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「スピン」に入ると、どうしてもやってしまう…。 (2022/12/6 8:43:51)
以前このブログで、ハンググライダーでスピンに入ってしまった時の、対象方法をご紹介しましたが…。
いざとなると、やはり、対処がうまく出来ない!
ちょっとこの動画をご覧ください→「 スピンに入って死にかけた 」
問題のシーンは、この動画の3分あたりから始まります。
この動画に映るパイロットは、日本選手権にも出るような、かなりウデのたつ選手です。
でも…。
いざ、スピンに入ると、そんな選手でも、やはりやってしまいます…。
昔のハンググライダーは、ピッチの安定を保つために、翼に大きな「ねじり下げ」がつけられていました。
だから、スピンに入りにくかったのです。
しかし…。
現在のハンググライダーは、技術革新が進み、ピッチの安定が保てるようになったので、このねじり下げがずいぶ
んと押さえられています。
だから、その分、危険な「スピン」にも入りやすくなっているのですね!
今後、性能の良いコンペ機に乗る方は、やはり、スピンに入ってしまった時の対処方法を身に着ける必要があると
思います。
…。して、その対象方法ですが…。
・スピンを止めようと、逆側に当て舵を打ってはいけない!
・スゴイ速度で落ちるので、ついついベースバーを押してしまいがちですが、これもやってはいけない!
以上の2点なんです。
でもコレ、いざとなるといつものクセで、どうしても逆をやっちゃうんですね!
スピンに入った時に、逆側に当て舵をうつのが、どうしてダメなのか…。
以下の図を見てください。
失速しているのに、更に当て舵を打ってしまうと、より深い失速に入ってしまうんですね!
ハンググライダーは、この操作により、より深いスピンに入ってしまい…。
いきなり落下し始めるハンググライダーに対し、怖いので、どうしても、ベースバーを押してしまいます。
当然、この操作により、更に更に深い失速へと入り…。
スピンが止まらなくなってしまうというわけです…。
スピンに入ってしまった時の、対処方法は…。
すぐに体重移動をやめて、体をコントロールバーのセンターにもどし…。
少し、ベースバーを引いて待つことです。
この操作により、翼端の失速は収まり、やがて、グライダーは自然に回復します。
いつも、条件反射でやっている、グライダーのコントロール方法とは逆なんですね!
でも、頭では分かっていても、いざとなるとなかなかできない…。
だからこそ、日ごろから頭の中で、スピンに入った時の対処方法を、イメージトレーニングしておくことが重要と
私は考えています!