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Oculus Debug Tool用のバッチファイル (2023/1/14 0:53:29)
主にVRでMeta Quest2を使っている方向け内容になります。
Oculus Debug Toolを使いOculus Link の映像をより鮮明にさせることは知られていますが、Oculus Link起動の都度に設定値を毎回入れる必要があるために面倒。そこで私はバッチファイルを作り、当該バッチを管理者実行し即反映させ、いつも手軽に利用しています。同様の環境でお困りの方がいらっしゃいましたら、ご利用ください。
197当該圧縮ファイルはバッチファイル本体と設定コマンド用のテキストファイルの2つで、その2つのファイルが同じフォルダ内にあれさえすれば実行可能なものです。都合の良い場所で圧縮ファイルを展開してご利用ください。
Oculus Debug Toolを利用される場合はまず先に、一度設定すれば以降同じ設定を保持してくれる項目の設定を済ませておいてください。
通常であれば"C:¥Program Files¥Oculus¥Support¥oculus-diagnostics"フォルダ内にOculusDebugToolCLI.exeがあますので、当該ファイルを右クリックして「管理者として実行(A)」を選択して下さい。
次に下図の青枠の設定をそれぞれの環境に合わせて任意に設定してください。
198目安として、以下を参考に各自設定値を調整してください。
・NVidia RTX 2070+ or comparable GPUs
Curvature “Low”, Encode Resolution
“2912” , Pixel Density “1.2”
・NVidia GTX 1070+ or comparable GPUs
Curvature “High”, Encode
Resolution “2352” , Pixel Density “1.1”
・NVidia GTX 970+ or comparable GPUs
Curvature “Default”, Encode
Resolution “2016” , Pixel Density “1.0”
次にOculusLinkを起動させた状態で、下図の赤枠の設定値を上記参考設定値を見て各自で設定値を調整してください。
設定を入れたら都度VR環境にてCondor2での動作を確認し、十分なFPSが出ていることを確認してください。
199設定値が決まったら、今回の当該圧縮ファイルを展開して生成されるoculuscli.txtをメモ帳で開いて、
その決定した設定値に1行目の値を書き換えて上書き保存してください。
service set-pixels-per-display-pixel-override 1.20 <赤字部分を書き換える
必要以上に高負荷状態での設定を実行すれば、30分や1時間程度で「(Quest2が発熱して)真っ暗になった」という状態にもなりますので、そのあたりの調整は十分な検証を行うことを推奨します。
次に条件付きになりますが、緑枠内の設定は必要な場合のみ設定してください。(oculuscli.txtの2行目は消去しても構いません、3行目のexitは残しておいてください。)
初期値の0,0でも今回のバッチで設定される1.0,1.0でも同じことになります。
その必要な場合とは、例えば「眼鏡」を常用しているために視界の範囲をそんなに広げる必要がない場合に「0.8」位を設定して動作確認後にテキストファイルも値を修正し上書き保存して下さい。描画される部分を少し狭くすることにより全体のパフォーマンスを底上げする事ができます。眼鏡が必要ない方でも「0.9」程度なら気にならないという話も聞きますので、現環境でFPSを少しでも絞り出したい場合などに設定するとよいと思います。
service set-client-fov-tan-angle-multiplier 1.0 1.0 <緑字部分を書き換える
設定値が決定でき、テキストファイルの修正保存が完了できたら、
OculusLinkを起動後に当該バッチを「管理者として実行」してください。設定した内容を反映し今までより少しだけくっきりした映像でQuest2が利用できると思います。