、まだ4月は始まったばかりだ。

4月第二週、日本選手権。
とは言え、出社の為、4日中2日しか参加できない。
まあ、今は大会に気合を入れる時ではない。
そもそもなんでこの時期に! 来年は3月にやってもらおう。

迎えた4月第三週。
私が日本記録を出した1988年以降、毎年この週に
長距離フライトの大会が行われている。
トップ集団は また北風に壁にぶつかりランディング。
そして私は。。。なんと悪夢の12分フライト。
所謂、「ぶっ飛び」である。
凡ミスで、飛び出す準備に時間が掛かり、その日の好条件を逃す。
得意の「気合の空回り」
んんん、神様はどうしたら振り向いてくれるのだろうか。

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