ホーム >> RSSセンター >> 旋盤が壊れた!

RSSセンター

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link 飛行中年 飛行中年 (2024/5/20 21:18:27)

feed 旋盤が壊れた! (2022/6/23 20:57:09)

長年使っていた、オンボロ旋盤。

とうとう動かなくなってしまいました!

これは一大事です!

こいつが動かなくなったら、もはや、日本でのハングハーネスの製造が途絶えてしまいます!

旋盤とは、金具や機械の部品などを、金属の塊から削り出して作ってしまう機械のことです。

 

初級ハーネスだけならいざ知らず、世界レベルの競技用ハングハーネスを作ろうとしたら、現在は、機械加工なくして作

ることができないんです。

しかも、ウチはその機械加工が世界的に見ても最も得意なメーカーで、ハーネス製造者自ら金具を作ることで、他社には

まねできない理想的な金具を作ることが実現していたんです!

目の前真っ暗…。

しかし…。

落ち着け!

落ち着け!

自分の力で何とかするんだ!

果たして、私はこの大掛かりな工業機械「旋盤」を、自分の力だけで直せるんでしょうか…。

 

 

この旋盤は古すぎて、もはや部品もないでしょう。

知人から好意でいただいたものだったので、修理業者を頼るわけにもいきません…。

この先もハーネスを作りたいのであれば…。

自分で修理するしか手がないのです…。

 

まずは分解して、構造を見ていきます。

すると…。

意外にも単純なことが分かりました!

今回動かなくなった理由は、明らかに電気系…。

その電気系は、じっくり見てみると…。

配線と動力モーター、そして、補器類しかなかったのです!

これだったら、自分で何とかなるかもしれません!

 

トラブルの原因として考えられるのは、配線の断線とモーターのパンクしかありません…。

そこで、まずは動力モーターを外し、直結で動作を確認してみることにします。

旋盤の中の配線をはずしていると、もはや配線が老化してボロボロになっています!

…。

これじゃダメだ…。

 

まずは動力モーターが生きているか…。

三相200Vのコンセントをつなげて、通電テストをしてみます…。

コンセントを差し込んでみると…。

回る!回るではないか!どうやら動力モーターは生きているようです!

超ラッキー!!

ならば、トラブルの理由は配線です!

 

配線を全部点検してもよいのですが、1トンほどの重量のある旋盤を持ち上げないとできないため、また、スイッチや補器

類の老化が原因の可能性も高いため、考えてみたんですが…。

この際、全く新しい配線を構築した方が確実そうです!

 

…。

と、いうことで、ホームセンターに行って、ケーブルや新しいスイッチ類などの部品を買ってきて組み上げます。

…。

…。

この間、あまりにも気持ちに余裕がなかったため、写真なし…。

 

出来上がりました!

動作チェックもOKです!

動力モーターを、再び旋盤に組み付けます。

ベルトの張りを調整して、旋盤を回してみます。

 

バッチリOK!復活しました!!

 

…。

でも、逆転している…。

 

しかし、心配無用。

簡単に直せます!

三相200Vのモーターを逆転させたいときは、三本ある配線のうちの2本を、入れ替えて結線してやるだけなんです!

これ、本職の電気工事士さんの世界では常識の話…。

図を描けばわかりやすく説明できますが、これで三相200Vのモーターは逆転させられます!

(…。と、いうよりは、もともとこの工場の電気配線をした業者さんが、おおもとの電源の配線を間違えていた…。私は的

確な配線をしたために、モーターが逆転してしまったんですよ!)

 

 

新しく構築したものが使いやすくなるように、スイッチの台を新設します!

これで完璧!

このスイッチのON/OFFにより、旋盤が動作するようになりました。

大事な旋盤がバッチリ復活しました!

緊急停止と逆転機能はありませんが、今まで使ったことはないし…。

まあ、自己責任ということで…。

 


execution time : 0.004 sec