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link 飛行中年 飛行中年 (2024/12/25 18:57:24)

feed サンテグジュペリの死の真相…。ついに終止符! その2 (2022/12/25 20:00:10)

童話「星の王子さま」の作者、サンテグジュペリ。

第二次大戦中、サンテグジュペリは、単身アメリカに亡命。

そして、陸軍パイロットとして従事していましたが…。

彼は、地中海、コルシカ島付近にて、墜落するという最後を遂げています。

 

このサンテグジュペリの死について、以前より、「自殺説」と、ドイツ軍パイロットによる「撃墜説」の二つが

存在していたのですが…。

既に、私は50年もの間、この物語を読み続けてみて…。

サンテグジュペリは、諍いの末別れた彼の元妻「コンスエロ」と、再びやり直すことを考えていたとした思えな

く…。

このことは、この「星の王子さま」の物語で、最も重要な、王子さまとキツネの会話の中で…。

「面倒を見た相手には、いつまでも責任があるんだ。守らなきゃいけないんだよ、バラとの約束をね」。

という一説で、十分確証が得られるものだと考えています。

だから、自殺説は、どう考えてもあり得ない!と、私は思うんです!!

 

ならば、ドイツ軍パイロットによる撃墜説が正しいのか…。

しかし、この説にも、飛行機オタクの目で客観的に見てみると、どうしても納得できない「矛盾点」があるです!

その矛盾点とは…。

 

下の図は、サンテグジュペリが最後に搭乗していた「F-5B」のベースとなった「P-38」戦闘機の、内部を説明

したものです。

双胴の独特な形をした飛行機なのですが…。

この飛行機は、もともと「高高度戦闘機」として開発されたため、このような独特な形になりました。

なぜ、高高度戦闘機で、このような独特な形が要求されたのかというと…。

ここで、上の図のエンジンの後ろに注目していただきたいのです!

プロペラがあり、その後ろに、V型12気筒エンジンがあるのですが…。

更にその後ろには、「スーパーチャージャー」、「ターボチャージャー」、主脚のタイヤの後ろには、「インター

クーラー」と、徹底して、高高度でもその出力を失わないように、空気を圧縮してエンジンに送り込む装備

が備わっているのです。

高高度を飛ぶことに徹するためには、これだけのスペースを使うことが必要だったため、P-38戦闘機は、双胴

という独特な形にする必要があったのです!

 

対する、サンテグジュペリの飛行機を撃墜したとされる、ドイツ空軍のBf-109戦闘機はというと…。

P-38と同じく、V型12気筒エンジンを積んでいるのですが…。

長いエンジンのすぐ後ろには、パイロットが搭乗する操縦席…。

どう見ても、P-38のような、高高度を飛ぶため、空気を加給する装備を備えられるようなスペースがありませ

ん!

つまり…。

ドイツ軍のBf-109では、サンテグジュペリの搭乗していたP-38を改良した「F-5B」に対し、高高度

性能は、どうしても、劣ってしまう筈なのです!

 

私は、何が言いたいのかというと…。

サンテグジュペリの任務は、敵地の偵察。

偵察の任務は、確実に敵地の偵察をし、その情報を味方に伝えなければなりません。

ならば…。

F-5Bの高高度性能を生かして、敵機が到達できない高高度で、飛行するのが常識なんです!

なのに、なぜ、敵機Bf-109が飛行出来る、低い高度を、サンテグジュペリは飛んでいたのか…。

ちなみに、F-5Bは、最高速度、上昇性能とも、Bf-109を上回るものを持っています。

もし、同高度で両機が出会っていたならば、確実にF-5Bはドイツ軍機から逃げることが出来ます。

F-5Bが撃墜されるということは、高高度性能で劣るドイツ軍機の方が、逆に上方に位置するときだけになるの

です!

もし、本当にサンテグジュペリが、ドイツ軍機のBf-109が、容易に到達できる高度を飛んでいたとすれば、

それは、偵察機パイロットとしては、ちょっと間抜けすぎるんですね!

 

ならばなぜ、サンテグジュペリは、Bf-109が容易に飛行できる高度を飛んでいたのか…。

この理由が、前回ご紹介した絵本「飛行士と星の王子さま」の最後のところに書かれているのです。

 

酸素マスクを忘れてしまった…。

…。

酸素マスクを忘れてしまった!!

凄く単純な理由です!

 

確かに、サンテグジュペリの墜落した機体は、財産管理の理由で引き揚げられ、調査されています。

この調査の時、本来パイロットがつけているべき酸素マスクが見つからなかったようなのです。

確かに、酸素マスクがなければ、飛べる高度はせいぜい5000メートルくらいまでです。

この高度ならば、Bf-109でも、サンテグジュペリの乗るF-5Bを撃墜できます。

 

ここで、このブログを読んでいる方の中には…。

「酸素マスクを忘れたのなら、取りに戻ればいいじゃん!」

そう思う方もおられると思いますが…。

実は、軍の中では、サンテグジュペリか風当たりが強く、居づらい場所だったと記された資料があるのです。

アメリカ軍パイロットの定年は、30歳と言われていますが…。

サンテグジュペリは、あらゆる手を使って、40歳を過ぎても、まだ、空を飛んでいたのです。

更に…。

サンテグジュペリが撃墜される少し前に、彼は、F-5Bで離陸に失敗しています。

この飛行機、実は、重いエンジンや機銃なんかが前に集中している関係で、機首を伸ばすことが出来ず…。

自動車で言うところの「ホイールベース」の寸法が十分とれていないのです。

そのため、走り始めが不安定であったことは、飛行機オタクであれば、容易に想像できます。

(スピードが乗れば、尾翼が効いて安定する)

サンテグジュペリは、軍の中ではわがままやミスをしでかしていたので…。

酸素マスクを忘れたことを隠すため、基地に戻ることを拒んだことは、十分考えられると思うのです!

「何とか敵に見つからなければいいや!帰ったら、また何を言われるかわからないし…。」

そんな考えで、偵察任務に就いていた時に、サンテグジュペリは、ドイツ軍機に運悪く見つかってしまった可能性

が高いと思うんです!

この、酸素マスクを忘れた!というものが事実であれば、謎であったサンテグジュペリの撃墜死を、無理なく説明

できてしまうんです!

 

…。ということで、私は、サンテグジュペリの死の真相は、彼が酸素マスクを忘れて偵察任務に就いていたから…。

この理由が、最も有力なのではないか…。

今は、そう考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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