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link 飛行中年 飛行中年 (2024/5/17 17:33:27)

feed ミシンが壊れた! (2022/6/29 20:56:13)

前回の旋盤に引き続き…。

今度はミシンが壊れました!

ウチは、4台のミシンを用途ごとに使い分けていますが…。

壊れたのは、よりによってメインで使っているミシン!

今回も、例によって自分で修理しました!

 

今回壊れたミシン。

ハングハーネスの製造の中で、いちばん使っているものです。

壊れた個所は、ニードルシャフトのボルト折れ…。

要は、縫い針を固定しているボルトが折れてしまったんですね!

このため、万一針が折れてしまうと、針の交換ができなくなってしまいました。

さてさて…。

部品を注文してもよいのですが、この手の物って結構お金をとられる!

ちょっと考えて、グッドアイデアが!

ネットオークションで同型ミシンのジャンク品を落としてしまうことです!

おそらく、ニードルシャフトを部品で買うのと、たいして変わらない値段でゲットできるはずです!

さらに、ジャンク品を落としておけば、ほかの部品の流用も、今後期待できるはずです!

さっそくネットオークションへ…。

…。

思った通りの価格で落とすことができました!

 

さて、ネットオークションで落としたジャンク品ミシンから部品を取り出して、それを移植します。

…。

実は、工業用ミシンとの付き合いは、すでに30年近くなので、私はミシンのオーバーホールはそれなりにできます。

ちゃちゃっと分解し、ニードルシャフトを移植します。

慣れもありますが、1時間ほどで完了しました!

最後、最もセンシティブな縫い針と、下釜爪の間隔、それと、下釜爪のタイミングの調整…。

これも、もはや慣れてしまっているので、10分ほど、一発で完璧に調整を出します。

(慣れていなかったときは、半日でも調整しきれなかったものですが…。)

こうして、無事、ミシンは完全な状態に戻すことができました。

折れたボルトは下の個所ですね。

前回の旋盤のトラブルもそうですが、結局、今回のミシンも自分で安価に修理してしまいました。

これって実は…。

このように自分で修理せざるを得ない事情もあるのです…。

ハンググライダー業界って、普通で考えれば成り立たない業界なんです。

人口があまりにも少なすぎ、その割には高性能化してしまったため、製造コスト、特に、設備コストがかかりすぎてしま

い、元が取れなくなってしまっているんです。

ウチで製造しているハーネスも、普通に工場、機械、設備をそろえると4桁になってしまいます。

それだけお金をかけてしまっては、日本のハンググライダー人口では元が取れるわけがありません…。

だから、この先ハンググライダーを日本で続けさせていくためには、とにかくコストをかけずに、製造、そして、アフタ

ーフォローを考えなければなりません。

そのために、自分ですべて修理もできるようにしておかなければならないんです…。

ちなみに…。

これ、世界的に見ても同じような状況に感じられます。

各社とも、現在、工業力、材料の手配などでかなり苦労されているはずです。…。

 

…。

この現実、結構わかっていない方が多いのでは?

 

 

 

 


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