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日本選手権 1日目
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
日本選手権 1日目 (2015/10/14 20:21:51)
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日本選手権 1日目 (2015/10/14 20:21:51)
現地入りしたのは前日の夜。
今回一緒のJostは、日本が初めてなので、必ず助手席に乗り込もうとして運転席を空けてしまう
お決まりのボケを毎回し続け、首都高と東京の景色に「Wow」といちいち見とれているので、
見ているこっちも面白い。
今回の開催は、茨城。いわばホームエリア。
大会でここを飛ぶのは久しぶりなので、レースができることは単純に嬉しかった。
さぁ、いざ日本選手権!!
大会4日間のうち、天気予報は初日と最終日が飛べる確率が大きく、
3日目は雨、2日目は微妙な天気。
結果この予報は当たっていたのだが、とにかく初日はしっかり押さえておかないといけない。
すがすがしい初日の朝は、まずハイク&フライで山を登る。
さすがに7:00の段階ではまだサーマルはなく、八郷地区はうっすらと膜のような空気の層が
張っている。
フムフム。
とりあえず風は微フォロー(後ろからの風)でT.O.。朝から西が入り始めているということは、予報通り
南西の風が入りそう。ということはスタートは遅くなるか??
受付を済ませてT.O.へ。
その時には既に西風がしっかりとT.O.に入っていた。
ちなみにJostは飛べるというだけでなんだかテンション高い!!
いや、私だって、飛べることに関してはテンション高いっす!
この日風は変わらず、結局、T.O.は西向きの幅のないT.O.を使用することが決まった。
風は強めで、このT.O.。これはきっと荒れるな。
なのでいつもよりも更に早く出ることを決める。
タスクは海へ向かって52km。
距離は大したことがないが、問題はいつまでコンディションが続くか・・・・・。
混乱するテイクオフを予想して3番手にて離陸。
サーマルがあまり活発でなく、強い風が山にあたる場所から剥離していく上昇を掴み掴み
まずは山の上。
そしてそこから旋回して高度を稼ぐ。
ある程度の高度になると、弱いながらも確実な上昇。
ただ、当然高い高度になれば風は抜けているので、山の風下に流される。
スタートするまでは1時間。
長い待機に風上のサーマルを求めて山沿いを北へ南へリサーチ。
どうやら狭いT.O.に加え、風は強め。
T.O.からはグライダーがでてくるものの、随分時間がかかっている様子。
更にスタート時間が近付くにつれ、薄雲が高い空にかかり、サーマル活動が弱くなる。
うーん、時間になって同時にスタートできたのは10機程。
風上から後は風下に。
山の斜面から起こるサーマルは既に力が弱いので、乱流を覚悟でその裏に入る。
荒れ荒れながらも力のあるサーマルに乗って1,200m。
そこで私は4番手ほど。
先には成山、和歌山、中川、青木が先行。
私はそれを見る形で後を追う。
2つ目、3つ目のターンポイントは裏の山沿いに南北に離れているので、そこは無難にこなして
高さをキープしていく。
今日は、いかに高度をキープしていくか。
3つ目のターンポイントの後、地元選手の中川選手が一人高さを取ることに成功して先行。
私はそのあと2番目に平野部へ飛び出た。
ここからは山から離れて平野を飛ぶ。
目指すは熱源になる街の端っこ。
風の流れ、煙の流れを見ながら、町の上空のどの部分に飛んでいくかを決めながら
まっすぐグライド(滑空)。
サーマルは弱いので、サーマルがあったら、丁寧に拾う。
常磐高速道路まで辿りつく。
ここはインターチェンジ。
面白いことに、南にある畑と北にある畑、どちらからも上昇してきている何かを焼いている煙は
両方ともインターチェンジに向かっている。
もちろん、それは上昇気流のしるし。
そこに向かって突っ込む。
そして狙い通りのサーマルを捕まえる。
この時、私は高速道路よりも海側飛んではいけないという過去にあった空域制限を
勝手に思い込んでおり、サーマルのぎりぎりを高速道路を越えないようにしていたのだが、
他のグライダーは構わず更に東側に行きながらサーマルをがっつり掴んでいく。
実はその空域制限は変更されていたのだが、それをチェックしていなかった私は
過去の空域制限を勝手に思い込んでいたのだった。
特にここでは成山選手が一人抜け出て高度を稼ぎ、ゴール方面へ。
同じく同じグループにいた選手が次々に先に進む。
私も十分な高度ではなかったが、この時点でサーマルがあるということで先の街を目指す。
しかし、ここでいった選手が全員ミスをした。
この先は驚くほどサーマル活動がなかったのである。
よって、高度が低かった順に次々にランディング。
私もゴール手前5km地点でランディングすることになった。
この日は結局ゴール者は出なかったが、最後のサーマル地点でひたすら高度を稼いだ
酒井選手が距離を伸ばし、ゴール手前100m程の所にランディング。
ゴールこそできなかったものの、トップとなった。
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