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link 飛行中年 飛行中年 (2024/5/17 17:33:27)

feed 「スピン」に入ると、どうしてもやってしまう…。 (2022/12/6 8:43:51)

以前このブログで、ハンググライダーでスピンに入ってしまった時の、対象方法をご紹介しましたが…。

いざとなると、やはり、対処がうまく出来ない!

ちょっとこの動画をご覧ください→「 スピンに入って死にかけた

問題のシーンは、この動画の3分あたりから始まります。

 

この動画に映るパイロットは、日本選手権にも出るような、かなりウデのたつ選手です。

でも…。

いざ、スピンに入ると、そんな選手でも、やはりやってしまいます…。

 

昔のハンググライダーは、ピッチの安定を保つために、翼に大きな「ねじり下げ」がつけられていました。

だから、スピンに入りにくかったのです。

しかし…。

現在のハンググライダーは、技術革新が進み、ピッチの安定が保てるようになったので、このねじり下げがずいぶ

んと押さえられています。   

だから、その分、危険な「スピン」にも入りやすくなっているのですね!

 

今後、性能の良いコンペ機に乗る方は、やはり、スピンに入ってしまった時の対処方法を身に着ける必要があると

思います。

 

…。して、その対象方法ですが…。

・スピンを止めようと、逆側に当て舵を打ってはいけない!

・スゴイ速度で落ちるので、ついついベースバーを押してしまいがちですが、これもやってはいけない!

以上の2点なんです。

でもコレ、いざとなるといつものクセで、どうしても逆をやっちゃうんですね!

スピンに入った時に、逆側に当て舵をうつのが、どうしてダメなのか…。

以下の図を見てください。

失速しているのに、更に当て舵を打ってしまうと、より深い失速に入ってしまうんですね!

ハンググライダーは、この操作により、より深いスピンに入ってしまい…。

いきなり落下し始めるハンググライダーに対し、怖いので、どうしても、ベースバーを押してしまいます。

当然、この操作により、更に更に深い失速へと入り…。

スピンが止まらなくなってしまうというわけです…。

 

スピンに入ってしまった時の、対処方法は…。

すぐに体重移動をやめて、体をコントロールバーのセンターにもどし…。

少し、ベースバーを引いて待つことです。

この操作により、翼端の失速は収まり、やがて、グライダーは自然に回復します。

 

いつも、条件反射でやっている、グライダーのコントロール方法とは逆なんですね!

でも、頭では分かっていても、いざとなるとなかなかできない…。

 

だからこそ、日ごろから頭の中で、スピンに入った時の対処方法を、イメージトレーニングしておくことが重要と

私は考えています!

 


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